★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評3 > 601.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□【SUNDAYウォッチ】歴史認識語れぬ次期首相 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0609/0609171340/1.php
【SUNDAYウォッチ】歴史認識語れぬ次期首相
2006/09/18
------------------------------------------------------------------------
オウム松本智津夫被告の死刑が確定した。9・11テロから5年が経った。先週は重苦しいニュースがテレビ画面を暗く彩った。今週水曜日(20日)には、自民党の次期総裁が決まる。「日曜ニュース特集」では、安倍晋三官房長官に歴史認識を問うたが……。
------------------------------------------------------------------------
■報道2001(フジテレビ)
「総裁選3候補に聞く」
ゲスト:安倍官房長官、谷垣財務相、麻生外務相
「外交」「歴史認識」「憲法改正=集団的自衛権」「皇室典範」などを3候補に聞いた。
●外交
3候補に日米中の3角形を作ってもらった。フリップを手に持たせて。
麻生氏の三角形=日米は近く、中国は遠い。理由は体制の違いだとした。
谷垣氏=ほぼ正三角形(ほんの少しだけ日米が近い)
安倍氏=日米は近く、中国は遠い(麻生氏とほぼ同じ形)
●歴史認識
先の戦争は侵略戦争だったのか?
安倍:後世の歴史家の判断を委ねる、と持論。
谷垣:日本が中国に兵を送って中国に犠牲者が出た。侵略戦争だった。日中関係の改善には歴史認識を明確にする必要がある。
麻生:日中戦争と太平洋戦争は分けて考える必要がある。(米国の)南北戦争について南部に行けば今でも北部からの侵略だったと教えている。北部では市民戦争だった、と教えている。
●村山談話
安倍:踏襲するとしながらも「歴史家が議論する」。
麻生:新しい見解は出さない。
谷垣:(明確に)踏襲する。
●集団的自衛権
安倍:専門家に任せる。
番組制作側の設問が曖昧だとして、谷垣、麻生両氏は答えず。
――
番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
------------------------------------------------------------------------
■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●台風13号被害
●オウム松本被告、死刑確定
オウム事件の取材を続けてきたジャーナリストの江川紹子氏は、この番組のレギュラー・コメンテーターである。江川氏のコメントは以下(要約)―
時間をかければ(松本被告が)語るかといえば、そうではない。真相が分かっていないという人がいますが、弟子の裁判のなかで事実が出てきている。弟子が自分に不利な証言をするようになって(松本被告は)何も話さなくなった。国は被害者を救済すべきではないか。
●魔のカーブ、衝突事故
●飲酒運転問題
●9・11テロから5年、ブッシュへの逆風強まる
●ローマ法王、イスラム聖戦批判発言
●大沢親分と張本の「スポーツご意見番」
―――
番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★
------------------------------------------------------------------------
■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●オウム松本被告、死刑確定
地下鉄サリン被害で脳障害の女性をスタジオに呼び、徳光が語りかける。「さっちゃん!」。日本テレビの人気特番「愛は地球を救う」のノリ。10余年間のオウム映像を一挙に放出し、再構成した。
●飲酒運転問題
―――
番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
------------------------------------------------------------------------
■日曜討論(NHK)
ポスト小泉3候補に問う
ゲスト:安倍官房長官、谷垣財務相、麻生外務相
「社会保障」「消費税」「対中国外交」「歴史認識」「教育改革」などを聞いた。
司会者は、3候補等分に話を聞き、突っ込むこともしない。NHKらしいといえばらしい。新聞、テレビ、インターネットなどで伝えられた3候補のこれまでの発言と何ら代わりはない。よって本欄では、詳述しない。生放送する意味がどこにあるのだろうか、と思わせる番組だった。
―――
番組評価
ゲスト:★★
MC:★★
映像と演出:★
------------------------------------------------------------------------
■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
総裁選3候補に聞く
ゲスト:安倍官房長官、谷垣財務相、麻生外務相
「安倍さんが次期首相になるのは確実なので、安倍さんに突っ込んで聞きます」のっけから司会の田原は言った。結果が分かりきった「茶番劇」をさも「選挙」のように扱う某局よりも、このほうがはるかに国民には親切というものである。
●田原が最も問題にしたのは、なにかと批判の多い安倍氏の歴史認識だった。
最初のテーマは―
日中国交回復(72年)の際、周恩来首相が述べた「中国はごく少数の軍国主義者と広範な日本人民を分けた」
・安倍氏はこれと違うのかを田原は問うた―
安倍氏「国民は等しく敗戦を受け止めようということだった。それを資本家階級と資本家でない階級とを分けるがごとく。誰が軍国主義者に入るのかを一人一人やっていくのかということになる。それは非生産的」
・「当時の認識は中国だけではない。GHQも同じ見解だった」と田原は二の太刀を浴びせた―
安倍氏「GHQの占領政策として『あなたたちの敵はこれ(戦争指導者)ですよ』としたかったのではないか」
田原「米国も階級史観ですか、米国もマルクスですか」「戦争指導者に責任があり、国民には責任はなかったというのは、間違いだったと思ってるわけね?」…白か黒かを迫る田原独特の追及だ。
・「村山談話」―
村山談話は間違っているのか、と田原は踏み絵を迫るように聞いた。
安倍氏は「歴史認識は歴史家に任せる」などと逃げるのみ。
田原は追及の手を緩めない。「あの戦争は悪い戦争だったのね?」「安倍さんとしては村山談話に異論はないのね?」
村山談話を認めれば、安倍氏は独自性を失う。かといって「認めない」などと言おうものなら中国・韓国が反発する。
安倍氏はひたすら「歴史家に委ねる」とする決まり文句を連発し、返答を避けた。話す内容もしどろもどろに近く、目は泳ぐ安倍氏。
日本を敗戦に導いた「先の戦争」の総括ができない政治家に首相を任せて良いものだろうか?この人に憲法改正をリードさせてよいのだろうか?田原のみならず筆者もしきりと首をかしげるのだった。
●中曽根大勲位が新総裁にスバリ直言
――
番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★★
映像と演出:★★★
(竹谷昇)
▲このページのTOPへ HOME > マスコミ・電通批評3掲示板