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【SUNADAYウォッチ】「北朝鮮ミサイル問題」一色 [JANJAN]
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投稿者 white 日時 2006 年 7 月 10 日 20:39:04: QYBiAyr6jr5Ac
 

□【SUNADAYウォッチ】「北朝鮮ミサイル問題」一色 [JANJAN]

 http://www.janjan.jp/media/0607/0607097589/1.php

【SUNADAYウォッチ】「北朝鮮ミサイル問題」一色 2006/07/10
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 牛ドンの次はテポドンだった。NHK定時ニュースはもとより普段は芸能ニュース中心のワイドショーさえも「北朝鮮ミサイル問題」で  蜂の巣をつついたような騒ぎだった。きのうの「日曜ニュース特集」は「北朝鮮ミサイル問題特集」と化した。
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■報道2001(フジテレビ)
●北朝鮮ミサイル問題
ゲスト:額賀福四郎・防衛庁長官/武貞秀士・防衛研究所主任研究官

 額賀長官によれば「テポドン2」の発射は失敗だったという。日本への攻撃なのか、という司会者の質問に対しては次のように答えた―北朝鮮がこの先もミサイルを撃った場合、武力攻撃なのか、試験ミスなのかを見極める。もし武力攻撃であれば、日米同盟に基づき対処する。国民を守るために万全の態勢を敷く。

 どこに向けて撃ったのか、と司会者は聞いた。

 武貞主任研究官は以下のように見る。米国を脅すためだ。米国に行く途中で落ちた(落とした)。金融制裁を止めさせようというねらいがある。

 武貞氏はさらに次のように分析した。中東諸国が欲しいと思うようなミサイルを北朝鮮が開発できる能力があることを示した。ノドンの技術はイラン、パキスタンが入手している。テポドン(2)が中東に渡る。

 懸念を示すむきが多い迎撃能力については―防衛システムは機能した、としたうえで「100%ではないがいくらかでも撃ち落とす確率があるのと、全くノーガードとどちらを選ぶか」と答えた。

●後半は麻生太郎外相に聞いた。
 詳しくは「NHK日曜討論」で。
――
番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●北朝鮮ミサイル問題
 日・米・露・韓・中といった関係国政府の反応をまとめた。

 レギュラー評論家陣のコメントは以下―
・「けしからん」で各国は一致しているが対応が違う。米国からの大規模反撃は避けたい。だけど脅威は与えたい。それが7発、日本海に落とすという結果となった(浅井信夫・国際政治学者)。

・私たちから見れば暴挙でも軍は緻密に進めている。北朝鮮は朝鮮戦争で国連軍と戦った。今だに国連と戦っているつもりだ。国連のいうことは聞かない。(辺真一・コリアリポート編集長)

・98年にテポドン1号を撃ち、オルブライト米国務長官を訪朝させた“実績”がある。同じ手で米国を交渉のテーブルに誘い出すねらいがある(岸井成格・毎日新聞編集委員)。

【電視解剖】
 「安保理、安保理」と政治家もマスコミも騒いでいるが、どうすれば日本のねらい通りになるのか。番組では経済制裁にもっていくための国連安保理のシステムをフリップ(ボード)で示した(写真参照)。

 難しい手続きは文字で説明されると頭が痛くなるが、視覚で示されると一目瞭然だ。安保理の他の決議も同時につかめた。

●大沢親分と張本のスポーツご意見番
「金正日に喝ーッ!」
――
ゲスト:★★★★
MC回し:★★★
映像と演出:★★★★
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■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●北朝鮮ミサイル問題
 「横田めぐみさん、金英男夫妻」家族写真のなぞに迫った。この番組らしいワイドーショー的手法だ。

【電視解剖】
 これで最後まで引っ張るのかと思っていたが、ジャーナリスト、危機管理、軍事などの専門家のインタビューも交えた。ただしMC(メインキャスター)はじめ制作スタッフがこの手の切り方に習熟していないのが、「まる見え」だった。
 普通に新聞やテレビニュースを見ていれば知っているようなことにもイチイチ頷く。ナレーションコメントも、書いている本人が事態をわかっていない、ということがわかる。
 徳さんはやはりジャイアンツ特番の人だ、ということを改めて思い知らされた。
――
番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★
映像と演出:★★
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■日曜討論(NHK)
●北朝鮮ミサイル問題
ゲスト:麻生太郎外相

 麻生外相は先ず北朝鮮のミサイル発射について「(かつての日本の)満州国建国のように軍部の独走」「軍事演習の一環」と前置きした。冷静に見ていることをアピールするようでもあった。過剰反応すれば北朝鮮を利するだけ、との配慮だろう。

中国とロシアは(国連安保理で)拒否権を使うか、との司会者の質問には次のように答えた―麻生外相:拒否権行使は十分ある。反対は1に中国、2にロシア。日本時間の月曜夜、採決に持ち込みたい。経済制裁決議採択に必要な9票を手に入れるために、我々は今しゃにむに努力している。

対話と圧力―麻生外相:対話は続けなければならない。6カ国協議に引き戻す。ピョンヤン宣言は破棄しない。

米朝対話―麻生外相:米国は核開発疑惑のイランと25年ぶりに直接対話する。しかし北朝鮮にはKEDO(朝鮮半島エネルギー機構)などで嵌(は)められた。さんざん騙されてきた。米国は脅されて交渉に応じるのを最も嫌う。

迎撃ミサイル―麻生外相:前倒しして配備を急ぐ。予算措置などを講じる必要がある。

北朝鮮のミサイル基地を破壊することは自衛権の範囲か―麻生外相:昭和34年、岸内閣の国会答弁で通っているので私どももそういう理解でやる。こちらが被害を受けるまで何もしません、というわけにはいかない。
――     
番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
 北朝鮮ミサイル問題

●第1部
ゲスト:麻生太郎外相

 外相の話の大筋はNHK日曜討論と同じ。中国の説得に苦心している実情を田原総一朗が引き出した。「うまく行けばポスト小泉は麻生さんだ」などとおだてながら。

●第2部
ゲスト:平沢勝栄・衆議院議員/手嶋龍一・外交ジャーナリスト/櫻井良子・ジャーナリスト

 朝鮮総連への捜査を通じて北朝鮮情勢に詳しい元警察官僚や米政府にディープスロートを持つジャーナリストらが、独自の情報網に基づき分析した―

櫻井:北朝鮮が困った時にやるいつもの手。昨年9月からの金融制裁が効いている。バンコ・デルタ・アジアの金正日口座の凍結を解除するように(米国に)強く要望していた。
 軍の幹部まで飢死しているが、クーデターはできない。密告社会だからだ。

 中国が主役。中国が自分の利益を守るために制裁に反対しているだけ。港の租借、鉱山の独占開発などで、北朝鮮を植民地化している。金正日は自分を守りたいため国土を切り売りしている。

平沢:金日成が死去した時CIAは金正日体制は3〜4年で潰れると言っていたが、あれから12年が経つ。ミサイルは皆同じ地点に着弾している。精密だ。日本には十分に脅威になりうる。
   
手嶋:金正日体制の生き残りをかけて米国を交渉のテーブルにおびき出すつもりだ。ブッシュはイランのような大国ならともかく、北朝鮮は眼中にない。ブッシュ政権第1期ならば先制攻撃したが、イラク戦争のつまずきで(米軍は)東アジアでは動けない。

 北朝鮮のミサイル発射は、日本が手にした久々の外交カードということで3人の意見は一致した。

【電視解剖】
 その筋の専門家による情報は、やはり傾聴に値する。日頃から独自情報で勝負している「サンプロ」の強みだ。「徳光のザ・サンンデー」(日本テレビ)と好対称だった。

●第3部
 田原総一朗の中国取材

●第4部
 中朝国境、映像リポート
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番組評価
ゲスト:★★★★
MC回し:★★★★
映像と演出:★★★★

●総評

 北朝鮮ミサイル問題は目下のところ、視聴率が取れるおいしいテーマとあって、各局は力を入れた。だが、日頃から硬派ネタをちゃんと切っている番組と、そうでない番組では、違いが歴然と出た。消化不良が目立ったのは「徳光のザ・サンデー」(日テレ)だった。

 ここ一番の強さを発揮したのが「サンデープロジェクト」(テレビ朝日)だ。同番組は、北朝鮮問題を世界的規模で20〜30年取材し続けている独立プロ「JINNET」を擁している。北朝鮮がらみの「JINNET」の映像は、NHKが何千万円かけて世界中から仕入れてもかなわないほど早くて詳しい。

(竹谷昇)

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