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辛口時評060806
ホロコースト神話を読者に教え込む朝日エセ紳士ニュース解説
「ナチス・ドイツがユダヤ人を強制収容所に入れて大量に殺したホロコーストはよく知られているよね」というのが、朝日新聞2006年8月3日号の解説欄、「ニュースがわからん!」の回答である。
質問の冒頭は、「中東のレバノンで連日、戦闘の被害が出ている。どうしてあの地域って争いが絶えないのかしら」である。
回答の冒頭は、「1948年にユダヤ人がイスラエルを建国してから戦争が繰り返されているんだ」である。
一応、レバノンの現状の遠因が、イスラエルの建国にあるという大筋にはなっているが、細部は間違いだらけの俗説の羅列である。
いわゆる「ユダヤ人」の9割が旧約聖書のユダヤ人の血統ではなくて、元・カザール(ハザル)人ということは、まったく無視されている。
大見出しは「昔いた土地にイスラエル建国」であるが、旧約聖書の北イスラエル王国、南ユダ王国は、今のパレスチナのエルサレム周辺ではなく、サウジアラビアのアシール地方にあったことが、最早、確定的である。
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聖書アラビア起源説
カマール・サリービー 著 広河 隆一 訳 矢島 三枝子 訳 草思社 版
1988年12月 発行 ページ 313,5P サイズ 四六判 2,940円(2,800円+税)
ISBN 4-7942-0333-0 C-CODE 0014 NDC 193.02
歴史学者である著者は、アラビア半島西部アシール地方に、古代ヘブライ語起源の地名、それも聖書に出てくる地名が聖書の記述通りの位置に存在していることを偶然発見する。パレスチナではこれまでに聖書の地名や遺跡が見つかったことはない。一方、アシール地方はサウジアラビア政府によって発掘が禁止されていた。著者は、旧約聖書の舞台はアシール地方だったと確信し、本書を発表した。
古代ヘブライ語は子音だけで綴るが、ユダヤ教学者が聖書の原文に母音を付加したとき、すでに古代ヘブライ語は使われなくなって久しく、彼らは母音付加を誤った。 たとえば、バビロンの捕囚を許されてユダへ帰ったイスラエル人は「祭司」「レビびと」「歌うたう者」等とされるが(「祭司」は四二八九人で、故郷に帰ったイスラエル人四万人の一割にあたる!)、著者が原文を照合すると、「祭司」はカフワーン、「レビびと」はラーワ、「歌うたう者」はマサッラなど、すべて出身地だった……。
本書が次々と指摘する誤訳に、聖書に親しんだことのある人なら目からウロコが落ちるはずだ。
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朝日新聞は、いかにもエセ紳士らしく、ニュース解説の型式で、レバノンに同情するかのように見せ掛けながら、実は、加害者イスラエルのホロコースト神話を読者に教え込むのである。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/
憎まれ愚痴