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WBA異例聴取…亀田戦、ランダエタに八百長疑惑
試合前に“不信行動”…ネットでは大論争
亀田興毅(19)が王座を獲得したWBA世界ライトフライ級王座決定戦で、敗れたファン・ランダエタ(27)の母国ベネズエラに本部があるWBAが、当地で渦巻く八百長疑惑について、ランダエタ自身や判定ジャッジを事情聴取する意向であることがわかった。亀田は批判をシャットアウトし次戦に向けて始動したが、「疑惑の判定」騒動はまだまだ広がり続けている。
今月2日の王座決定戦の判定については、ベネズエラのメディアでも連日、大激論が交わされている。試合直後の地元紙が「日本人観客でさえ当惑する判定」などと報じたが、その後も、「あの判定はおかしい」といった議論が噴出している。
そうしたなか、一部地元紙は、WBAが近くランダエタを事情聴取すると報道した。判定に疑惑があるというより、むしろランダエタ自身の戦い方に問題があったのではないかというのだ。
ランダエタのジム側は「何もやましいことはない」と、まるで疑惑の釈明をするようなコメントを出している。
しかし、格闘技ジャーナリストの片岡亮氏はこう解説する。「WBAの本部があるようにベネズエラではボクシングの注目度が高い。そもそも、あの判定にランダエタ側が強い抗議をせず、提訴もしなかったことに疑問の声が上がっているようで、地元のボクシング関係者は『ジャパンマネーに負けた』とまで話しています」
試合直後からWBAを取材している片岡氏に対しては、WBAから直接、8日までにメールでこう回答があった。〈こちらでも不当な戦いだったとの報道もあるが、我々は不正義があったとは考えていない〉と断りながらも、〈日本でも我々の国でも、社会的な現象として無視できない規模の議論となっている。それで、我々はランダエタと担当ジャッジに話を聞くつもりだ〉と関係者に事情聴取を行うことを認めている。さらに試合のビデオチェックも行うという。
「負けた側が判定に不服を唱えず、提訴もしていないのに、WBAがこうした対応をとるのは、極めて異例ですね」と片岡氏。
通常のボクシングの試合で、敗れた陣営がWBAに不服の申し立てや提訴をした場合、WBAは、試合とは違うジャッジを数人集め、ビデオで再判定を試みることがある。当初の判定とは異なる判断がされると、WBAは試合結果を無効としたり再試合を決めるといった事態にもなりうる。
ただ、それはあくまでも敗れた側が提訴をしたケースで、今回のように提訴もなしにビデオチェックや事情聴取が行われるのは、前代未聞の事態といえるのだ。
それゆえ、たとえ、ビデオチェックや事情聴取が行われても、世論を納得させるための形式的なもので終わり、再試合を求めるといった事態には「おそらく発展しないのではないか」(片岡氏)との見方もある。
こうした騒ぎになった背景には、「もともとランダエタが昨年末に『引退する』と話していたことがある。それが突然、階級を上げ、反対に階級を落とした亀田と戦うことになった経緯が異例のことだと見られており、当地では最後のひと稼ぎに日本に行ったのでは? との見方がされている」というのだ。
一方、日本のボクシング関係者のなかにも、試合中、試合後のランダエタの姿勢が消極的だったと指摘する声があったが、改めて「試合前もちょっとおかしかった」との声も聞こえてきた。
ある関係者は「来日したランダエタは試合前、真剣な練習はほとんどせず、報道陣への公開練習がなかったのもおかしかった。試合前に秋葉原などに買い物にも出かけてもいた。また、階級を上げたからだろうが、日本のカキ氷やフルーツパフェが気に入ったようで、よく食べていた。いくらなんでも緊張感がなさ過ぎた」と振り返るのだ。
こうしたなか、世界のボクシングファンが注目するネット上のボクシング関係サイトでは、英語で「亀田はヒーローそれとも悪党?」といった記事が掲載されるなどしている。
ファンが参加する掲示板では、本来2階級の差があった2人が、いきなり真ん中のLフライ級で王座決定戦を行うことになった不可解な経緯から「試合そのものが不正だ」と批判する意見もあり、試合をみられない国のファンが「試合のビデオを手に入れて、皆で判定しよう」と呼びかけたりもしてもいる。
いまや日本やベネズエラはもちろん、世界のボクシング関係者が注目する騒動に発展した一戦。亀田は貝となって練習を再開したが、世界では依然、あの日の決着がついていないようだ。
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_08/s2006080909.html
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