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「脱・記者クラブ」宣言のメディアの受けとめ方について − 長野県知事会見
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投稿者 桐嶋夏樹 日時 2006 年 8 月 18 日 18:38:09: Pi0tcBoFQ8NNA
 

5  「脱・記者クラブ」宣言のメディアの受けとめ方について

井出佳代子 氏
 佐久市から来ました井出佳代子と申します。インターネットのブログを通じて情報発信ということをやっておりますけれども、2000年の時から田中知事をずっと支持して応援してきましたので、何かもう来週の知事会見が・・・

信州・長野県知事 田中康夫
 31日もあると思うよ。

井出佳代子 氏
 あ、そうですか良かった。それでももうそれしかないのかと思うと非常に今寂しさを感じているとこなんですけれども、でも例えば情報公開とかっていうことでも、今、県知事のホームページ見ても、ものすごい情報量の記事というかニュースがあるんですけれども、であとは、こういう表現センターができたこと、私、これからどうなってしまうのかなと思ってホームページから田中知事の過去の発言とか宣言とかを読み返しているとこなんですけれども、本当にこの6年間で築き上げてきたものってものすごいことがあったと思って、例えば村井さんはガラス張りを見せかけだけの透明性と言ってるんですけれども、ほんとホームページを見れば部長会議も何もかも全部オープンにされてるんで、こんなことは日本中でもなかなかないって言うか長野県だけだと思うんですね。ここにしても、私のような一般市民が参加して表現をし、あるいは知事に答えていただくっていうことができるっていうのも田中知事がされてきたことの中で、すごく大きな意味を持ってると思うんですね。
 私の質問というか、知事というよりは本当にここにいらっしゃるメディアの方々に聞きたいんですけれども、5年前の「脱・記者クラブ」宣言を受けて、ここまでオープンな表現活動がされてきた訳なんですけれども、皆さんもメディアとしてその発言をどういうふうに受けとめて今まで表現活動に携われてきたのかってということとか、これから村井さんは表現センターと記者クラブの違いも分からないとおっしゃってたんですけれども、それを例えばメディアの方たちに聞いた場合にどのようなアドバイスをなさるつもりなのかとか、伝える者の義務としてこれから長野県政、ちょっと9月から指導者が替わる訳ですけれども、メディアの方々がどういうふうに関わっていくつもりなのかをちょっと聞きたいと思ってたんですね。たださっき知事が、来週がここにいる人たちでお互いに聞き合うような場を設けるっておっしゃったんで、もしかするとそちらで聞いたほうがいいかもしれないんですけれども。

信州・長野県知事 田中康夫
 来週はここの会場に入る人は、誰でも質問できるし誰でも答えましょうという日になると思います。ですから、答えたくない人は来ないほうが良かったり、口にバッテンのガムテープでも貼って出てきたり、でもガムテープ口に貼る人は耳にもガムテープを貼ったり、目にもガムテープ貼った方がユニバーサルデザインが分かっていいかもしれませんね。
 まあ何だろう、「脱・記者クラブ」宣言ってのはね、私は知事になった時にすごく不思議だったのは、なんでスポーツ新聞の人や在京というか県内以外のテレビ局の人は、前日に記者クラブに会見に出席したいという紙出さなきゃいけないのというのかすっごい不思議だったの。まず同じ同業者に対しても事前に紙の提出求めるってすごい不思議だったのね。次に知ったのが、聖教新聞であったり赤旗の人は入れないって。宗教団体の新聞や政党の新聞の記者は入れないっていうのを聞いて、これもすっごい不思議だなって思った訳です。
 次に3番目に私たちの県には当時3つの、今も多分マージャンをしたりする親睦団体としての記者クラブってのは自由ですって書いてあるから、あるんだと思いますけど、3つの記者クラブがあって、もっと有り体に言うと、例えば市民タイムスという中信地区においてそれなりの部数を得ているエリア紙と呼ばれる新聞においては、全国でも屈指な新聞が2番目のクラブに入ってたので、極論すると松本や塩尻の人がこの建物にやって来て、そして例えば何か当時の言葉で言う陳情、社会部であったり土木部であったりに陳情した後、そのことを記者の人たちに伝えたいというときに、第一記者クラブで会見をする時に市民タイムスの人は入れないと。すると市民タイムスの人にもう一度説明しなきゃいけない。これはやっぱり私はコンシューマーオリエンテッド、つまり消費者あるいは県民オリエンテッド、あるいは購読者、サブスクライバーオリエンテッドじゃないって思ったんですよね。ですから基本は私たちは常にサービスを受ける側の人にとって、視点に立とうということが今までの県政の6年間の改革ですから、それで「脱・記者クラブ」という言葉ですけども、このような表現センターを設けて、最初は表現道場と言ったんですけどね、私はぜひ皆さんが静かに原稿を書くための「表現工房」というのと、荷物を預かったりする「表現倉庫」というのも作りましょうって言って、ここにもブロードバンドの回線が、全部端末が来るような形に改装しましょうということだったんですが、これはまあ県議会で予算が否決されたんですね。明らかですけど、幾人かの表現者の方々はそういう予算を通さないようにしましょう、という働き掛けをされたということも、今ここにはいらっしゃらない方々ですけども、当時の方々からお聞きをしています。私は今でもこの場所がもっとより良い、皆さんが執筆をしたり会見ができる空間であったほうが良いなって思ってますけどね。
 そのときに、誰でも入れるようにしましょう、聖教新聞の人も赤旗の人も、あるいはいま井出さんがおっしゃったように、誰もが、今はもうマルチインタラクティブの時代ですから表現ができる、ということが、正にグーテンベルグの印刷機に続いてのこのインターネットという社会だと思うんですね。そこには、クソな情報もあるかもしれないけど、でもそんなこと言ったら、訂正を出すこともテレビや新聞もある訳ですから、雑誌も。あと雑誌の人は入れなかったんだよね。でもそのときに皆さんがおっしゃったのは、主催権が知事にある、知事というか県の側にあるのはおかしいっておっしゃったんです、最後にね、でも全国のたぶん都道府県警本部長の会見というのは、それぞれの警察本部に主催権があると思います。ですから警察本部が判断したときに会見を開く訳でして、とすると同じ税金を用いて住民サービスをする人たちですから、私は前から申し上げているように県に主催権があっても何らおかしくない。私はぶらさがりであったり、あるいは電話番号であったり自宅も明らかにしてますから、お聞きになりたい方は私のところにいつでも聞きに来れる。もしその日会見を開いてほしい、とおっしゃっても、ぶらさがりで十分だと私が判断したならば、そしてそのことを報じられたときにそれを判断するのは常に読者であり、視聴者であり、つまり消費者であるということだと思います。
 とても象徴的だったのは私が前回不信任が出たときに、確かあれは失職を選択すると言ったのは金曜日だったのかな、木曜日かな、そのくらいですよね。で、その日、地元のいくつかのテレビ局にも出ました。私もそれはテレビ局の前で1時半まで待っている記者の人たち、当時はもう表現者と私は呼んでたのかな、その人たちの質問には少なくとも質問が終わるまで全部答えたと思います。自宅にかかってきた電話にも答えたと思います。土曜日は確か自宅にいて、そしていくつかのラジオに電話で出演したと思います。日曜日は東京のテレビに出ました。月曜日にいくつか、というよりもいくつもの新聞に、「田中知事週末テレビ行脚」っていう見出しが載りました。あるいはそうした趣旨の見出しが載りました。ただ個別の新聞媒体で私に独自のインタビューを申し込んできた方、つまり単なる1、2行のコメントをぶら下がりで取る以外に、時間を別途取ってほしいというふうにおっしゃった方は、私の記憶では月曜日の午後に、東京の毎日新聞の与良正男編集委員が最初だったと思います。ですから私はテレビ局から個別に出てほしい、というふうに言われてラジオも含めて出た訳です。それは別に、竹村健一さんと同じように電波芸者だったかもしれませんが、でも私の発言を、それは私の発言を一方的に流すということではなく、厳しい質問も含めて流したいという方がいらっしゃればそれに私は応えた、ということです。繰り返しますが月曜日の午後に至るまで新聞社から独自のインタビューをしたいというお申し出はありませんでした。でもその月曜日の朝に、見出しは「田中知事週末テレビ行脚」って載ってたので、じゃあ私から、テレビ局から申し出があったんだけど、私から押しかけていって新聞社に独自インタビューやってちょうだい、って言ったら、それは編集権の問題だって言われたと思うんですけど、どうしたらよかったのかなってとまどったことは記憶にありますね。
 あの、まあそんなことだぁ。まあ早い話があの、いくつか県内の新聞が社説と称するのを書いてたりしていますけども、何でしょうね、最近、今度日経ビジネスにもインタビューが載りますけれども、あの大体私がしゃべったことをまとめてくれているのではないかな、と思っていますけれども、あっそうそう、ある「オフレコ!」っていう雑誌に、政官民の改革、その中でその郵政民営化や道路公団というのは「民」なんだけれども、民の改革が必ずしもその、それは方針は立てたけど、あとは全部官僚の人が行ってんので、換骨奪胎の部分もありはしないかってことが書いてありました。
 この前、小沢遼子さんっていう人がラジオで言っていたんですけども、結局私の場合って、方針立てた後も一緒にどこがどのくらいまで進んでるの、どうなってるのって職員に聞く、あるいはその単にやればいいってことじゃなくて、その中身というか質を問うからこれではもっと違うんじゃないってやってく、という点は今までの役人の人が、官僚の人が立てた方針で、官僚が仕事を仕上げるという考えの方からすると、少しやりにくかったんだろうって思いますね。
ただ、政官民の改革と言っても、政にも官にも民にも既得権益とか、しがらみというのがあるんで、やはり6年間既得権益との戦いっていうことだと思うんですね。それに対してやっぱり既得権益を守らねばと思う人たちは、前から言ってる「政官業学報」って私が言ってますけど、御用学者の人も報道機関の人も「政官業学報」で現状追認のペンタゴンですから、その人たちからすると、とてもこう既得権益が失われるのは怖いことだ、っていうふうに思った部分もあると思います。ただ、今日私どものチャーターフライトを実現をさせた元深せん駐在員の滝沢英一君が最初のドラゴン航空が着陸した時に、少し風が強くて機体が揺れる形、で「大丈夫だった?」ってパイロットに聞いたら「いやとってもチャレンジングなフライトだった」。
 まあ、英語はよくチャレンジングって使いますよね。でも英語に限らず、やはりその挑戦する、チャレンジするっていうことこそが、正に前にエドマンド・バークの台詞を言いましたが、「真の保守」、民主主義を守る保守とは民主主義を守るためにたゆまぬ変革をしなきゃいけないんだ、安住してはいけないってことをエドマンド・バークは言ってんで、これがイギリスの代表する保守政治家なんですよね。ですから、やはりさまざまな組織の既得権益を守ることは、それは保守ではなくて、衰退や滅亡につながるっていうことだと私は思います。ですからそれのために人間の考える脳があるんであって、その意味で言うとその既得権益との、何て言うんでしょう、戦いじゃなくて攻防なんだと思いますね。ただ、既得権益を守ることは、決して私たちの社会を守ることにはつながらず、むしろ社会を衰退させたり滅亡することにつながっていくのではないかという気がしてます。その意味で先程の大分県知事の広瀬勝貞さんが日経に寄せてくれた、東京の首都圏経済版のところには載ったのかな、コメントというのは私は大変ありがたいコメントだなって思ってますけども。まぁ、じゃ次回はぜひ25日は、みんなで楽しくわいわいやる会見にしましょう。じゃ、おしまい。

http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20060818.htm#5

※コメント:
地域板に投稿した加藤紘一のやつは板違いでした。スミマセン。本来は政治板かアジア板にすべきでしたね。今回の投稿はマスコミ関係なのでマスコミ板にしておく。

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