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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu130.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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高山正之(著)『歪曲報道』 そのメディアの騙しの手口
朝日新聞、NHK、TBS…あなたは、まだ彼らを信じられますか?
2006年10月26日 木曜日
◆歪曲報道 高山正之(著)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/456965701X/ref=sib_rdr_dp/503-4629621-7911915
まえがき
ロサンゼルスに特派員として赴任して間もない頃、ちょっとしたホームパーティに誘われた。
日米のジャーナリスト、それにハリウッドのお膝元という場所柄もあって映画の制作関係者、写真家や弁護士など結構な顔ぶれが並んでいた。
こちらが新顔と見て、主宰者側の米国人スタッフが話しかけてきた。ユダヤ系で大学を2つ出て今はシナリオ選定の仕事をしているという話だった。
海外駐在はここが初めてか。
いや、中東に少々。最近までミャンマーにいてアウン・サン・スー・チーに会っていた。彼女を食い物にしている英国人の亭主がたまたまやってきて話も聞いた。帰りにバンコクに寄ったらクーデター騒動に巻き込まれた、軍隊も出て市民が数十人、殺されたというような話をした。
例のスチンダ将軍のクーデターで、首相の座に就いた彼に市民が珍しく大規模な民主化デモを展開して抵抗し、スチンダを退陣に追い込んだ事件だ。
すると彼、「アジアか」と深刻そうな顔つきをして「日本は昔、アジアの国々でたいそう悪いことをしたな」と言い出した。
いや別に、と否定すると、彼はかなりびっくりする。鳩が豆鉄砲を食らったようなという表情でこっちを見据えて「いや日本はひどいことをした。日本は朝鮮を植民地にしたではないか」という。
違うね、ともう一度否定する。朝鮮についていえば植民地じゃない。あれは併合だった。米国がテキサスを手に入れるときの併合と同じだ。それに日本の統治はうまくいった。少なくともフィリピンを植民地支配した米国に何かいわれるほど非道なことはしていない。
彼は真っ赤になって言い返す。「米国はフィリピンを開化させた。いいこと.をした。しかし日本は朝鮮で残酷なことしかしなかったではないか」。
お言葉ですが、と一言い返す。米国はフィリピン人に独立させてやるからと願して宗主国のスペインと戦わせた。スペインが降伏すると米国は約束を反故にしてフイリピンを米国の植民地にした。
怒ったフィリピン人が抵抗すると軍隊を出して彼らの虐殺を始めた。彼らの家族も捕まえて家に火をつけ拷問して殺した。
米国スペイン戦争は1898年4月に始まり8月にはスペインが降伏しているが、戦争はなぜかその後4年も続き、1902年に終わっている。
何をもって終わったかというとフィリピン人の抵抗が鎮圧された、もう米国の植民地支配を認めますといったときまで続いた。しかもその4年間で米軍はレイテ、サマールの2つの島の島民を皆殺しにするなど「20万人のフィリピン人を殺した」と上院の公聴会の記録に残っている。
朝鮮は違った。T・ルーズベルトが朝鮮はもはや国家の体をなしていないとはっきり発言して米公館を閉じ、日本に任せている。日本は学校をつくり、電気を引き、工業を興して真の意味の、つまりあなたのいう開化を行った。
そう説明すると、彼は「日本は朝鮮を植民地にしてひどいことをしたのは事実だ」と吼えて、「もうこの話はやめだ」という。
日本をしたり顔でくさして、旗色が悪くなると、怒り喚く。こちらも少々むかついたので、「百歩譲って日本が朝鮮をフィリピン並みの植民地にしたとして、それでも日本が悪いというのは、もしかしてあなたは日本が植民地を持つことを詐せないと思ったのか。植民地を持つのは白人国家の特権と思っているのか」と畳みかけた。
彼は顔を真っ赤にして四文字の言葉を投げかけて、どこかに行ってしまった。
この男とはのちに再会する機会があった。彼はあのあと、フィリピンと朝鮮の歴史を調べてこちらの言い分が正しいのを知ったと、あっさり非を認めてきた。
そしてこう付け足した。「初対面の日本人に朝鮮の植民地の話をすると、みんな申し訳ないという。そういう形で付き合いの主導権を取ってきた。反発されたのは今度が初めてだった」と。日本人には有効な「決め言葉だったのに」と笑っていた。
ここで注釈をつけると、彼のいう「日本人」は新聞記者であり、総領事館のスタッフ、っまり各省庁からの役人であり、一流企業の駐在員など世論にコミットする世界の人々だ、そんな彼らは朝鮮併合の中身も近代史も何も知らない。特派員に至っては、そういうあやふやな知識で微妙な国際問題をさもまともそうに記事にしている。
あまりぞっとしない話だが、実はこの米国人の「決め言葉」と同じものを支那の南京でも聞かされた。
日本軍が南京を落とした後、6週間にわたって市民30万人を殺した、つまり毎日7000人ずつ42日間、殺し続けたその証拠を留めるという「侵華日軍南京大屠殺遭難同胞記念館」を見に行ったときのことだ。
展示場はいかにもおどろおどろしくつくられているが、もともと虚構の事件だから物証などあるはずもない。だから展示品は「日本軍の虐殺の証拠写真」とかだが、すでに東中野修道・亜細亜大学教授が解き明かしているように、どれもこれも検証してみれば同じ人物や同じ場所で演出されたいんちき物ばかり。
まともな実写は『アサヒグラフ』に載った日本軍兵士らの写真で、もともとのキャプション「農家から鶏を買った笑顔の兵」というのが「農家を略奪し農民を皆殺しにして家禽を略奪した日軍兵士」と変えてある。そう変えさせたのは江沢民だ。
当時の南京には市民は20万人もいなかった。日本軍が入城後は平静に戻り、道端で支那人の床屋に髭をあたってもらっている日本軍兵士の写真などが当時の『朝日新聞』にも載っている。
中国が主張する毎日7000人ずつ「6週間休みなく殺し続けた虐殺」のそのさなかに報道班員としてやってきた作家の石川達三はもちろん、そんな虐殺を見てもいない。
その後に執筆した『武漢作戦』では、そのときの南京の風景をべースにしたこんな下りもある。
野口伍長が一等兵に声をかける。
「ちんばをひいとるな。全快したのか」
「もう二、三日すれば全快します」
「今までどこの病院にいたのだ」
「南京にいました」
「南京は賑やかになっとるか」
「はあ、もうカフェでも何でもあります。ネオンサインがついております」
その南京でガイドについたのが中国共産党の下部機関、南京大虐殺研究会のメンバー・戴国偉で、彼はその目で見てきたように日本軍の「虐殺の模様」を日本語で語り続ける。
話している彼もその荒唐無稽さに気づいているようで、その辺を指摘すると、彼は唖然とした顔つきでこちらを見た。
それはあの米国人の表情と同じだった。
戴某は開き直る。「私はここを訪れた日本の立派なジャーナリストのガイドも務めました。みんな納得しています。疑う声はないのです」。
どんな連中かと聞くと、「朝日新聞の本多勝一」に「筑紫哲也」に「久米宏」……。
「日本人の観光客にも話します。話をすると日本人はみな申し訳ないといいます。泣いて謝る人もいます」
米国人の言葉に見せる日本人の反応とこれもそっくりだ。
ただ問題は立派かどうかはともかく本多にしろ、筑紫や久米にしろ、少なくともジャーナリストの端くれにある者が中国人の言い分を検証もしない、調査もしないで、あたかも真実のように流してきたことだ。
彼らだけではない。
東京裁判でウェブというオーストラリア人が「日本は侵略国家だ」といった。それを受けて『朝日新聞』や『読売新聞』は確かめもしないで、日本を侵略国家ということにしてしまった。『朝日新聞』などは戦後60年以上過ぎた今でも、ウェブの言葉について一切の検証なしに日本は侵略国家だったとして社説を書き続けている。
人々はそうとも知らずに新聞を読み、テレビを見て、そうか日本は侵略国家だったのか、南京ではそんなひどいことをしたのかと思い込んでしまう。
その逆に中国がカンボジアに地雷をまき、今また石油のためにスーダンに虐殺を輸出していることは伝えてはくれない。韓国が竹島を不法占拠して、だから国際調停機関にも持ち込めないで、ただ日本がくれてやるというのを待っていることも教えてくれない。
今、身を置いている学者世界には「メディア・リテラシー」という言葉がある。リテラシーとは識字能力を意味する。新聞やテレビが流す報道。それが信ずるに値するものかどうかを見抜く力とでも訳すか。
この本は日頃の新聞やテレビの報道のどこに落とし穴があるか、どの部分が未検証なのかを探った『Voice』に連載の「メディア閻魔帳」をべースに、日本のジャーナリズムの先天的欠陥について書いた何本かの評論も付け加えた。
ニュース報道に偽物が混ざっていることだけでも理解していただければ幸いです。
また、出版に当たってPHP研究所の川上達史氏、豊田絵美子さんのご尽力、ご協力をいただきました。この場を借りて感謝を伝えたいと思います。
2006年8月10日
高山正之
(私のコメント)
昨日のニュースで11000人以上もの高校生が世界史、日本史、地理のどれかの履修不足で高校を卒業できないという恐れがあることが伝えられましたが、4,5年前から続いていた事らしい。ゆとり教育や教師の週休五日制などが影響して行なわれたのだろう。
有名進学校ほどこのようなことが行なわれていたらしい。つまり東大生などほとんどが世界史や日本史などを高校生時代に学んでなくて、大学の専門教育を受けている。だから最近のエリート官僚や新聞記者の卵なども、日本史や世界史の教育を受けていないようだ。
最近の若い人の中には日本とアメリカとが戦争をしたことを知らない人がいたという話がありましたが冗談ではないようだ。このようなことを愚民化政策といいますが、日本の有名進学校はゆとり教育の名の下に日本史や世界史を排除してしまった。
以前にも「歴史を失った国は滅びる」と書いた事がありましたが、日本の高等学校は歴史を抹殺してしまったのだ。年に70時間以上もの時間をかけて学ぶ事は高校生にとって最後の機会だったのですが、他の受験科目に代えられたのだろう。
高山正之氏の書いた「歪曲報道」の「まえがき」に、アメリカ人や中国人などから歴史論争を吹っかけられて、逆にやり返したエピソードが書かれていますが、このように反論できる日本人は僅かだろう。たとえ東大を出たようなエリートでも高校時代に世界史を学んでいないのでは反論できるはずも無い。
さらにテレビや新聞などで田原総一郎や久米宏や筑紫哲也などが捻じ曲がった報道をするものだから、戦後の日本は左翼的な歴史観が蔓延してしまった。これでは海外に出ても外人と歴史論争をしても勝負にならないのは明らかです。
もちろん本当のインテリは普段からいろいろな本を読んでいるから、日本の報道レベルの低さを知っているが、ほとんどのサラリーマンなどは本を読む閑もない。せめて「株式日記」でも仕事の合間に読んでいただければ幸いなのですが、もっと知りたければ「歪曲報道」の本を買って読んで欲しいと思います。
日本のテレビ局は幾つもあるし新聞紙も何社もありますが、全てに報道管制がされているとしたら恐ろしい事だ。最近でもイーホームズの藤田社長の告発を株式日記でも書きましたが、全てのマスコミは黙殺している。報道協定で報道しないようにしているようだ。
これでは日本の新聞やテレビは見るに値しない。読んだり見たりするだけ時間の無駄であり、ネットやブログの定評あるサイトだけ見ていればかなりの高レベルの情報が只で手に入る。最近の報道記者は学生時代に日本史や世界史の高等教育を受けていないのだから当たり前なんかもしれない。
◆間違った情報 10月25日 グッチーさんの金持ちまっしぐら
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/c3ceeb977f3b5b05fdc05f8d3e4eb24f
こちらにも時々来ていただくイソログさんが前に新聞をやめてもちっとも困らないよー、、と書いておられました。isologue
ぐっちーもスポーツ新聞(スポニチ)以外をやめて既に3年たちますが仕事に差し障りがあったことは一回もありません。必要があればネットで見ていますし、詰まらん記事を見ていちいち怒ってる時間がなくなっただけましです。
スポーツ新聞は例えば昨日の日本シリーズの細かいデータなど、ネットで見られないものも拾えますし、まだまだ価値があると思うのですが、日経はもちろん、一般紙となると殆ど存在価値がありません。
スピードはテレビに劣りますし、専門性も記者のレベルが低すぎて、少なくとも金融に関してみるべきものはありません。そりゃー、こちらは20年もやってる訳で、4−5年の人事異動でやってくる日経の金融記者にこちらと同等のネットワークがある筈は無い。
お得意の解説記事も、我々のまわりにあるブログやHPを見ればそちらの方にはるかに秀逸かつ正しいものがあります。しかもここもとのように意図的に報じない、という記事が本当にあるとなると(きっこがかみついているイーホームズなど)信憑性もはなはだ心もとない、ということになりますね。ということで、少なくともマーケットに関してはみるべきものがないので、あてにするのはやめたほうがいいですね。
今でも日本の会社ではわけわからん上司から
「おい、日経に出てるけどうちはどうなってるんだ!!」
などと聞かれる事があるらしいのですが、そろそろ
「嘘しか書いて無いから私は読んでません!!」、
とお答えになったら如何ですかね(笑)。
「なんで円安なんだ!?」って聞かれても
「円を売っている人が多いからです。」
正解! ってな訳です。
市場は机上の空論だけで判断を下している訳ではありません。人間の行動はそれほど単純ではない。そういったことはイロハのイ、なのです、相場に関しては。
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