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(回答先: バルセロナより愛を込めて様に質問させて下さい 投稿者 ぷち熟女 日時 2006 年 6 月 19 日 19:58:50)
EU内での「国民国家」を解体していく手始めなのかな・・・・という気も
なかなか苦しいご質問です(笑)。もちろんカタルーニャの「独立」とは言っても外交や軍事などの権限はありません。司法や教育、そして何よりも予算の配分(今までは国税を一括してマドリッドに送ってからカタルーニャに配分されていたのを、カタルーニャで集めておいてからマドリッドに上納するようにする)で、今までよりもマドリッドからググッと離れた、という感じでしょう。
本当に独立してしまって、しばらくでもEUから離れるようなことは、いくらなんでも考えられませんし、カタルーニャの指導部も考えたこともないでしょう。ただ、このEstatut(英語のStateに当たる)法案は、マドリッドとつながる国民党(旧アスナール与党)だけではなく、その天敵であるカタルーニャ民族主義政党である左翼共和党も、これは誤魔化しだ、として猛反対していました。それをカタルーニャ社会労働者党が中心になって(マドリッドのサパテロ政権は事実上の黙認)押し切ったようです。民衆も日ごろから「何となくマドリッドから離れていたい」気分が強いですから賛成票を入れた人が多かった(73.9%)ようですが、ただ投票率が50%を切っており、どっちかと言うと白け気味といった感じです。
私は、ひょっとしてこれはEUの中で今までの各国民国家を解体してEUでまとめていく作業の足がかりになるのではないか、という感じを受けています。これにカタルーニャにユダヤ系が多いと言われることとどんな関係があるのか、具体的なことは何一つつかめませんが、無関係ではないかもしれません。
ただ、いわゆる「バルセロナ・プロセス」が打ち出されてその方針で地中海から近東を整理していく方向性が打ち出されているところを見ると、バルセロナが、イスラエルやトルコ、北アフリカを含む地中海世界再編の中心になっていく可能性は十分にあると思います。
なお、有名な画家であるダリやミロ(カタルーニャ語ふうではそれぞれダリーとミローですが)、音楽家のアルベニスなどは明らかにユダヤ系ですし、もとオリンピック委員会の委員長だったサマランチ(カタルーニャ語ふうではサマランク)、現在EU議会で副議長をやっているジュゼップ・ブレィュもそうです。カタルーニャ人ではありませんがバルセロナに縁の深いピカソなどもユダヤ系といわれます。私の友人にも明らかにユダヤ系のスペイン人がいます。
カタルーニャとバルセロナは実にユダヤ的なのですね。15世紀末のユダヤ人追放では、カスティーリャのイザベラ女王は熱心でしたが、アラゴン国王のフェルナンドは渋々従った、と伝えられ、様々な「手抜き」を行った可能性があります。そういえばシオン修道会の本部もバルセロナにあると言われますし(残念ながら突き止めていません)、トップはバルセロナの超金持ちの銀行家と言われています。
カタルーニャの南にあるバレンシアも同様で、ここも中世まではアラゴン王国の一部を成し、言葉はカタルーニャ語です。ここはスペインの中でもオプス・デイの勢力が非常に強い間所です。オプス・デイの創始者でこれもユダヤ系のホセマリヤ・エスクリバーがカタルーニャとの境に近いアラゴン出身で、デ・バラゲーというカタルーニャの地名を名前に入れているのも、非常に示唆的です。
いやいや、考えてみると、とんでもないところに住み着いてしまったものです。
ちょっとお答えにはなっていないかもしれませんが、今回はここまでで。