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Special Dispatch Series No 1397 Dec/16/2006
ユダヤ人はペストやチフスの発生源、エイズ、鳥インフルエンザ、サーズは陰謀―イランの新設ホロコースト研究世界財団事務総長の主張―
イランの通信社IRNAは2006年12月14日付で、「ホロコースト;地球規模の幻想」と銘うったイラン政府主催のホロコースト否定会議において、参加者が「ホロコースト研究世界財団」の設立を決定し、全会一致で大統領顧問アリ・ラミン(Mohammad-Ali Ramin)を事務総長に任命した、と報じた。
このIRNA報道によると、アリ・ラミンは「ホロコーストが起きたかどうかの事実関係(ママ)を調査する委員会の設置が財団計画のひとつ」と述べ、「本部をテヘランにおき、地盤が固まったらベルリンへ移す」と語った。
アリ・ラミンの人物像については、改革派のサイトRoozが2006年6月9日付で報じ、MEMRIもそれに基いて2006年6月15日付で記事を掲載した。イランのラシトにあるギラン大学を学生達と訪れた時、ユダヤ人の歴史的罪について論じ、ホロコーストは嘘と述べたのである。財団事務総長に就任した人物が如何なる頭脳の持主で、どのような話をするのか。Roozは次のように書いている※1。
有史以来この宗教集団(ユダヤ人)が人類に一番危害を与えた
大統領アフマディネジャドの顧問アリ・ラミンは、ギラン大学訪問時、ラシトの町の学生グループに、次のように言った。
「我々イラン人は、これまで民族主義的になったことはないし、現在も絶対そうではない。我々は如何なる民族、人種にも反感を抱いていない。我々は人種崇拝者ではないし、特定人種を否定しているわけでもない。民族間の平等、人間同士の平等をうたい、これを推進してきたイスラムが、我々イラン人を惹きつけるのは、まさにそのためである。我々はアケメネス朝以来、人種平等(の原則)を受け入れている※2。従って、我々イラン(の文化)には反ユダヤ主義が生まれる素地がない。私自身、ユダヤ教擁護のため本心から戦ってきた。
10年前、私がホロコースト問題を我国に初めて紹介した時、私の意図はユダヤ人擁護にあった…
しかしユダヤ人の中には、神の預言者を殺し、正義、公正にもとる者がいつの時代にも必ずいる。有史以来人類に一番危害を加えてきたのが、この宗教集団である。ほかの民族や集団に対して陰謀を以て画策し、残忍、悪虐、不道徳の限りをつくしてきたのだ。
歴史をみると、ユダヤ人に対する沢山の非難がみられる。例えば、ユダヤ人は、ペストやチフスといった恐ろしい疫病の発生源といわれる。何故ならば、ユダヤ人は非常に汚い人間だからである。彼等が、キリスト教徒の井戸に毒を入れて殺したといわれる時代もある」。
鳥インフルエンザは陰謀。ユダヤ人は陰謀と破壊活動で非難されてきた
アリ・ラミンは次の点も指摘した。
「力を誇る者共は、いろいろ陰謀を企て、世界中で世論を操作し、ミスリードしている。イランのイスラム革命が成功し、キリスト教徒を含む多くの人々を惹きつけた時、エイズが流行し始め、恐怖が再び世界に襲いかかった。9.11事件の後、恐るべき疫病がひろがったが、アメリカがアフガニスタンを侵略すると、やんだ。イラン侵略の前夜サーズが爆発的にはやった。しかし侵略後やんだ。
鳥インフルエンザの流行、拡散は、中東におけるアメリカ、イスラエル及びイギリスの失敗を隠蔽するための工作、陰謀である。この3ヶ国は、失敗をカバーアップするため、5〜6ヶ月間世論の関心をほかに向けるため、鳥インフルエンザのニュースを流したのである。
インフルエンザに罹患した鳥がオーストラリアからシベリアまでどうやったら飛べるのか、誰もたずねないのである。イランの保健相すら、イラン国境でくいとめたと言った。
ホロコーストの話と鳥インフルエンザの噂は相互に関連しあっている」。
アリ・ラミンは、市場の流通量と価格統制のため数百万羽の鶏が殺されたとも言っている。
アリ・ラミンは世界で起きるこの一連の事件の発生源は知らないとしながらも、次のように述べている。
「只私が知っているのは、歴史上これまでユダヤ人がこのような陰謀と破壊活動の科で非難されてきたこと、そして彼等の行状がよくないということである」。
英米はドイツの増強能力を否定するため人間焼却国に仕立てた
アリ・ラミンは、ホロコーストに関する大統領の主張を繰り返し、この主張を裏づける四つのアプローチを提示し、次のように言った。
「第一は、ドイツに対する英米の画策からみていくアプローチ。ドイツの増強能力を否定するため、英米がドイツを人間焼却国として演出したとみる。
第二は、英米がシオニストとしめし合わせて、この話をでっちあげたとする見方。でっちあげの目的は、ホロコーストを口実にしてイスラム世界のど真中にイスラエルをでっちあげ、ヨーロッパからユダヤ人を一掃しつつ、イスラム世界を支配することである…。
第三の説は、キリスト教徒とユダヤ人の間にみられる伝統的遺恨にかかわる。米英は、フランス、ロシア、ドイツの協力を得て、キリスト教徒への傾斜とユダヤ人に対する遺恨の故に、ユダヤ人を脅して欧米からおいだしてイスラエルへ放りこむため、第二次大戦後ホロコーストの話をつくりあげた…イスラエルをつくった運動は実際には反ユダヤなのである。
第四のアプローチは、英米が犯した罪のカバーアップのため、ホロコーストをでっちあげたとする見方である。イギリスは過去300年の間にアメリカインディアンを1億人ほど殺した。アメリカはヒロシマを破壊した…これこそ本当のホロコーストではないか…。
ホロコースト陰謀は、イスラエルの建国を助けるためであった。このイスラエルはムスリムを憤慨させた。ムスリムは立上り、ユダヤ人と対決し、殺した。この(陰謀)は、欧米によって実行され、世界のユダヤ人の完全抹殺に至る。すべての民族の平等を信じる信仰篤きムスリムのひとりとして、イスラエル国がユダヤ人に対する陰謀の結果としてつくられたことを、私は指摘し注意を喚起しなければならない…。
ホロコースト問題の解明はイスラエルの潰滅を以て終る
パレスチナが占領されたのはホロコーストの話が原因であり、イスラエルは中東動乱と悲劇の原因である。イスラエルがこの地域に存在する限り、中東に安全と平和はこない。ホロコーストの解明は、イスラエル潰滅を以て終る。
我々は、ホロコーストがあったのかなかったのか判らない。だから我々は真相を調べなければならない。というわけで、大統領に対する私の提案は、調査委員会を設置しなさいということだ…。
大統領アフマディネジャドがホロコーストについてコメントする迄、連中(西側)がいつも検事側で、我々は常に被告(の立場)にされた。しかし今やアフマディネジャドによって我々は検事の立場に立って西側に挑戦できるようになったのである。
まだ沢山の人は、イランが比類のない機会を手中にした事実に気付いていない。ホロコーストの問題を提起することによって我々は、ドイツ人であろうがユダヤ人であろうが関係なく、非圧迫民の権利を守る機会を手中にしたのだ。教授、知識人、学生そしてイラン国民全員が、この変化の機会を認識するよう期待する」。
※1 2006年5月30日付
http://www.roozonline.com/01newsstory/015882.shtml .
※2 2006年6月9日付Roozの抜粋記事
http://www.roozonline.com/english/015942.shtml .
※3 アケメネス朝は紀元前538年から紀元前331年までペルシアを支配した。
http://memri.jp/bin/articles.cgi?ID=SP139706