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□無罪事件の過去記事を読む [どん底あるいは青い鳥。]
http://donzokoblue.blog55.fc2.com/blog-entry-124.html
2006/08/27
無罪事件の過去記事を読む
2002年に愛知県豊川市で起きた男児略取殺害事件。2003年に逮捕された被告が2006年に地裁で無罪判決を受けて話題になった(経過の詳細はこちらで)。
http://yabusaka.moo.jp/syouchan.htm
判決が伝えられたときには「自白に信用性がない」という裁判所の判断に感動したが、阿修羅に逮捕当時の記事があったので少し読んでみた。のちに無罪判決が出るような証拠皆無のケースでも、報道はここまで犯人だと決め付けて書くという例である。
調べに対し、河瀬容疑者は「駐車場に軽乗用車を止めて眠っていたら、斜め前に止まった車の幼児の泣き声がうるさく、目が覚めた」と供述。「腹が立ったので車に乗せ、海に連れて行ったらまた泣き出したので、突き落とした。申し訳ないことをした」と話しているという。(引用元)
http://www.asyura.com/0306/nihon6/msg/165.html
たとえ容疑者の供述内容や「申し訳ない」といった後悔が伝えられても、だからといって「犯人だ」と思い込むにはまだ早い、ということだろう。むしろこのときの記事にはすでに「何かがおかしい」と思わせる・思うべき記述が盛り込まれている。
河瀬容疑者は犯行後、現場に戻って再び眠っており、県警は控えたナンバーをもとに事情聴取。その際、勤務先を偽るなど不審点があり、十四日朝から四度目の聴取をしたところ犯行を認めた。(引用元)
http://www.asyura.com/0306/nihon6/msg/165.html
うるさかったのはセミやキリギリスではない。人間の赤ん坊だ。その赤ん坊を殺しておきながら「やれやれ、これで静かになった」とばかりにまた元の場所に戻って安穏と眠る人間はいない。ありえない。判決でも、
(2)泣き声が気になるなら、駐車場所を変えれば済む(3)犯行後に略取現場に戻ったのは不自然(引用元)
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-060124-0025.html
と、そのおかしさが指摘されている。
本来なら逮捕の時点ですでに記者自らが変だと気づいて、真相を探るとまではゆかずとも「この事件にはおかしなところがある」と一言追加するべきだろう。その一言のあるとないとでは、読者が容疑者ないし被告について抱く印象は天と地ほども違ってくる。ところが逮捕と同時にコラムニストは以下のように書いてしまう。
15日、その犯人が判明したのである。…何ということだろう、と思う。動機はうるさいと感じたことと、あとはまぁ眠いことだけという犯罪なのである。
殺害から約30分後、河瀬容疑者は「同駐車場に戻って再び寝た」そうで、だから捜査員はナンバーを控えることができた。1歳10カ月の幼児を海に放り捨て、同じ場所に戻り再び寝るという粗野な神経。それもまた人間の有りようなのだという事実に、ぼくは茫然としてしまう。(引用元)
http://www.asyura.com/0306/nihon6/msg/165.html
容疑者が「殺して再び戻って寝た」のは「粗野な神経」の持ち主だからで、それもまた「人間の有りよう」だと勝手に納得する。常識外れの行動が伝えられるとき、その逸脱はすべて「容疑者の人間としての逸脱」や「凶悪さの表れ」だと見做してしまい、筋書きに偽りがあるからだとは露ほども考えない。
このメディアの姿勢は、裁判がはじまって被告が否認に転じても変化していない。「もしかして無実なのでは?」という頭は微塵も感じられず、検察側の言い分のみを垂れ流し、被害者遺族の言葉を借りて「否認に転じたのはケシカラン」と被告を糾弾する。
河瀬被告は「私は誘拐もしておりませんし、殺人もしておりません」と全面的に起訴事実を否認、無罪を主張した。
検察側冒頭陳述によると、河瀬被告は…寝泊まりをしていた。…自宅を出た。…眠れず…腹を立て…連れ去った。…翔ちゃんを海中に投げ落としおぼれさせて殺害した。
河瀬被告は当初、翔ちゃんを近くの公園に置いてこようとしたが、周囲にトラックなどがいたため断念。連れ去りが発覚すると困ると思い殺害した。(引用元)
http://www.asyura.com/0306/nihon6/msg/165.html
日本語の結論は最後にくる。語尾を断定で終わると「…殺害した」が決定的な事実であるかのような印象を与える。もしも「真実を伝えたい」のであれば「…殺害したと、検察は冒頭陳述で主張した」という語順にするか「検察側によれば…とのことである」といった表現にするべきだろう。
その次のパラグラフなどは「冒頭陳述によると」という但し書きさえなく「河瀬被告は…殺害した」と、それ以外の事実は存在しえないかのような書き方になっている。別の記事では5つのパラグラフに渡って同様の断定表現が続いている。起訴状や検察側の陳述内容に関する報道は常にこのスタイルで書かれている。
書くほうは、それがあくまで検察の言い分に過ぎないことを知っているし、確かに「冒頭陳述によると」と書いてもいる。しかし語尾に断定を持ってくることによる「読者の誤解を誘発する可能性」について、あまりにも鈍感すぎるのではないだろうか。
「人を攫って殺しておいて、攫った現場に戻ってまた寝たんか」という疑問一つさえあれば、本当に容疑者が犯人なのか、容疑者はなぜ自供したのか、そもそも警察が容疑者に目をつけたのはなぜなのか…といった疑問も芋づる式に湧くはずだ。
そうした疑問がある限り、容疑者を犯人だと断定する記事は書けなくなる。にもかかわらず、なぜか平気で「犯人だ、犯人だ」と書き続ける。そうしておいて誰かが(権威が)無罪と言ったら無罪と書く。その際に「犯人だ」と書いてきたことへの反省は一切ない。真犯人が社会に放たれている可能性への怒りや怖れもまったくない。
日本のメディアが独自の取材と判断で「無罪かもしれない」と書くことはない。「自分なりの頭と言葉を持ち、他と異なる主張をすること」は、そこでは最大のタブーのように見える。日本人は自分なりに筋道を立てて考え判断する方法なり例なりを、日々のメディアの中に見出すことができない(たぶんどこにも見出すことはない)。
ジョンベネちゃん事件では、当初両親が疑われ、そのような報道もずいぶんされたという。
警察当局が「両親は捜査の焦点」と公言し、疑いの目を向けていた…。警察が初動捜査ミスで捜査方針を間違え、それを検証することなく伝え続けたメディアが報道被害を生み出した。(引用元)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060818-00000023-mai-soci
どこのメディアも同じようなものだが、そののち「ボルダー郡大陪審が『起訴に足る十分な証拠はない』と発表(引用元)」となるところが日本とは違う。これが日本なら両親は二ヶ月や三ヶ月は代用監獄に閉じ込められて自白を取られ、起訴に持ち込まれる可能性も大いにあっただろう。そうなってもメディアからは何の批判も期待できない。
今回のカー容疑者の件では「本当に犯人なのか?」という報道が早々にはじまっている。そうした捜査当局の方針に逆らうような報道が日本のメディアにできるだろうか。「殺して元の場所に戻って寝た」という筋書きを微塵も疑わずに垂れ流す日本の報道は「おかしなアメリカ」よりももっとおかしいのではないかと思う。
▽関連記事
□愛知・村瀬翔ちゃん殺害事件
http://yabusaka.moo.jp/syouchan.htm
愛知・村瀬翔ちゃん殺害事件
【事件概要】
2002年7月28日、愛知県豊川市のゲームセンター駐車場で、車内で寝かされていた村瀬翔ちゃん(1歳10ヶ月)が行方不明となり、午前5時頃に4kmほど離れた三河湾に死体となって浮いているのが発見された。
03年4月、トラック運転手・河瀬雅樹(当時36歳)が犯行を自供、逮捕されたが、06年に名古屋地裁で無罪が言い渡されている。
――――――――
【あの夜】
2002年7月27日午後10時頃、愛知県豊川市の無職・村瀬純さん(当時26歳)は、夏祭りの後、同市白鳥町のゲームセンターで友人と遊び、午前0時ごろになって一緒に来ていた長男・翔ちゃん(1歳10ヶ月)が眠たそうにしているのに気づいて、駐車場に停めてあったワンボックスカーで寝かした。念の為、冷房をつけるために、エンジンはかけっぱなしにしていた。
午前1時20分頃、駐車場に戻ってきた純さんは、助手席の窓が開いており、車内に翔ちゃんの姿が見えないことに気づいた。
まだ1歳。自力でドアを開けたり、出て歩いたりすることは、とても出来ない。このため、何者かが、車内の翔ちゃんを連れ去ったものと見られた。
午前5時30分頃、ゲームセンターから約4km離れた御津町の三河湾佐脇浜で、翔ちゃんの遺体が浮いているのを、カニを取りに来た人が見つけた。
捜査は難航していたが、やがてトラック運転手・河瀬雅樹氏(当時36歳)が浮上。
村瀬さん一家とは面識のない河瀬氏が浮上したのは、現場の駐車場に停められていた彼の軽自動車のナンバーが控えられていたからだった。
河瀬氏は、あんな時間に、駐車場で1人何をしていたのか。当初、河瀬氏は「友人とコンサートに行く予定だった」と話していたが、これは嘘だった。
河瀬氏は妻、義母、子ども2人の5人家族で、義母方で暮らしていた。しかし、妻との仲が険悪になり、事件までの3年の間は仕事から帰宅して子どもを風呂に入れた後、家を追い出される生活を送るようになった。
河瀬氏はわずか1000円ほどのお小遣いをもらって、車中泊をして時間をつぶし、事件現場であるゲームセンターの駐車場も、普段からよく利用していた場所だった。
河瀬氏が繰り返す嘘は、警察の疑いをさらに強める結果となり、以後マークされた。
さらに河瀬氏が音羽町の業者に車を売っていたことも判明し、これは証拠隠滅をはかったものと見られた。
03年4月、河瀬氏は豊川署に連行され、翌日に犯行を自供、逮捕された。
2003年7月の初公判、河瀬氏は供述を一転させる。 「一切やっていません」、「自白させられました」などと、無罪を主張し始めた。
【供述調書】
まず河瀬氏は当日午後8時30分に現場の駐車場にやって来て、睡眠をとった。
午後9時30分頃、村瀬さんの車が、河瀬氏の車の斜め前に駐車した。
午前0時頃、村瀬さんが翔ちゃんを車内で寝かす。
河瀬氏は赤ちゃん(翔ちゃん)の泣き声で、目をさました。
この時、現場には3人組の若い女性が村瀬さんの車をのぞいて、翔ちゃんをあやしていた。場内には他にもバイクのグループなどもいたという。
午前1時10分頃、河瀬氏は次第に赤ちゃんの鳴き声にいらだちはじめ、車内の翔ちゃんを抱いて車で連れ去った。河瀬氏は駐車場を出るとき、場内に1人でいた女性を目撃しており、後に警察がこの女性に尋ねたところ、出会い系サイトの待ち合わせの女性であり、不審な男・車両については「覚えていない」と答えた。
河瀬氏は翔ちゃんを連れ去った後、「始末に困った」と思い、そのまま4km離れた御津町佐脇浜へ向かった。
そして午前1時40分頃、生きたまま海に投げ捨てた。河瀬氏は再びゲームセンターの駐車場に戻って睡眠をとったが、この時場内に来ていた署員にナンバーを控えられている。
翔ちゃんはその4時間後に400m離れたところで発見された。
【冤罪の影】
この事件に河瀬氏が犯行を行なったとする物証や目撃者はなく、あくまで自白のみである。事件後に河瀬氏が売ったとされる車からは、翔ちゃんの指紋や、衣服の繊維は検出されなかった。
そしてその供述内容も信憑性が揺らいできた。
ある時、「赤ちゃんを抱いてみろ」と言われ、たまたま左手でお尻を支える抱き方となった、「それは左利きの抱き方だ」と言われ、調書では左利きとなった。しかし、実際は右利きである。
また殺害時の自白も「背中を押した」から「投げ落とした」に変わった。当時、現場の海は干潮で、すぐ下の海面には岩場がでた。翔ちゃんの体が岩場にぶつかると、体に何かしらの傷がつくが、遺体にはそうした傷はなかった。それを指摘されると自白が変わった。
この事件は最初から冤罪の影があった。
事件直後、まず父親・純さんが疑われた。純さんは取り調べ官に「間違いなく、君が犯人だと言えるよ」と言われたという。しかし、後にゲームセンターのビデオカメラに純さんの姿が映っていることがわかり、アリバイ成立となった。
純さんは事件後しばらくは、「河瀬を極刑にして欲しい」と話していたが、後に「河瀬以外の人物なのでは・・・?」と考えるようになった。また自責の念にも苦しんだという。
河瀬氏が浮上してくるのはその後のことである。
【嘘】
河瀬氏は福井県の日本海沿いの街で生まれている。父親は幼い頃からしつけに厳しく、河瀬氏は恐れを抱くようになった。学校ではいじめを受けており、いつも1人でいた。同級生に盗みの濡れ衣を着せられて、補導されたこともあったという。
父親や同僚によると、河瀬氏は嘘が多い人物であったらしい。ただ、それは自分を強く見せようという性格の嘘ではなく、その場しのぎの、圧迫・苦痛をしのぐ嘘がほとんどだったようだ。
父親が白いコーヒーカップを指して、「このコーヒーカップ、黒いね」と強く言うと、「うん、黒いね」と答えるほどだったという。つまり、「恐ろしい」と感じると、苦痛をしのぐために相手の言うままに答えることが多い。それは逮捕後に行なわれた心理鑑定でも、次のような結果が出た。
1 自分でも判っている嘘→○
2 思いつきで言う嘘→○
3 自分を良く見せようとする嘘→×
自身の辛い体験から、こうした性質を持つようになった河瀬氏が、取り調べ室で刑事に怒鳴られたり、椅子を蹴られたりするとどうなるのか。やっていないことを「私がやりました」と答えるということは、多いに考えられることだった。
【裁判】
05年9月20日、懲役18年が求刑された。
06年1月24日、名古屋地裁・伊藤裁判長は「自白に犯人しか知り得ない秘密の暴露がなく、動機はあまりに短絡的で不自然」と、河瀬氏に無罪を言い渡した。
河瀬氏は保釈が認められ、記者会見で「皆様のおかげで無罪になりました。ありがとうございました。本当にうれしい気分です」と話した。
リンク
豊川市、御津町などの位置
http://map.yahoo.co.jp/address/23/index.html
□男児略取、殺害で元運転手に無罪判決 [日刊スポーツ]
男児略取、殺害で元運転手に無罪判決
男児略取、殺害で元運転手に無罪判決
愛知県豊川市で02年、会社員村瀬純さん(28)の長男翔ちゃん(当時1歳10カ月)を車で連れ去り殺害したとして、殺人と未成年者略取の罪に問われた元運転手河瀬雅樹被告(38)の判決公判で、名古屋地裁の伊藤新一郎裁判長は24日、「自白に看過しがたい疑念がある。犯罪の証明がない」として懲役18年の求刑に対し、無罪を言い渡した。河瀬被告は判決後、釈放された。
目撃者や物的証拠がなく、捜査段階の自白の妥当性が争点となった。検察側は控訴を検討する。
判決理由で伊藤裁判長は「自白に犯人しか知り得ない秘密の暴露がなく、動機はあまりに短絡的で不自然」と述べた。
伊藤裁判長は、河瀬被告が愛知県警の任意同行後に犯行を認めた、などとして、捜査の任意性を認め「犯人の可能性は否定できない」とした。
その上で自白内容を詳細に検討。被告の車から翔ちゃんの毛髪など痕跡がなく、海に落とした方法も「背中を押した」から「投げ落とした」と変わったと述べた。
さらに(1)略取現場で翔ちゃんを目撃した人はいるが、河瀬被告がいたと断定できない(2)泣き声が気になるなら、駐車場所を変えれば済む(3)犯行後に略取現場に戻ったのは不自然−とも指摘。
「客観的状況は捜査機関がすでに把握し、犯人でなくとも想像で供述できる。捜査官の誘導を否定できず、証拠関係を前提にする限り、犯罪の証明がない」とした。
河瀬被告は、02年7月28日午前1時10分ごろ、豊川市のゲームセンターの駐車場で、村瀬さんのワゴン車に1人でいた翔ちゃんを開いていた窓から連れ出し、同県御津町の岸壁から海に投げ落として水死させたとして起訴された。
駐車場で寝泊まりしていた被告が不審者として浮上、03年4月、逮捕された。
[2006/1/24/16:49]
□<ジョンベネちゃん事件>電子メールで容疑者が捜査線上に [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060818-00000023-mai-soci
<ジョンベネちゃん事件>電子メールで容疑者が捜査線上に
米国コロラド州ボルダーで96年12月起きた美少女コンテストの女王、ジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6歳)殺害事件は16日、元小学校教諭、ジョン・マーク・カー容疑者(42)がタイのバンコクで逮捕され、解決に向けて急展開した。発生当初、両親に疑惑の目が向けられ、「児童虐待」「子どもへの性犯罪」とマスコミ報道も過熱した。カー容疑者が今になって浮かんだきっかけは、ジョンベネちゃん一家との関係は。再び、全米のマスコミの注目を集めている。
「彼女(ジョンベネちゃん)を愛していた。彼女に会うために家へ行き、一緒に地下室に入ったが、誤って死なせてしまった。殺すつもりはなかった」
カー容疑者はタイ警察にこう供述。犯人しか知り得ない情報を告白したとされる。タイ警察・入管は同容疑者を「(国家にとって)好ましからざる人物」と判断して在留資格をはく奪し、1週間以内に米国に強制送還する。米捜査当局は、誘拐殺人と児童に対する性的虐待の容疑で本格的に追及する方針だ。
タイ警察の発表と米メディアの報道によると、同容疑者が捜査線上に浮上したのは、数カ月前。かつて、ジョンベネちゃんの父親を容疑者と示唆するレポートを発表したコロラド大学教授に届いた電子メールだった。
同容疑者が出したとされるこのメールは、自らの関与を認めたうえで、「米国に帰るつもりはない。事実に基づいた映画を作りたいので、映画会社に著作権を売りたい」と書いていたという。
また、AP通信は裏付けがとれていない情報として、同容疑者がカリフォルニア州で教職についていたが、児童ポルノ所持容疑で逮捕され、02年に教職免許を失効した、と報じた。捜査当局がこの時点でマークしていたかどうかははっきりしていない。
ボルダー警察が、同容疑者を内偵中の今年6月6日、同容疑者はマレーシアからタイに入国。連絡を受けたタイ当局が所在を突き止め、16日夕、バンコクのアパートで逮捕した。
同容疑者はAP通信に対し、ジョンベネちゃんの母親に生前連絡したことを明かし、「彼女は私の手紙を読んだと思う」と話した。一方、同容疑者の元妻は、地元メディアに「元夫は事件についての記事を読みあさっていたが、当時は自分とアラバマ州にいたので犯人とは思わない」と話した。【バンコク藤田悟、ロサンゼルス國枝すみれ】
◇捜査ミス、両親が報道被害
この事件がメディアの注目を集めた理由の一つは、警察当局が「両親は捜査の焦点」と公言し、疑いの目を向けていたことだ。警察が初動捜査ミスで捜査方針を間違え、それを検証することなく伝え続けたメディアが報道被害を生み出した。
両親は事件直後に当局のこうした動きを察知し、弁護士を立てて警察の聴取を拒否。私立探偵を雇って事件を調査させたり、犯人逮捕につながる情報に懸賞金をかけた。また、PR会社と契約して報道機関に対応するなど、事件は次第に「劇場型化」した。
当初はタブロイド紙が中心だったが、次第に主流メディアも巻き込まれる形で両親の犯人説を報道。97年に妻パトリシアさんとともにテレビ出演した父親のジョンさんが「私は自分の娘を殺していない」と答えるなど、異常な展開を見せた。
激しい報道にジョンさんは職を失い、ジョージア州アトランタに転居を余儀なくされた。このほかにも、タブロイド紙がジョンベネちゃんの検視写真や遺体発見現場の写真を入手し、その一部の掲載に踏み切るなど、死者の尊厳を侵害する報道も相次いだ。
容疑者逮捕を受け、父親の弁護士は16日、メディアに対し「最も低俗な冤罪(えんざい)」を作り出したと非難した。同日のメディアは、こうした批判にまだ応えていない。【ワシントン吉田弘之】
◇性犯罪者情報をネットで公開 米国
米国では年間約9万人の未成年が性犯罪の被害に遭っており、犯罪者情報がネット公開されている。日本では、昨年から、犯罪者の出所情報が捜査に活用されるようになった。
米国では、性犯罪者は出所前にデータベースに登録。引っ越すたびに住所登録を義務づけられ、違反すると最長10年の禁固刑になる。司法省は昨年7月、性犯罪者の名前を入力すれば他州での犯歴も横断的に検索できる全国性犯罪者公開登録制度を発足させ、ネットで公開した。市民が自分の住所を打ち込み、近隣に性犯罪者が住んでいないかチェックすることも可能になった。
日本では、昨年6月から性犯罪者の出所情報が法務省から警察庁に提供され、犯罪捜査に活用されている。同庁は各警察本部に通知し、継続的に所在確認などを行う。
今年7月末までに計192人分の出所情報が法務省から提供された。うち12人が住居侵入や窃盗なども含めて再び事件を起こして検挙された(性犯罪の再検挙は3人)。出所情報が活用された例もあったという。【國枝すみれ、遠山和彦】
◆ジョンベネちゃん殺害事件の経緯◆
年月日 概 要
96・12・26 コロラド州ボルダーの自宅で、母親が朝、ジョンベネちゃんの身代金を要求する手紙を発見。警察が誘拐事件として捜査開始。午後、父親が地下室で遺体を発見
97・4・30 警察が両親から事情聴取
5・1 両親が会見し殺害や虐待疑惑を全面否定
6 地元警察のコンピューターにハッカーが侵入。捜査情報を盗んだり破壊した疑いが発覚
8・13 州最高裁の開示命令を受け、当局が検視報告書の全容を公表。ロープで窒息死させていたほか、虐待の痕跡も
10・10 警察署長が捜査責任者の更迭を発表し、現場保存などの初動捜査のミスを事実上認める
99・10・13 ボルダー郡大陪審が「起訴に足る十分な証拠はない」と発表。事実上、捜査打ち切り
06・6・24 ジョージア州アトランタで母親が病死
8・16 バンコクで元小学校教諭のカー容疑者を逮捕
(毎日新聞) - 8月18日10時20分更新
推定無罪はNGワードか [どん底あるいは青い鳥。]
http://www.asyura2.com/0601/hihyo3/msg/507.html
投稿者 white 日時 2006 年 8 月 25 日 23:59:07: QYBiAyr6jr5Ac
日本型犯罪報道・9つの大罪 [Henkyo Lab.] 【捜査本部の調べでわかった。】
http://www.asyura2.com/0601/nihon20/msg/341.html
投稿者 white 日時 2006 年 7 月 22 日 02:03:59: QYBiAyr6jr5Ac
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