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今日の報道ステーションを見て、テレビ朝日の愚劣さを見た。
これはテレビ朝日の個性なのか、日本のマスコミ全体の個性なのかは、僕には分からない。
@あいりさんの父親、「極刑求め闘う」 女児殺害無期判決(朝日新聞)
2006年07月04日21時19分
望んでいた「極刑」は得られなかった。父は、無念の思いで心の中の娘にわびた。広島市で起きた木下あいりさん殺害事件で4日に言い渡された広島地裁判決は、検察側の死刑求刑を退け、被告に無期懲役を言い渡した。犯行の悪質さを知らせたいと、父は娘の実名や性的暴行の詳細も報道するようメディアに異例の申し入れもした。死をもって償うべき罪とは何か。子どもを狙った事件が相次ぐなか、判決は重い問いを残した。
判決後、被害者の父・木下建一さんは、あいりさんの写真と一緒に記者会見にのぞんだ=4日午後4時5分、広島市中区で
木下建一さん(39)は、あいりさんの遺影を携え、妻と一緒に法廷に入った。
「無期懲役」。裁判長が主文を読み上げると、「あいちゃん、ごめん。負けたよ」と心の中でつぶやいた。ひどいことをした被告の姿を二度と見せまいと、娘の写真はこれまでと同じようにハンカチで包んだままだった。
ホセ・マヌエル・トーレス・ヤギ被告(34)は、被告席で持ち込んだ聖書に唇を当ててから証言台に向かった。ざわついた傍聴席をいったん振り返ったほかはじっと前を向き、その後は時折、しゃくりあげるように涙を浮かべ、言い渡しの最後には拝むように両手を合わせて頭上に掲げた。
公判終了後に広島市内で会見した建一さんは、怒りをあらわにした。「最後に犯人がとった不可解な行動は命拾いしたというパフォーマンスで、全く反省していないように映った。私たちにとっては極めて不愉快で絶対に許せません」と語気を強めた。
さらに「今回の裁判は負けたようなものですが、あいりの無念を晴らすためにも、闘い続けていくつもりです」と話し、検察に控訴を求めることも明らかにした。
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あいりさんを失った悲しみは7カ月たった今も消えることはない。
お菓子を仲良く分け合っていた三つ年下の弟(5)は、いつもお菓子の半分を仏壇に届けるという。「あいちゃんはお星様になったんだよ」と伝えたからか、事件直後は、幼稚園でよく星の絵を描いていた。最近は地球儀を指さし、「あいちゃんはここにいる」と名も知らぬ海を指す。
両ひざに乗せた2人がいっぺんに話しかけてくるのを「聖徳太子じゃないのに」と思っていた母は、「学校まで迎えに行っていれば」との自責の念を抱き続けている。
建一さんも訳もわからず職場で涙を流してしまうことがある。
事件後、報道機関へは談話を出すことで対応してきた。しかし、死刑求刑翌日の新聞で、性的暴行の残酷さが報じられていないと思い、6月下旬、初めて報道機関の前に姿を見せ、性被害の詳細な報道を求めた。
励ましや共感の便りがたくさん送られてきた。性犯罪の被害者からの手紙には「励みになりました。自殺を考えていましたが思いとどまり立ち直るきっかけになりました」とあった。
建一さんは「たった7歳だったあいりの一つの命が多くの人を助けているのではないか。そう思うとあいりの死は無駄ではなかったんじゃないかと思った」と話した。
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記者会見は約20分に及び、終盤は「極刑」を求めていくことを繰り返した。「二度とこのような小さな弱い立場の人間が被害に遭うことがない世の中にできればと思っています」と結んだ。
http://www.asahi.com/national/update/0704/OSK200607040087.html
被害者がこういう主張をするのは、ある意味で当然だろう。
しかし私がいま一番の社会的犯罪は何なのかと考えた時、
ヤギ氏が死刑に値するのだとすれば、
無実の市民を殺し続けるイラク戦争を遂行する、ブッシュやその盟友小泉は、
どのような罪に値するのでしょうか?
彼らが奪った命の数は、二人の命でも償えない数でしょう。
ところがいまも彼らは権力の位置に居座っている。
ヤギ氏に対する憎悪の扇動は、本当の凶悪殺人鬼の犯罪を隠す意味を持っているのではないでしょうか?
小泉・ブッシュ同盟の前では、あらゆる「凶悪犯罪」も色あせてしまう。
日本のマスコミはこういう立場には立たないのか?!