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(回答先: 教育の目的 投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 6 月 13 日 22:28:25)
自分の生活圏から見える範囲では、中学生のときに「将来設計」の授業を
学校側が用意しているようだ。これは70年代に中学生活を送った自分らの
世代にはなかったものだ。
テレビもNHK「ようこそ先輩 課外授業」のような番組もあり、「13歳の
ハローワーク」「14歳の哲学」なども出版されている。
自分の特性を見出そう、特性をじゅうぶん活かして社会の第一線で活躍する
先輩から教えを乞おうではないか。この種の企画も花盛りである。
しかし、効果はどのくらいなのだろうか。真剣に聞く子はこのような企画が
なくとも、すでに真摯に取り組んでいるように見えるし、上の空の子は
この種の企画の有無に関係なく、明日も今日と同じ、将来も現在と同じ、
ぼうっとすごしていてもなんとかなるような気分で過ごしているように見える。
自分の人生を切り開こうという精神を芽生えさせる事と生きる力を身につける
事は同一視できると思うが、準備を進める周囲の大人たちには未だ何が不足し
あとどれを追加し、どのような工夫をすれば、子どもたちの内面に火をつけて
あげられるのだろうか。
教育費の無料化もおとなにとっては恩恵だが、当の子どもたちは実のところ
どうなのだろうか?義務教育終了後果たして本当に高等教育を受けたい子は
どのくらいの割合なのだろうか?時間を浪費しているとしか見えない一部の
若者の姿を見るたびに首をひねりたくなる。かえって、この日本の歴史上
最上級の物質的に恵まれた環境こそが勉学に対する好奇心、向上心を削いだ原因と
仮定されるなら、なんとも皮肉このうえない。