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□ナチス御用達の建設会社、チェコでユダヤ人向け老後施設を建設中 [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2272834/detail
ナチス御用達の建設会社、チェコでユダヤ人向け老後施設を建設中
【ライブドア・ニュース 08月02日】− AP通信によると、かつてユダヤ人の大虐殺を行った独ナチスのアドルフ・ヒトラー総統の指揮の下で軍事関連施設などに従事していた建設会社がいまや、チェコでホロコースト時代を生き延びたユダヤ人の高齢者向け集合住宅を建設中だ。
この独建設最大手ホッホティーフは、ナチス政権時代にヒトラーが1945年4月30日に自殺した総統官邸の地下壕やバイエルン山岳地帯の麓にあり「鷲の要塞」と 呼ばれた山荘など、ヒトラー御用達業者だった。そして同社が2002年に傘下に収め、現在は同社のチェコ支店となっている建設会社が、同国ユダヤ人向けの老後施設の建設入札に2億クローネ(約10.2億円)で落札するという、ユダヤ人居住者にとってはなんとも皮肉な結果がみられている。すでに先月にも着工しており、1年半で完工する予定。高齢者向けのこの施設は60人が収容可能で、医療所や介護所を併設する。
この運命のいたずらについて、地元のユダヤ人コミュニティーの代表者であるフランティセク・バンヤイ氏は、応札額が最も安価だったと選考の理由を説明。同社の過去の事業内容について精査することはないとしている。
同社は過去に、第2次世界大戦中、強制労働者を利用していたことを認めている。そのほか、独仏国境に構築された対フランス要塞線の「ジークフリート線」や、連合軍の侵攻に対して防衛するためヨーロッパ西部の海岸に構築された海岸防衛線の「大西洋の壁」、さらに東プロイセンのラステングルク(現在、ポーランド領ケントシン)郊外の地下要塞「狼の巣」など、ナチス・ドイツ軍の重要なプロジェクトを数々担ってきた。
チェコの首都プラハのユダヤ人コミュニティーの前会長であるトマス・ジェリネック氏は、「同社に決まったことは不運だが、チェコ政府がこの会社と契約することに何の問題もない」と述べる。ただ、「戦後60年たったいま、ユダヤ人の老後施設を建設するにあたり、この会社がなしてきたことに一言も触れないことは何とも奇妙な感じだ」と述べ、「歴史的言及も犠牲者への思いやりも欠いている」と話していた。
一方、同社のスポークスマンは、「数年前に当社の歴史に関する出版物を発行し、1933−1945年の時期についての事実もオープンにしている」と述べたうえで、同社はイスラエル内でも道路などの建設事業を行うほか、ドイツ内のユダヤ人顧客の依頼も受けていると説明する。
戦前のチェコではおよそ12万人のユダヤ人が暮らしていたが、8万人がホロコーストの犠牲になったとされている。現在は、数千人のユダヤ人コミュニティーがある程度。ドイツは大戦中にチェコを併合し、同国製のスコダ戦車を摂取した過去がある。戦後のチェコでは、スコダ製の乗用車は人気車種となったが、1991年に独自動車大手フォルクスワーゲンの傘下入りし、現在も広く利用されている。 【了】
ライブドア・ニュース 金子登記者
(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/)
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2006年08月02日18時46分