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□【SUNDAYウォッチ】「消化試合」のなか「A級戦犯分祀論」 [JANJAN]
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【SUNDAYウォッチ】「消化試合」のなか「A級戦犯分祀論」 2006/07/31
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谷垣財務相の出馬宣言、自民党東京ブロック大会で総裁選がスタートした。だが安倍官房長官の優位は動きようがない。誰の目から見ても消化試合であることは明らか。先週のテレビニュースは殺人事件など3面記事中心のラインアップだった。テレビ界も消化試合といったところだろうか。こうした中、古賀誠・日本遺族会会長の「A級戦犯分祀論」を取り上げた番組もあった。
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■報道2001(フジテレビ)
●自民党総裁選
ゲスト:出馬の意思表明をした河野太郎氏、鳩山邦夫氏/藤井裕久・元民主党代表代行、山本一太参院議員、三宅久之・政治評論家
福田元官房長官の不出馬で消化試合の様相となりつつある自民総裁選に名乗りを挙げた2人のダークホースが出演した。
出馬の理由について2人は次のように語った。
鳩山:総裁選で一番大事なことが忘れられている。それは環境問題。自然との共生だ。
河野:年金問題を議論しないまま来年の参院選に突入してよいのか。教育問題も重要。靖国と消費税だけがこの国のテーマではない。
年金問題は河野氏のかねてからの持論だ。「ちゃんともらえるのか?」将来を危ぶむ声は国民のなかに渦巻いている。社会保険庁への不信感も大きい。河野氏の出馬理由はうなずける。
鳩山氏の出馬には何かひっかかるものがある。環境問題は確かに大事な問題だが、国民の間で大きな争点となっているだろうか?
総裁選に立候補するには国会議員20人の推薦を集めなければならない。2人はそれが覚束ないと見られている。冷夏の中の消化試合となりそうだ。
額賀防衛庁長官の出馬も囁かれている。額賀氏が所属する津島派の動向に注目が集まる。政治評論家の三宅久之氏は「半分は安倍陣営支持に回っている」と分析し、津島派がまとまって額賀氏擁立に動く可能性は低いとの見方を示した。
●後半は、早くから出馬が取り沙汰されていた谷垣財務相が出演した。
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●熊本、岩手、秋田、大阪、福島の殺人事件
番組では今年に入ってからの殺人事件をフリップ(ボード)で示した。「人の命が軽くなっていますね。我々にはわからない」。司会者のことばが印象的だった。
●自民総裁選、本格始動
総裁になる前、小泉さんが国会の廊下を歩いていると「郵政民営化が歩いている」といった感じだった。今の候補者からは強烈な政策が見えてこない。このままでは小沢民主党に潰される(田中秀征・政治評論家)
●中国も北朝鮮に制裁措置か
中国と北朝鮮の関係は悪化している。中国が見捨てれば北朝鮮の崩壊は早まるかもしれない(辺真一・コリアリポート編集長)
●レバノン情勢
イスラエルが国連施設攻撃
日本は石油ショック(1973年)を機にアラブ寄りの外交政策をとってきた。今回(外交の舵取り)が注目される(寺島実郎・日本総研会長)
●大沢親分と張本のスポーツご意見番
「福田元官房長官に喝ーッ!」
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★
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■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●韓国カルト教団「摂理」
元信者が実態を語る
●女子サッカー、北朝鮮選手が主審に暴行
北朝鮮サッカー事情を映像リポート
●岩手県、母娘殺害事件
●緊急大激論「あなたはジャイアンツをやめますか」
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番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■日曜討論(NHK)
【電視解剖】
谷垣財務大臣が総裁選への出馬を正式に表明しました。消費税、靖国神社参拝で対立が出てきました。政策論争も活発になってくるものとみられます――自民総裁選は誰が見ても消化試合であるのに、番組は司会者のこんな「前振り」で始まった。「何とか盛り上げなければならない」公共放送の宿命のようなものだろう。
自民党の若手中堅議員が「格差社会」「対アジア外交」などポスト小泉の課題を討論した。案の上、面白くもなんともない議論に終始した。
一聴に値したのは街頭インタビューだった。
60代(と見られる)男性「税金、年金が不安。構造改革をちゃんとしてほしい」
別の60代(と見られる)男性「(総裁選候補者は)商店街を歩け。中小零細業者が不景気なのがよくわかる」
30代(と見られる)女性「弱者の視点から政治をしてほしい」
30代(と見られる)男性「公務員削減。公務員の給与見直し」
70代(と見られる)男性「歳出削減」
報道2001(フジテレビ)で河野太郎議員がいみじくも語っていたように「靖国と消費税だけがこの国のテーマではない」ということがよく分かる。
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番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
●靖国神社、A級戦犯分祀
ゲスト:古賀誠(日本遺族会会長、自民党元幹事長)
古賀氏は5月に新聞紙上で「A級戦犯分祀」を提唱し議論を呼んだ。もっとも古賀氏は「A級戦犯」という言葉は使っていない。「戦没者ではない一部の英霊」としている。「東京裁判を認めていない」という理由からだ。古賀氏は4歳の時に父がフィリピンのレイテ島で戦死している。同氏の政治の原点であるという。
分祀論は日本遺族会ではタブーとされていた。会長の古賀氏がそれを唱えたのである。
「200万人を超える戦死者を出したあの戦争の結果に指導者が責任を取るべき」と古賀氏は主張する。赤紙一枚で送られ犠牲となった人間と送り込んだ指導者を一緒に祀るべきではない、と説明する。
問題が起きることを承知でなぜ祀った? 田原が単刀直入に聴いた。
「戦死者の妻の平均年齢は90歳。しかも大半が寝たきり。遺児が60歳を過ぎている。靖国神社は私ども遺族にとって悠久の追悼の誠を捧げる永遠の施設として残ってほしい」古賀氏は訴えるように答えた。「千鳥ヶ淵などの新たな追悼施設は耐えられない」とも述べた。
訪中した際、中国共産党中央対外連絡部長の王家瑞氏に「他国に言われるのでなく自ら国内問題で処理する」と答えたという。
●田原と岡本が香港テレビで激論
香港フェニックスTV番組「中日評論界」に田原総一朗と岡本行夫(外交アドバイザー)が出演した。
中国側からは日本研究の大学教授と香港フェニックステレビの解説委員が迎え撃った。
「安倍さんは靖国神社に参拝するのか」に中国側の質問が集中した。
田原も岡本氏も「行かないんじゃないか」と答えた。安倍官房長官は日中首脳会談を持ちたがっており障害になるようなことはしない、というのが理由だ。
「天皇発言メモ」は安倍氏にとって好都合だった、と中国側出演者(大学教授)は見る。「靖国に参拝しなくて済む口実となるからだ」と分析する。
中国マスコミにはこの時期、靖国に絡めた日本批判を展開しなければならないというバイアスがかかっているのだろう。
「日本は民主的な国で選挙に負けたらおしまい」。田原の最後っ屁に、日本マスコミの意地が伺えた。
対日批判の場ともなる中国のテレビ局に、日本の言論人が乗り込んで発言することは、評価に値する。
●第3コーナーは「ロシア経済」映像リポート
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★★
(竹谷昇)
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