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映画「バッシング」の公式HP
http://www.bashing.jp/
■「バッシング」小林政広監督 カンヌ国際映画祭登場(ツボヤキ日記)
http://tuboyaki.ameblo.jp/entry-83b67bc84454030f76435a70499257c4.html
第58回カンヌ国際映画祭に、日本からコンペにノミネートされたのは小林政広監督の新作「バッシング」。
当初、ある視点部門で出品されていた作品「バッシング」だったが、コンペのノミネート発表間際に、ある視点部門から繰り上がった作品だ。この辺りのいきさつは、現在は休止となっている小林政広監督のblogに詳しいいきさつ等がアップされている。是非、ご一読を。因みこのblog、先月は日に数十件。数日前まで数百件。昨日の段階で1530件。今日のアクセス14000を超えた。昨日の10倍・・・これも日本の現状か。さて、レッドカーペット上に小林監督、そして小林監督の作品『歩く、人』『フリック』に出演し、今回主役を演じた占部房子、義母を演じた大塚寧々が登場。以下は記者会見の模様を抜粋、和訳したものだが、この和訳、かなり乱暴さは否めない。明らかにおかしいぞ、という部分、お気づきの方がおられればご指摘いただくと助かります。
映画「Bashing」記者会見
小林政広監督は、女優占部房子と大塚寧々で演じられた日本の映画は、世界中のジャーナリストから質問に答えた。
今回の小林監督の映画は、コンペに出品されたもので、各国の映画人の作品と賞を競う。小林は、実際に日本で起こった話を元に、新たな発想、自由な構成で日本のタブーを描いた。物語の主人公は、若い日本女性有子。彼女は中東で人質にされた後、開放されて帰国。彼女を迎えた祖国は生易しい状態ではなかった。日本全国が彼女の人質事件に困惑し、帰国した彼女は軽蔑に満ちた不幸を願う人によって、苦痛を与えられる。絶えず脅迫的な電話を受け、また、町の通りで襲われることさえあった。やがて有子は、一つの考えに達する。彼女の人生は、再び中東に戻ることしかない、という事だった。
小林監督は、日本についての質問に・・・
「日本は、村社会です。村民の内の1人が、道を踏み外すならば、国中から誹謗中傷を受けるような追放者となる。国による犠牲者。人質事件がイラクで起こったとき、犠牲者の家族も同等の責任があるという批難を受けて苦しんだ。」
この嫌がらせの理由に関して小林監督は「それは、説明するのが難しい。私は多くの日本人が事実に対して、それぞれ違う解釈するということを理解しています。そこで私はドキュメンタリーよりも、今回はむしろフィクションで映画を製作することに決めました。私はあえて申し上げますが、日本の小泉純一郎首相の激しい姿勢によって、今回の事件がより大きくなっていった、またそういう方向になりえたと言うことは描いたつもりです。明らかに彼らは、苦境にいた人質を非難しました。彼は、人質になった事が彼ら自身の誤りだ、と言いました。日本のメディアでさえ、その容赦ない馬鹿げたコーラスに参加しました。そこで一般大衆もその考え方に従ったのです。誰も、決して小泉首相の声明に異議を申し立てませんでした。この映画は、そのことに関するひとつの説明であるかもしれませんね。」
小林監督は、政治に関しての質問を受けてこう答えた。
「問題に関する私の政治的な意見は、明白です。明らかに、日本人の人質は批難中傷され続け、彼等への同情がありませんでした。もし、私が人質を自由にするために交渉に参加することができたならば、私は本当にイラクから日本の軍隊を撤退させたでしょう。しかし、そういった政治的判断や政治をテーマにしているわけではないです。政治がこの映画の主題ではありません。」
「映画の本当のテーマは、人質となった主人公高井有子が開放され、自由になって帰国し、自宅に戻った後の嫌がらせです。私の目的はこの映画の主人公となった若い女性の内に次第にこみ上げてくるかもしれないある種の感情を描写することでした。主人公自身は、日本国中の人々から憎悪と軽蔑の標的になった理由が全く理解出来ないのです。日本人は、弱い人々に対して非情な態度をとる傾向があります。私は、日本全体が病いに犯されているのではないかと疑問に思いました。おそらくそれは弱者、つまり身を守る術のない人々を傷つけることが起こる、それが現代世界に対する人々の欲求不満の現れだと思います。」
「ボランティアという行為に対して、日本人の中には考え違いがあると思います。例えば、ボランティアが自国で起きた地震の被災者を助けている時、日本全体が完全にその行動行為を認めます。地震犠牲者を救い出すと申し出る人々は、国中から賞賛されます。しかし、一方で海外の人々の支援のためにボランティアが外国へ旅立つとき、大部分の日本人は懐疑的でしょう。彼らは、これらのボランティアがどんな活動に本当に携わっているかについて疑問に思っています。「そこまでするの」「それはちょっとオーバーじゃないか」・・・といった考え方がある。私は私の同国人全員の意見を熟考しているとは思いません。こういう人々ばかりではない、です。それでも、いずれにせよ、私は日本の世論が海外でのボランティア作業の必要性については、かなり懐疑的であるという印象を持っています。これは間違いないです。」
小林政広監督は最後に、カンヌ国際映画祭のコンペにノミネートされた事に関してこう述べた。「私は、私の映画が今回のコンペに選ばれたことをとても喜んでいます。嬉しい。ここに参加できたことで、日本において、映画「Bashing」がより沢山の人々に見る機会が与えられることに結びつくからです。沢山の人々がこの映画を見てくれるチャンスにつながるでしょう。その為の配給会社からのオファー等、好機を獲得できることが保証されたような事ですね。これはとても大きな機会です。」
小林監督のブログです。
ボクの映画渡世帖 小林政広
http://diary.jp.aol.com/jqmmwd9hztq/