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(回答先: 自民党をぶっ壊すと言った小泉首相ですが、、、 投稿者 haru 日時 2006 年 5 月 30 日 20:43:36)
首相は何かとお忙しいと思うのでセンエツながら小生が代りに・・・
小泉首相が壊したものは何かというと、小生の思うにそのいちばん大きいのは、相互扶助の精神。
はるか百年以上昔の話で恐縮ですが。
---以下引用---
1886年来日したイタリア海軍中佐ヴィットリオ・アルミニオンも、「下層の人々が日本ほど満足そうにしている国はほかにはない」と感じた一人だが、彼が「日本人の暮らしでは、貧困が暗く悲惨な形であらわになることはあまりない。人々は親切で、進んで人を助けるから、飢えに苦しむのは、どんな階層にも属さず、名も知れず、世間の同情にも値しないような人間だけである」と記しているのは留意に値する。つまり彼は、江戸時代の庶民の生活を満ち足りたものにしているのは、ある共同体に所属することによってもたらされる相互扶助であると言っているのだ。
---引用終り---
(渡辺京二氏『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)154頁。ジャック・どんどんさん御紹介の本であります。感謝。)
百年以上かけて徐々に壊れてきた相互扶助の精神ですが、それでも結構残ってたように思います。
とにかく米国はそれを邪魔だと思ったんでしょう。というよりもその相互扶助をもたらす(米国の言うところの閉鎖的な)共同体が邪魔。
市場原理主義による競争社会というのは、司法制度改革で訴訟社会にすることもですが、「相互扶助」の否定です。他人を敵と考えよ、ということ。
他人を敵と考えずに一緒に何かやろうとしたら、これは日本政府の自主的(笑)な法案のようですが、共謀罪とくる。何が何でも個人個人をバラバラにしたいみたいですね。共謀罪は今国会では今のところどうなるのかわかりませんが。
「自己責任」という言葉も「相互扶助」のほとんど反対語だし。違うのかしら。
相互扶助を極端にやったら馴れ合いになるような気もしますが、馴れ合いはいかん、談合もいかん、ということで、ついでにというかここぞチャンスとばかりにというか、相互扶助そのものまで否定してしまうわけで。
ふむ。
今の政府の連中もよほどシモジモの助け合いが気に食わんと見える。確かに上の引用文でいう「下層の人々」ではありませんな。小泉氏以下次期総裁候補とされる安倍福田麻生谷垣氏にいたるまですべて世襲政治家の方々である。
結果の平等はけしからん、機会を平等にしてその上で競争せよ、というて、あんたら貧乏人のこせがれと機会が平等か?
あほらしやの鐘が鳴っております。