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アメリカの知識人に対するイスラエルロビーの圧力
(2006年10月7日)
歴史学者でニューヨーク大学の秀でた教授トニー・ジャット(Tony Judt)は、火曜日夜ポーランド領事館で米国におけるイスラエルロビーについての講演を行なうはずだった。ところが講演が始まる数時間前、総領事のクルジズトフ・カスプルジク(Krzysztof Kasprzyk)は講演を中止することを決定する。反ユダヤ主義と闘う反中傷同盟(Anti-defamation League = ADL)の代表と話し合った後、彼は自分の国に対するキャンペーンに怖れを抱いたのである。ジャットは憤慨し、米国における表現の自由に問題を投げかける。「ここにはヨーロッパにおける最近の問題と類似性がある。ここにユダヤのイマームがいる。だがそれは宗教的なものではない」
この事件で大学人の世界は動揺する。請願書が回される。なぜなら58歳のイギリスのユダヤ人トニー・ジャットは反ユダヤ主義者では決してないからだ。若いころは勇ましいシオニストだったが、パレスチナ地域の占領に対して厳しく批判するようになった。独立精神の高い人である。エコール・ノルマルの昔の生徒で、フランスの知識人に多くの友人がいる。
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この出来事は、類似する他の多くの事件に連なるものだ。夥しい大学教員がイスラエルロビーに付きまとわれている。ミシガン大学のJuan Cole 教授はエール大学への門を閉ざされた。その友人のJoseph Massad (コロンビア大学)も抗議に続いて反ユダヤ主義の調査対象にされている。ニューヨークでは、パレスチナでイスラエルのブルドーザーに轢かれた米国女性ラシェル・コリーの芝居が圧力を受けて上演中止になった。有名な建築家Richard Rogers はイスラエルボイコットのグループと縁を切らなければ将来はないと脅された。
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http://www.liberation.fr/actualite/monde/209183.FR.php