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昨日 オーストラリアは、国民の祝日で、ANZAC DAY といいます。
Australia New Zealand Army Coorporation の略です。
戦争記念日とでもいうのでしょうか。町はベテラン(引退した兵士)や その家族がマーチをし、メディアは 兵士らの感動物語を流し、老兵の経験を報道し、一日前は、全国の学校で献花での式典が行われ、感動一色の一日です。
昨日は、過酷な闘いであったがため、帰還した兵士が誰も詳しいことを話さなかったという、パプア ニューギニアでの、cocoda防衛戦について (日本軍との闘い)重い口を開いた老兵の話題でもちきりでした。このcocoda は オーストラリア兵が大きな被害を被りながら 死守した という場所、聖域で、現在は、観光スポットになっています。多くのオーストラリア人が 兵士らが沼に沈みながら、泥や虫と闘いながら行進した、その道を通るツアーに参加しようと、パプア ニューギニアに訪れます。
第一次大戦、第二次大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、そして、現在のイラクで闘っている兵士をも含め、たたえられるのです。
報道で見るかぎり、また地元の光景を見る限り、疑問の声も 抗議もない。アボリジニーを虐殺した時期よりずっと後の時代から始まっているので、先住民らが疑問に思うこともない。
オーストラリア兵は ヒーローそのものです。
兵士は、人殺し、侵略者、強姦する人、ひったくりする人、天皇を神と信じさせられ、天皇のために死ぬ、と信じ、生き恥をさらさぬ精神とやらで、投降できずに集団自決、沖縄では一般島民を犠牲にして、いや殺して生き残ろうとした 精神的にちょっとおかしい兵士、というイメージをもたらずを得ない日本兵。
学と出陣で、なやみながら戦地に赴いた若い兵士、知覧などから飛び立っていった、特攻隊。
人間魚雷。かれらに対しては、悪いイメージで報道されないが、2度と戦争をしてはいけない、という反省に使われる題材であり、真に国のヒーローではない。
南太平洋諸国には、日本兵の遺体が、まだまだ回収されずにあるという。
グアムやサイパン、その他の太平洋地域で、日本軍だけが、残酷で、連合軍は素晴らしかったのかなあ。かたや、ヒーロー、 片や、遺体さえほおっておかれる。
命かけて闘ったのに、(日本で平和に暮らしたかっただろうな)悪の兵士にされている。
大きな差だ。やっぱり勝てば官軍なんだな。
戦地にはいかなかったけど 軍国少年だったという父が、戦争は悪いことだけど、始まったら、勝たなきゃだめ といつも言っていたことを思い出す。
イギリスなどでは、兵士はやはりヒーローだろうけど、このイラク戦争の戦死者は、やはり、ヒーローかな。?? 扱いは違うのかしら。
でも やはり 私は、負けて、戦争の真実を知ることができた日本人でよかったかも、とも思う。
ただ、日本人は、欧米より 戦争や植民地支配での、為政者の欺瞞とか、プロパガンダとか、何が実際戦地でおこるのか、が例を見せられて知らされてよく理解していることや、戦争認識では、欧米諸国の戦勝国、特に戦場にならなかった、豪州や、ニュージーランドやアメリカ、カナダ人らの一般庶民より、”進んでいること”と思っていない。
なぜか、自分達は、全然だめ と思っている。
そこらへんが、悲しいな、と思う。
http://web3.incl.ne.jp/matsuura/sydney_life008.htm