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(回答先: ユダヤ学を専門とする学者さん(1) 投稿者 ひょうたん島の虻 日時 2006 年 10 月 04 日 10:34:32)
承前
演者が口をそろえてホロコーストを語り、演者は申し合わせたようにハザール帝国を語らない(引用文献にもケストラの本はリストされていない)。これは演者の無知、不勉強の故ではないだろう。立花隆氏がその著書で指摘するように、東大がその出生以来政府権力から課せられてきた任務によっていると見る。東大は官による官のための学問所なのである。間違いない!(そういえば、これを口にするナンミョウ芸人、このところテレビで見かけない)。
木村愛二氏は「私は、姜尚中と2度会っているが、ホロコーストのような難しい問題からは、無意識に逃げるタイプの薄味の秀才で、不勉強である。オバサンが騒ぐのは、ヨン様と同じことで、むしろ、知的水準の低さの証明である。東大教授になれるのは、その程度の連中である。」と語るが私の見方は違う。
東大の先生方におかれては、九条の会を盛り立てるなど少々の左翼的言辞は一向に構わない。ただし、ある一線を越えてはならないのである。闇の権力批判という一線を。石田勇治氏、高橋哲也氏、そして姜尚中氏、皆この一線は踏み越えていない。だから東大にいることができる。シオニストと噂される立花氏があの東大本を著したのも、一線を越えそうな先生方に、上記の警告を暗に発したのではないかと勘ぐっている。そういえば、上記で紹介したイスラエルの研究者は、日本のユダヤ研究者のお目付け役ではないのか?
さて、ユダヤの専門家が口をそろえてホロコーストを言い立て、布教する効果は確実に上がってきたことを示す事例を以下に書く。
上智大学の松浦寛氏が1999年に「ユダヤ陰謀説の正体」(ちくま新書)という本を著した。宇野正美、木村愛二、西岡昌紀氏の主張を「とんでも話」であると縷々書き連ねたものである。
ヒョウタン島の虻は、この本が一般読者にどう読まれているかを知りたく思い、Googleで検索したところ10件ほどが引っ掛ってきた。そのうちのいくつかを紹介する:
(1) [読書]松浦寛『ユダヤ陰謀説の正体』は、無駄に熱い以外は普通に楽しめる反・反ユダヤ主義の本でした
ということで、松浦寛『ユダヤ陰謀説の正体』(ちくま新書)を読んだわけですが(→amazon)、この本が出版された「1999年」という時代前後を意識させられる、猛烈にうるさい(熱い)反・反ユダヤ主義の本でした。
(ヒョウタン島の虻のコメント:粘っこい陰湿な語り口を指しているとしたら私も同感)
そ う言えば当時は小林よしのりが、『戦争論』その他で日本人であることの正当性をもっと主張しろ、みたいなこととか言ってたり、1995年にはマルコポーロ が(この本が出される4年前ですか)「ガス室はなかった」と言って廃刊になった年なので、何となく世間的には「反ユダヤ主義」というか、ユダヤ人の陰謀論 に関して声の大きな人が目立っていたのかなぁ、と当時を回顧してみたりしました。大きい声でなくてもそれが目立っていれば、対抗策として「そんなことな いって」みたいなことを言う声も大きくしないといけないわけで、そういう意味でこれは「ユダヤ陰謀論(陰謀説)」に対する否定としては、今読むとそのうる ささがかなり気になりますが(そんなにムキになって否定しなくても)、その部分を除くと普通に、世間に蔓延している誤訳の指摘とか、反ユダヤ主義の人のト ンデモ性とかが語られていて、楽しめる本ではありました。http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060401
2. 題名の印象と異なり、れっきとした研究本です、これも。ユダヤ陰謀説のみならず、いわゆる「研究を装ったトンデモ本」が行っている、論旨 を捻じ曲げるための翻訳・引用のテクニックの指摘が、具体的に説明されていて、楽しいです。父性や専業主婦論をもっともらしく語るトンデモ本も題材に入れ て欲しかったな。http://www.eqg.org/library/book6.html
(ヒョウタン島の虻のコメント:都合のいい材料を恣意的にならべたててトンデモ本に仕立て上げているように思える。このような著作は到底研究書とは言えぬ。)
3.『ユダヤ陰謀説の正体』を読んで、こんな言葉が印象的だった。
ホロコースト否定論者=「紙面上のアイヒマン」(ピエール・ヴィダル=ナケ)!
『ホロコーストの真実』を書いたリップシュタットは、「否定者とは議論しない」という賢明な原則的立場を披瀝している。否定論者と議論すること自体、ホロ コーストがあったか、なかったかという二項対立を仮構し、修正主義が意味ある歴史研究の一端を担っているような印象を一般に与えるおそれがあるからであ る。http://www.web-arita.com/sui1.htm
4.(前略) この本、何だかふと気づくと(80年代後半かららしいが)書店ででかい顔をして棚を占拠するようになっているユダヤ陰謀論本が、どのようにして生み出さ れてくるのかを解きあかしたものだ。国際的な極右(&極左)宣伝屋たちのネットワークの構造や、仲間うちの著作ですら平気で改竄してしまう、笑っちゃうほ ど壮絶な翻訳・引用のテクニックの数々を、明らかにしている。
いやはや、すごいよこりゃ。部分否定を全否定にしちゃうくらいは朝飯前、意味をまるっきりひっくり返しちゃったり平気でやっちゃう。こりゃ、議論にならんわなあ。
それにしても、ああいうものを本気で読んでいると、いつのまにやら過激なナショナリストの論理に組み込まれてしまう、とは。たかがトンデモされどトンデ モ。恐るべし、ユダヤ陰謀論である。ただの馬鹿話だと思ってたらそんなことはなかったのね。
背景に極右思想があるってことくらい、考えてみれば当然といや あ当然なんだけど、これだけ具体的に説明されると、なるほど、という感じである。http://homepage3.nifty.com/tsysoba/index200001.htm
(ヒョウタン島の虻のコメント:トンデモ本に仕立て上げる手口のひとつが相手の語学力不足を 言い立てる、文章読解力不足をいいたてる。これによって読書はまんまと松浦氏の言いなりになる。我々の本を読み方で心せねばならぬことは、著者が他者 の語学力を言い立てたらその著者自身の意図を疑うべきということか)
5.少 し大きな本屋に行くと「ユダヤの陰謀」という類の本を数種類程度すぐにみつけることができる。一読してわかる妄想本については「トンデモ本」として笑い飛 ばしておけばよいのであるが、95年のマルコポーロ事件で有名になった「アウシュビッツのガス室はなかった」などと主張するいわゆるリビョジニスト達につ いては注意が必要である。彼らは、一見、客観的資料や証言を積み重ねているという体裁で自分達の主張を飾っており、そこで用いられているウソや文脈を無視 した文献引用などは事実を知らなければ反論できないこともある。そういう意味で本書は、巷間流布しているリビョジニスト達の主張に騙されないための基本的 事実を押さえておくには格好の書といえる。
なお、マルコポーロ事件については、雑誌を廃刊にまで追い込んだユダヤ人団体による抗議行動の在り方及びこれに対する出版社の対応の在り方につ いての議論は別途ありうるところである。本書ではその点については何の言及もない。主題とはずれるため言及がないのは当然かも知れないが、できれば著者の 見解を聞きたいところではある。
下記は松浦氏の弁明:
上記ブログ作者へ著者の松浦氏からメールが届いたとのこと。以下はそのメールの内容である。
『調べものをされていたところ偶然このサイトがヒットしたとのこ と。上記の著者の見解を知りたいと書いた点については、「マルコポーロ事件に関するユダヤ諸団体の対応にはやはり問題があるが、そうしたことを書くと右翼 やネオ・ナチに利用されるおそれがあるので、枚数の関係上、問題点の整理と指摘にとどめた。私(松浦)の立場は「ジャーナリズムと歴史認識」(凱風社)と ほぼ同じである」との趣旨であった。偶然目にとまったサイトの感想に丁寧に答えていただいて恐縮。紹介いただいた「ジャーナリズムと歴史認識」(凱風社) については、機会があれば是非読んでみたい。http://www2u.biglobe.ne.jp/~scorn/book/syohyo_contents_2000.htm#yudaya 』
(ヒョウタン島の虻のコメント:所長ベイヤの怪死など、否定派にはなぞの死がつきまとう。強引な押さえ込みはその前段階。松浦氏はそれをおそれたのか?ネオナチから殺害されることはないが、SWCその手先モサドからの脅しをおそれたのか?)
同じような賞賛のブログが続くのでこれ以上は紹介しない。東大の先生方の「布教」の効果が如実である。