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まずは、NHKオンラインで
「強度偽装事件 8人一斉逮捕へ」
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/04/25/k20060425000158.html
を、確認してもらいたい。
まあ
「警視庁は、耐震強度の偽装事件で、姉歯秀次元建築士や、「木村建設」の木村盛好社長、民間の検査機関「イーホームズ」の藤田東吾社長ら8人を26日に一斉に逮捕する方針で、耐震偽装事件の全容解明に向けた捜査を進める」
ということである。
なんか、わざわざ、このタイミングと言うことが、共謀罪を意識している。と言うような気もするが、ここは、流そう。
問題は、この逮捕劇を、国民はどう受け止めるか?と言う点である。
拍手喝采で受け止めるのなら、これからの政治は全く良くならないとKは考えている。
もし仮に、Kが逮捕される8人の誰かであったら、多分だが、Kも逮捕されているだろう。これは、犯罪者なのだから当然という意味ではない。
人間というのは「その環境に入ってしまったら、逃げ切れないのである。」つまり、Kが逮捕される人の誰かと同じ境遇になった場合、多分、同じ事をするだろうという事である。
逮捕される犯罪者というのは、悪い奴で「普通の人に比べてどこか違っている。道徳心がない」というのが、多くの人が持つイメージだろうと思う。
確かに、犯罪の種類によっては、そうなのだろうと思う。Kには多分「子供をビルの屋上から投げ落とすなどという事はできないだろう」と思う。
しかし、耐震構造事件の渦中に紛れ込んでしまったら、多分、逮捕される人たちと同じ行動をしただろうとも思う。それは、全く同じと言うことではない。多分だが、今回逮捕されると予想されている人たちはKより頭も良く、優秀で行動力もあるだろうから、Kが全く同じ行動をするわけがない。だが、Kでも「正義心を振りかざして、耐震偽造構造の流れを止められはしないだろう」と言うことである。きっと、大きな構造悪の中に飲み込まれてしまっていたと思うと言うことである。
これは、今回逮捕されると予想されている人は「ごく普通の一般人であり、多少は他人より優秀というような面はあったにしても、極端に悪人に区別されるような人ではなかった」のではないか?と言うことである。
もっと言えば、彼らは、小泉政治に代表される、新自由主義の流れの犠牲者であり、基本的には、善良な一市民と全く区別出来ない、普通の人だったのではないか?と言うことである。
仮にKの言っていることが正しいのなら、それを多くの人が「拍手喝采」で受け止めると言うことは、どこかが間違っているというような気がする。
人間は弱い生物であり、不完全な生き物である。ある程度他人に助けてもらわなければならないし、助け合った中で、社会と共存していくのだろうと思う。その中では、組織とか構造社会の中で「自分の役割を行う」と言うことになるだろう。
今回の事件の場合、個々には問題のある悪人はいるのかもしれないが、基本的には、このような構造社会を作り出し、このくらいは大丈夫という「安売りこそが正義」という「安全性よりも価格が重要視される」という、政治の投がれが最大の問題点であり、その流れを作り出した者に最大の責任があるのだろうと思う。
一般の人が、構造社会に巻き込まれた場合、誰でも飲み込まれるという「悪の構造」に巻き込まれた事が不幸なのであり、逆に言えば「拍手喝采」で受け止める人は「明日は我が身になりかもしれない」と言うことである。
悪人ではなく一般人が、巻き込まれたら飲まれるのだとしたら、彼らは悪人とは言えないのかもしれない。つまり、被害者であり、誰でも、なり得る存在と言うことである。
その辺りを、少し考えながら、本当に悪いのは何なのかを考えれば、本当の問題点が見えてくるだろうと思う。それが、出来ない人ばかりならば、日本の未来は決まってしまった気がする。