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文科相がまたケッタイなことを言った。
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民主党や自民党の保守系議員らが不十分と指摘している政府案の宗教教育については、「今後、学習指導要領の見直しを検討する中で、宗教に関する知識と意義などについての指導が、各学校において行われるような指導方式に変えていきたい」と表明した。
(「文科相、改めて法改正の必要訴え 教育基本法特別委」
http://www.sankei.co.jp/news/060531/sei062.htm より一部抜粋。)(産経;05/31 10:41)
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「各学校」には当然ながら公立校も含まれると思われるが、公立校に宗教教育をさせるのは憲法の政教分離規定に反するのではないか?
・・・と思いながら憲法20条〔信教の自由、政教分離原則〕を見てみたら、
3条に、
「国およびその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。」
とあった。
私立学校ならともかく、公立学校は「国およびその機関」に当たるだろうから、
学校ごとに宗教教育をさせるなどというのはやはり明らかに憲法違反だ。
どん兵衛さんも
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文科相「学校ごとに宗教教育を」(産経)
http://www.asyura2.com/0601/senkyo22/msg/631.html
投稿者 どん兵衛 日時 2006 年 5 月 31 日 17:20:39: 7oUaiPRSj3bnA
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の中で
「学校毎に宗教を教えたら、憲法の言うところの信教の自由はどうなるのか?」
とコメントされている。
どん兵衛さんがおっしゃっている「憲法の言うところの信教の自由」というのは、
憲法20条1項の
「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。」
とか、
20条2項の
「何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。」
だと思うが、これにも反するだろう。
学校に通う生徒に何らかの宗教を強制しようというわけだから。
この文科相、一体何を考えているのだろう。
公明党議員か?と思ったが自民党のようだ。
創価学会から圧力でも受けているのだろうか。
もっとも、宗教教育の案はこの文科相が単独で主張しているわけではなく、
今国会に提出されている教育基本法の政府案そのものに宗教教育について何らかの規定があり、しかも、「民主党や自民党の保守系議員らが『不十分』と指摘している」のだとか。
一体どんな規定が設けてあるのかわからないが、憲法違反だという議論は国会でなされていないのだろうか。
九条二項の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」にしろ、21条で保障されている表現の自由にしろ、権力者による違反・侵害行為が後を絶たない。
しかも、まだ油断のできない共謀罪にしても、19条で保障されている思想・良心の自由を侵そうとするものだ。
憲法が形骸化していると感じる。
しかも、政府・与党は憲法改正をできやすくするために国民投票法案を今国会に提出している。
憲法は「国家権力の自由を制限するためのもの」である(http://www.jicl.jp/chuukou/backnumber/20040705_2.html参)。
権力者を抑えつける憲法を権力者が疎んじ、違反行為をしようとし、挙句の果てには憲法改悪をしやすくするような法律を作ろうとするのは、ある意味自然なことだろう。
しかし、国民はそれを許していてはならない。
先の引用と同じページ(http://www.jicl.jp/chuukou/backnumber/20040705_2.html)に、
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国民の多数の意見に従って政治をすすめる「民主主義」に対して、それに歯止めをかけていく考え方を「立憲主義」といいます。「国民の多数意見に従った権力であっても、歯止めをかけなければならないときがある」という考え方です。
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とあるが、憲法により権力者の政治に歯止めをかけようとする立憲主義が機能していないとなれば、民主主義の方を機能させて憲法を守らない政治家を政界から追放することが必要だ。
情報が氾濫し、政府による情報操作が日常化している現代においては、権力者に都合のいい「世論」が形成されやすいのかもしれないが、今はネットもある。
メディアはいまや御用マスゴミだけではないのだ。
個人個人が情報発信していける時代なのだ。
ネットなどで、本当の意味で国民のためになるような世論を作り上げ、国民の自由や権利を侵害することに精を出しているショウモナイ政治家たちを追い払おう。
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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10013084485.html