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人間は元々はもっと自然の中で幸せに過ごしていたのではないかという気がする。
ところがいつの頃からか自然から遊離し人工物の中で生きる事が幸福だと思わされてきたのではないか?商品を売る為に。最大の商品は都市だ。居住空間だ。
四角い人工空間の中で生活し、どこでどうやって作られたかも定かではない食べ物を喰らう。
自ら蜂の巣にもぐりこんだかのようだ。
これは進歩なのか?
自然から遊離し自らが生み出した物の中に引きこもる。
これは進化なのか?
もしかしたら自然の尺度では退化なのではないか?
このようになったのは言葉の働きがあったからではないか?
言葉の中に人間は自らの生を閉じ込めた。
「幸せの形」という言葉の中に。
「ほら、これが人間の幸せだよ。」という言葉に先導され自ら穴倉に入り込む。
蛸壺の中に自ら入りまんまと吊り上げられる蛸と似てないか?