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辛口時評060726
レバノン侵略はイスラエルのホロコーストの嘘を暴く好機
「敵の攻撃は支援の味方を増やす好機」というのが、労働争議の教訓の1つだった。
1982年のイスラエルによるレバノン侵略攻撃の際には、日本でも、ベトナム戦争反対運動の一翼を担った「ベトナムに平和を連合」などが中心となって、模擬法廷などの運動が行われた。
その時の運動の記録は単行本にもなった。
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『レバノン侵略とイスラエル 』
国際民衆法廷・東京1983
小田 実〔ほか〕編
税込価格 : \3,150 (本体 : \3,000)
出版 : 三友社出版
サイズ : A5判 / 365,9p
ISBN :
発行年月 : 1985.7
小田 実(おだ まこと)
1932年、大阪市生まれ。1957年、東京大学文学部言語学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学専攻修士課程入学、1958年、「フルブライト基金」を受け、ハーバード大学大学院(School of Arts and Sience)留学。
作家。著作多数。
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しかし、支援の輪が広がるだけでは、勝利、解決には至らない。「敵の正体を暴く」ことが不可欠である。
日本の運動は、平和の敵のイスラエルの正体には迫らなかった。
同じく1982年のレバノン侵略に反対したフランスのロジェ・ガロディは、この時から、フランスで、シオニストによる言論の抑圧と戦い続けている。
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ロジェ・ガロディ著、木村愛二訳
『偽イスラエル政治神話』
第3章:神話の政治的利用
第2節:フランスのイスラエル=シオニスト・ロビー
[中略]
一九八二年に至るまで、私は、テレヴィ、ラディオ、新聞などの最も大きい報道機関を通じて、自由に意見を発表することができた。
レバノンへの侵略と虐殺が起きた時には、日刊紙、『ル・モンド』の編集長、ジャック・フォーヴェから、一九八二年六月一七日号に有料で、丸々一頁の意見広告記事を載せる権利を獲得し、ミシェル・ルロング神父、パストゥール・マッチオと一緒に、《レバノンでの虐殺とイスラエルの侵略が意味するもの》と題する見解を発表した。
われわれは、あの侵略行為が、決して一時的なやり過ぎといったものではなくて、イスラエル国家創建の基礎をなす政治的シオニズムの、内的な論理にもとづく行為なのだということを説明した。
その後、私は、匿名の手紙と電話で、合計九回の殺しの脅迫を受けた。
LICRAは、われわれを相手にして、“反ユダヤ宣伝と人種差別の挑発”を理由とする民事訴訟を提起した。
『ル・モンド』の編集長、ジャック・フォーヴェの弁護士は、何度も繰返して、その信仰までも含むユダヤ人社会と、イスラエル国家とを混同するべきではないし、イスラエルがレバノンで行なった不当行為に関しては、マンデス・フランスやナフム・ゴールドマンのような高名なユダヤ人も告発していると主張した。
われわれ、ミシェル・ルロング神父、パストゥール・マッチオと私自身の弁護は、聖書の原典そのものから発した。われわれは、われわれの生命がユダヤの予言者の誓約の賜物であると、何度も繰返して主張した。
ところが、政治的シオニズムは、イスラエルの神の代わりに、イスラエル国家を置き換えているのである。
レバノンに対しての、そしてパレスチナにおけるイスラエルの振舞いは、憎悪を煽り立てるのみであり、世間の目の前でユダヤ教の面目を汚すものである。われわれの政治的シオニズムに対する戦いは、それゆえに、われわれの反ユダヤ主義に対する戦いと不可分なのである。
[後略]
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端的に言えば、イスラエルの「偽の神様」、ホロコーストの嘘を暴くことが、この際、最上の戦いなのである。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/
憎まれ愚痴