★阿修羅♪ > 雑談専用17 > 119.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
まずは、下記の記事を読んでもらいたい。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20060306/K2006030600651.html
ここで重要なのは【勤務記録では、過去3ヶ月間で2週間に1日程度しか休みがなく、日に16時間以上勤務している日が複数回あった】という部分である。
gooニュースではこれだけだが、NHKのラジオニュースでは、もう少し詳細が放送された。この会社は「前にも勤務状況が悪すぎるので業務改善命令が出ていた」とか「先月は休日は全くなく、24時間以上の連続勤務もあった」と放送していたと記憶している。で、NHKオンラインからは既に消えているようである。
Kは小泉氏の作った流れは「このような社会」なのだろうと思う。前に「大阪タクシー戦争」を取り上げたが、「まともに勤務時間を守っていては食っていけない社会」が現実になっているのである。
それでも、それは一時的な物で「景気は回復基調だ」と言う人もいるだろう。
しかし
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/keizai/20060307/K2006030703880.html
を読めば「JAL労組は給与10%削減を受諾」した
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/keizai/20060307/20060307a2440.html
を読めば「ダイエーは黒字予想を30億円の赤字に下方修正した」事も分かるだろう。
これは、単体の経常赤字は8年ぶりと言う事だが、これは『今までの、やり方をしている場合には、生き残れない』と言う事でもあるだろう。
つまり「景気は良くなっていない、過去最悪の水準と言っても良いくらい」ということである。多分だが、ホリエモンのような「非人間的冷酷無比に儲けを図る企業」と「一時のブームに便乗できた企業」そして「労働者の労働条件を無視して、過密長時間労働をさせて、ばれていない企業」が『経常利益が良好なように見えているだけ』なのだろうと思う。
それにしても、民主党には呆れてしまう。渡辺恒三氏が「国民の要望によっては、総裁選の前倒しもある」と発言しただけで大騒ぎである。国会議員が一番聞かなくてはならないのは「国民の声」である。決して「党の都合」が優先されるべきではないだろう。
それを、みんなでよってたかって「国民の声より、民主党の都合が優先されるべき」と拝み倒して「出馬してもらった渡辺氏」の発言を訂正するのだから、バカである。
そもそも、永田氏は最初から「ミスを認め、素直に平謝りすべきだった」その上で「何故、偽メールを信じたかを丁寧に説明(情報提供者も含めて)すべきであった」
そこに十分な「信じる要素があり(説明責任が果たされ)、素直に謝れば」事態は変わっていただろう。それが「変にプライドを保とうとし、情報提供者も隠そうとしたため」に「結局は最悪のジリ貧敗戦」に至ってしまった。
本日の参議院でも「自民片山氏の質問が一番効果的だった」という状況である。
結局は永田氏の問題は「自民党に情けをかけてもらって収束した」という恥の上塗りで完全敗北になったと言うべきであろう。
「労組の言う事より、生活者の意見を聞こう」という考え方がある。しかし、労働者も生活者である。と言う事を忘れているのではないだろうか?
例えば、姉歯耐震強度偽装問題だが、責任の所在を未だに特定し切れていないようであるが、こんなものは「利益重視の資本主義という方向性の社会を作り上げた部門」に一番の責任がある。設計士だって、販売会社だって、建築会社だって、利益を上げなければ食っていけないのである。人間食うに困れば「少々のモラルよりは商売繁盛を重視する」
そんな事は当たり前である。「理想論だけでは国は守れない」として「自衛隊は実在する」のである。
モラルを守って、流通機構から村八分にされれば「食うに困るのが現実」なのである。
つまり、責任の所在は「政策実行者」にあり「政府にある」
JRがまた、不始末を起こしたらしい
http://news.goo.ne.jp/news/nishinippon/shakai/20060307/20060307_news_016-nnp.html
これを「運転手」が悪いと思う人が多いのならば「JR西日本脱線事故」の教訓は全く生かされていないのだろう。
何度も書いているが「人間はミスを犯す生身の生き物」なのである。
そこを、考慮しない方向性をあらためない限りは、過労による事故、製品不良は減らないだろう。次の被害者はあなた自身になるかもしれない。