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(回答先: 少し質問していいですか? 投稿者 空也 日時 2006 年 10 月 08 日 01:02:06)
>「ホロコーストは世界征服の着手金」とは、だれがだれに金を渡すのでしょうか?ホロコーストの対象はユダヤ人は確かなようですが。
ユダヤ教におけるホロコースト(焼き尽くす献げ物)と言うのはユダヤ人がユダヤ人の神にユダヤ人にとって大事なモノを捧げることです。
アブラハムのホロコーストに関しては、その見返りに、ユダヤ人の神さまから「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで、・・の土地を与える。」「アブラハムは大きな強い国民になり、世界のすべての国民は彼によって祝福に入る。」という約束を、ユダヤ人の神さまから取りつける、という発想です。((記述の順序としては、ユダヤの神さまが勝手に約束した、が、その後で、アブラハムを試そうとして、息子のホロコーストを要求した。アブラハムはアブラハムにとって大事なモノである息子をユダヤ人の神に捧げようとした、という順番ですが、似たようなモノでしょう。))
「金」に相当するのは、
通常は牛や羊ですが、
アブラハムの場合には「息子」で、
現代版では「600万人のユダヤ人」です。
キリスト教に関しては、パウロの解釈によれば、「キリスト」自身です。(※1)
http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/1036.html にはユダヤ人の発想と思われる興味深い描写があります。「専門家(ユダヤ人)の手で、歯(金歯)が抜き取られる」という記述があるのですが、ユダヤ教によれば、ホロコースト(焼き尽くす献げ物)を行うのは、「祭司とレビ人」という専門家でなければならないのです(※2)。
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>「ホロコーストで思い上がっている人びとが『その口から真実が失われ、断たれている民』だというエレミアの指摘は、あたっているかも。」の中の、ホロコーストで思い上がっている人びととはナチスで正解なのでしょうか?それともキリスト教徒のよくいう「パリサイ人」なのでしょうか?
現代社会におけるシオニストたちを指し示すことを意図していました。
彼らは、ナチスの強制収容所での大量の死者を「ホロコースト」と捉えることによって、ユダヤ人の神さまから、ホンモノの「大イスラエルの土地所有権と世界征服への約束」を取りつけた、と思っているはずです。
なんといっても、アブラハムの「息子」は実際には殺されなかったが、「600万人のユダヤ人」は「歴史的事実として」焼く尽くす献げ物(ホロコースト)としてユダヤ人の神に捧げられた、ということが認められているのですから。
実際、「ホロコースト」は非ユダヤ人(ゴイム)の口を塞ぎ、彼らをコントロールする強力な武器となっています。
旧約聖書の世界観では、ユダヤ人はユダヤの民衆と、預言者の対立という構造で描かれています。
ユダヤの民衆(というか世俗指導者)はすぐに傲慢になり、暴走して、民族絶滅の危機を招く。それを預言者が嘆いたり、諭したり、警告したりする、という構造です。
現代のユダヤ人には預言者がいないので、ユダヤの民衆(世俗指導者)の暴走だけがある、ということになります。
((超正統派ユダヤ教徒がシオニズムに反対するのは、イスラエル国家が成立することにより、世俗指導者による暴走が始まることを恐れるためでしょう))
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>仏陀に興味はあるのですが、ユダヤ人やホロコーストは東洋とは関係ないようですが?
もちろんブッダは現代のホロコースト問題にもユダヤ教徒が行ったホロコーストにも言及しているわけではありません。
しかし、「かれらは希望し、称賛し、熱望して、献供する。利益を得ることによって、欲望を達成しようと望んでいるのである。供儀に専念している者どもは、この世の生存を貪ってやまない。」というブッダの批判は、ナチスの強制収容所での大量の死者を「ホロコースト」だと言い張るシオニストたしにもあてはまるわけです。
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>信仰の問題や神学論争は、それこそ「神学論争」になるので歴史的な見解を重視したほうがよさそうです。
たけ(tk)はなんの信仰も持っていないし、神学論争をする気もありません。
ヒトの思考方法のパターンとして興味を持っているだけです。
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>それからできれば罪に関する見解も述べて欲しいです。暇なときにでもお願いします。
「罪」というコトバは多義的なので何ともいえませんが、
http://www.asyura2.com/0601/holocaust3/msg/505.html で書かれているような、「病気の原因としての罪」についてであれば、まあ、心因性の病気もあるので、心理的ストレスの原因となる罪意識、と言ったものではないでしょうか?
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※1:キリスト教に関しては、パウロの解釈によれば、「キリスト」自身
ヘブライ人への手紙9.23-10.18
9.23:天にあるもの自体は、これらよりもまさったいけにえによって、清められなければなりません。
・・・
9.26:ところが実際には、世の終わりにただ一度、御自身をいけにえとして献げて罪を取り去るために、現れてくださいました。
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※2:ホロコースト(焼き尽くす献げ物)を行うのは、「祭司とレビ人」という専門家でなければならない
http://www.fsinet.or.jp/~yoyoue/bible/deu.htm 申命記
18:01レビ人である祭司、レビ族のすべての者には、イスラエル人と同じ嗣業の割り当てがない。彼らは、燃やして主にささげる献げ物を自分の嗣業の分として食べることができる。
http://www.fsinet.or.jp/~yoyoue/bible/jos.htm
13:14ただ、レビ族には嗣業の土地は与えられなかった。主の約束されたとおり、イスラエルの神、主に燃やしてささげる献げ物が彼の嗣業であった。
http://www.fsinet.or.jp/~yoyoue/bible/2ch.htm
23:18祭司ヨヤダは主の神殿の監督を祭司とレビ人にゆだねた。彼らは、ダビデの指示に基づく祝いの歌をもって、モーセの律法に記されているとおり、主に焼き尽くす献げ物をささげるために、ダビデが神殿に配置した者たちである。