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□【SUNDAYウォッチ】「小泉・ブッシュの日米同盟」功罪を問う [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0607/0607027117/1.php
【SUNDAYウォッチ】「小泉・ブッシュの日米同盟」功罪を問う 2006/07/03
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先週は「小泉さん最後の訪米」「横田めぐみさんの夫が家族と再会」など華々しいニュースがテレビ画面を飾った。「日曜ニュース特集」はこれらが中心になった。日本が避けて通れない財政再建を考える番組もあった。
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■報道２００（フジテレビ）
●財政再建
ゲスト：中川秀直・自民党政調会長／榊原英資・早稲田大学教授
政府は２０１１年までに基礎的財政収支（プライマリー・バランス）の赤字解消を図るとしている。
GDPの名目成長率を３％と見積もると、１６．５兆円の財源不足が生じる。社会保障費、ODA、防衛費など歳出を大幅にカットしても、１１．４兆円から１４．３兆円が不足する。そこを消費税増税で埋めようというのが、政府のねらい。
政府・与党の歳出・歳入一体改革をとりまとめた中川秀直政調会長に聞いた。
中川氏は現行より１〜２％上げを主張してきた。消費税は７％以下にとどまる。一方自民党税調は１０％を超える、としている。「先ずは徹底した歳出削減を」と中川氏が説くのもこのためだ。都内一等地にある国家公務員宿舎の売却を掲げ、テレビカメラを現地に引き連れていくのも納得できる。
榊原早大教授は元大蔵省財務官。財務省は自らが所有する国家公務員宿舎土地の売却に猛反対している。因縁の対決である。
榊原氏は「歳出削減の中味がいい加減だ」とカウンターパンチを浴びせた。「名目３％の経済成長も無理だ」と追い討ちをかけた。
官僚と対決するのか巻かれるのか。財政再建の行方はポスト小泉に引き継がれることになる。
●再会劇に隠された北朝鮮の思惑
ゲスト：町村信孝・前外相／重村智計・早稲田大学教授
横田めぐみさんの夫、金英男氏の記者会見
「拉致ではなく救助された」「めぐみはうつ病で自殺した」
毎日新聞ソウル支局長でもあった重村氏は「韓国民はウソだとわかっていてシラケきっているという。自分も取材したけど明らかに拉致だった」
JanJan（１日付）の「ニュースな顔」で松村画伯が喝破している通りの実態のようだ（北朝鮮で行われたおとぎ話公演の評判は）
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番組評価
ゲスト：★★
MC回し：★★
映像と演出：★★
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■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●橋本元首相、死去
司会の関口宏が「角栄時代は終わったということですかね」
●日米首脳会談
首相として最後の訪米となった小泉さんは、ブッシュ氏とともに大統領専用機で地方訪問するなど異例のもてなしを受けた。エルビス・プレスリー記念館の派手なパフォーマンスと共に日米のマスコミを賑わせた。しかしロシア、中東、中国ではほとんど報じられなかった、という。
アフガン、イラク両戦争で米軍に協力させられ、「日米関係は歴史上で今が最も良好」などと催眠術にでもかかったかのように、小泉首相は言う。
レギュラーコメンテーターの見方は厳しかった―
共同声明をたてに共同行動を迫ってくる（政治評論家・田中秀征）。アフガン、イラクで大きく踏み込んだ日米軍事同盟は、憲法改正に結びつく（毎日新聞編集委員・岸井成格）。
財政再建同様、ポスト小泉の試練となろう。
●金英男氏、家族と再会
【電視解剖】
記者会見で「拉致ではない。めぐみはうつ病で自殺した」と話す英男氏は机上のメモにしきりと目をやっていた。これをテレビカメラはしっかりと捉えていた。英男氏の後に回ってだ。背後にいる北朝鮮の日本担当者は、前方のカメラがおさえていた。
日本の取材陣は同行を許されなかった今回の再会劇だが、韓国テレビクルーはツボを心得ていた。北朝鮮の手口をよく知る韓国取材陣の強みでもある。
上記の映像はもちろん『サンデーモーニング』の取材ではない。だがそれを捉えた韓国テレビ局の映像を見つけ、紹介したスタッフのセンスを評価したい。
●大沢親分と張本のスポーツご意見番
「小泉首相に喝ーッ！」
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番組評価
ゲスト：★★★
MC回し：★★★
映像と演出：★★★★
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■徳光のザ・サンデー（日本テレビ）
W杯特番のため休止
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■日曜討論(NHK)
●財政再建
ゲスト：神野直彦・東大教授／八代尚宏・国際基督教大学教授
中川秀直・自民党政調会長
消費税増税を中心に論じた。中川氏は当然のことながら１時間前フジテレビで話した同じ主張を展開した。
●小泉とブッシュの日米関係５年間
ゲスト：田中直毅・経済評論家／藤原帰一・東大教授
インド洋への海自派遣、イラクへの空自・陸自の派遣が象徴するように、小泉政権５年間で日米同盟は過去の政権では見られなかったほど強化された。日米関係を重視し過ぎるあまり、アジア外交はぎくしゃくしたものになった。これらはトータルしてプラスだったのかマイナスだったのか。
藤原氏はマイナス面を指摘する（以下要約）―
・日本がアメリカの政策を操作することはできない。国連常任理事国入りでも動いてくれなかった。
・アジア外交は失敗だった。中曽根政権は対米関係を重視したが、中国はじめアジア外交も大事にした。
・陸自と海自のイラク派遣については、今後堂々と行くということにつながる。
田中氏はプラスとみる（以下要約）―
・世界はネットワーク化された。経済も安全保障も。日本人がそれを把握する良い機会となった。
・アジア外交については「ノ・ムヒョン政権を支えているのは過去の軍事政権下で弾圧された人たち。日本が軍事政権を支えていたことを知っている」と指摘した。小泉政権のアジア外交が原因で韓国の反日感情が高まっているのではないと言うのである。
学者だけで甲論乙駁することにどれだけの意味があるのか。番組を見つつ考えてしまった。
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番組評価
ゲスト：★
MC回し：★★
映像と演出：★★
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■サンデープロジェクト（テレビ朝日）
●政権奪取への戦略
ゲスト：小沢一郎・民主党代表
小沢代表はきょう（３日）から訪中する。ASEANで小泉さんが会談できなかった胡錦濤主席に会う予定だ。
小沢氏は訪中の抱負を以下のように語った―
（日中の）指導者同士に信頼関係があるとは思えない。その時だけの利害だけで動いてはいけない。米中関係は日本が抜きになっている。日本が扇の要にならないといけない。
ブッシュ大統領が日中関係を心配するのは当たり前。小泉さんは「靖国ひとつで・・・」という言い方をしているが、Ａ級戦犯合祀の問題が背景にある。単なるひとつの現象ではない。こう話したうえで小沢氏は靖国神社の「霊璽簿（れいじぼ）」からＡ級戦犯を取り除く、との見解を示した。
話は当然「ポスト小泉」に及んだ。
「麻垣康三」のうち誰がくみしやすいか、と田原総一朗が問うた。
小沢氏は「誰がなっても関係ない。問題なのは民主党。国民から信頼される党になる、ということ」ときっぱり言った。
続いて小沢氏は来夏の参院選挙では６０議席近く取り、与党を過半数割れに追い込むとの意欲を示した。勝つためには、党の基本政策に明確な結論をつける、と決意を見せた。
自民党との違いを聞かれると、小沢氏は「自民党はこれまでと同じ（官僚に支配されている）。ここを根本的に変える。官僚を説得できるものを政治家がきちんと出さねばならない」と答えた。
●第２コーナーは「ポスト小泉、夏の陣」を山崎拓・前自民党副総裁に聞いた。
●第３コーナーは「警察と匿名発表」の映像リポート
匿名発表の裏には、容疑者が有力者の息子や警察職員の家族だったりすること。警察による情報操作があること。ジャーナリストの大谷昭宏が事実に迫った。大谷は読売新聞在職時代、稀代の事件記者（大阪府警キャップ）だった。
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番組評価
ゲスト：★★★
MC回し：★★★
映像と演出：★★★★
(竹谷昇)
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