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□【SUNDAYウォッチ】がっぽり儲けたインサイダー総裁 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/media/0606/0606186283/1.php
【SUNDAYウォッチ】がっぽり儲けたインサイダー総裁 2006/06/19
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ジーコジャパン惨敗で幕が開いた先週は、忌まわしいニュースが続いた。「日銀総裁の村上ファンドへの拠出」「テポドン発射の兆候」など国民に腹立たしい思いをさせたり、不安に陥れたりする出来事がテレビ画面を暗く彩った。「日曜ニュース特集」は日銀総裁の責任を厳しく追及した。
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■報道2001(フジテレビ)
●福井日銀総裁の村上ファンドへの拠出問題
ゲスト:片山虎之助・自民党参院幹事長/菅直人・民主党代表代行
総裁の「疑惑」というナレーションで始まった。
米(FRB)英(イングランド銀行)と日銀の内規比較をフリップ(ボード)で見せた。以下―
日銀
・資産公開義務なし
・株などの取引は報告義務あり
米FRB
・家族分を含む個人資産の報告・公開義務あり
・株は毎年の増減や投資先、ファンド名も報告
英イングランド銀行
・全資産を管理部門に報告
・金融資産は信託銀行に預託
誰が見ても日銀の内規は大甘なことがわかる。
畳み掛けるようにゼロ金利解除は難しくなったとする米『ウォールストリート・ジャーナル』の論評を紹介した。
菅氏は「どう考えても利殖だ」などと厳しく追及した。片山氏は「うかつだった」としながらも「法令・内規には違反していない」と突っぱねた。
司会者が「責任を取る必要はないのか」と詰め寄ったが、片山氏は「ない」ときっぱり。
問題を追及する番組の姿勢は十分にうかがえた。だが、片山自民党参院幹事長は首相や閣僚とまるで申し合わせているかのように「福井総裁の責任はない」と言いきった。「福井さんはよくやっている。りっぱな金融行政だ」とまで。
菅氏がいみじくも指摘するように、首相、官房長官から助けられては日銀の独立性はなくなる。政府与党も見返りを期待しての「庇いだて」なのだろうか、と勘繰ってしまう。
●第2部は、武部勤・自民党幹事長に「会期延長なしの真相」や「ポスト小泉」などを聞いた。
●第3部は、麻生太郎外相にテポドンへの対応などを聞いた。
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番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像と演出:★★
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■関口宏のサンデーモーニング(TBS)
●テポドン
制裁を含めた選択肢で日米は一致している、とのナレーションがついた。
レギュラーの岸井成格氏が、北朝鮮は見返りが欲しくてやっている、瀬戸際外交だ、とコメントした。司会の関口宏が「のせられちゃいけませんね」と呼応した。
●日銀総裁、村上ファンドへの出資問題
98年に日銀不祥事で副総裁を引責辞任した後、村上代表と知り合って拠出した。そして今回の問題発覚に至るまでの映像をわかりやすくまとめて紹介した。
経済評論家・佐高信氏の激怒ぶりは際立った。コメントしたくないほどヒドイという。日一日と日銀の信用が落ちてゆく。(辞職要求が)日銀の中から起こらなければならない、と続けた。
岸井成格・毎日新聞編集委員は、責任論を強調した。「ゼロ金利解除が秒読み段階にある今、(居座り続ければ)傷を深めるだけ。簡単ではない」。
●「小泉政権5年」が残したもの
派閥と族議員による政治を壊したことは評価できる、という肯定論。
米国の世界戦略に中に組み込まれて身動きができなくなった、とする否定論。
聞いていると両方納得してしまう。功罪あい半ばということだろう。
●ブッシュ大統領の電撃イラク訪問、自衛隊撤収へ
岸井成格氏によれば、自衛隊の撤退は日米首脳会談後になるという。
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番組評価
ゲスト:★★★
MC回し:★★★★
映像と演出:★★★★
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■徳光のザ・サンデー(日本テレビ)
●トップはセ・パ交流戦「巨人‐オリックス戦」での清原登場
「ドームは観客総立ち。あの清原が帰ってきた」の仰々しいナレーションが響いた。スタジオに降りると早速“徳光語録”。「オーストラリア戦に破れた悲しみを忘れさせてくれた」。
●「世界異常気象、大雨のメカニズム」と題して「沖縄のマンション倒壊」「首都圏の大雨災害対策」などを取り挙げた。
●秋田殺人事件
鈴香容疑者の供述、彼女の半生、同級生の証言などを追った。作りは昨週と同じ。
●徳光、W杯オーストラリア戦を六本木ヒルズの富豪宅で観戦。
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番組評価
ゲスト:★
MC回し:★
映像と演出:★
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■日曜討論(NHK)
●国会閉会“改革”の行くえは
与野党にきく
ゲスト:武部勤・自民党幹事長/冬柴鉄三・公明党幹事長/鳩山由紀夫・民主党幹事長/市田忠義・共産党書記局長/又市征治・社民党幹事長
・福井日銀総裁、村上ファンドへ出資
野党は、金融行政の最高責任者が究極のインサイダー取引をした、として辞任を要求した。今後は国会閉会中でも金融委員会を開いて追及する、との姿勢を示した。
武部・自民党幹事長は「予算委員会で説明責任を果たしている」として、辞任の必要はないとの見解を示した。
同じ与党でも公明党はやや違った。冬柴幹事長は、内規に照らして不適切であるとする根拠を見出せないとしながらも、03年4月の総裁就任時に清算すべきだった、とした。「(辞任は)総裁ご自身の判断」と付け加えた。
●会期延長なし
司会者が「野党は、重要法案を残したままの閉会は無責任だ、と批判していますが」と切り出した。
【電視解剖】
武部幹事長は「サミットもある。後継者問題もある(だから延長しなかった)」と答えた。“後継者問題”とポロッと言うところが武部氏らしいではないか。官房長官を早くフリーにしたい、ということだ。前から言われていることだが、小泉首相が安倍氏を推しているということをはからずも明かしたようなものだ。それも公共放送で。
武部というオジサンは腹芸ができない政治家だ。テレビに生出演する度に暴露される。国民としては“分かりやすく”ていいが。
●小泉政権5年の光と影
規制緩和で格差が広がった、と小泉改革を批判する野党。不良債権の処理で景気が回復し失業率も減った、と改革を自讃する与党。相も変わらずの議論だった。
これは数年経ってみないと分からないのではないだろうか。
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番組評価
ゲスト:★★
MC回し:★★
映像「と演出:★
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■サンデープロジェクト(テレビ朝日)
●外交と国益
ゲスト:麻生太郎外相
・テポドン
「打ち上げたらどうする?」「もし(日本の領土に)落ちたら?」田原がのっけから挑発した。
外相は冷静だった。「陸地に落ちたとしてもすぐに攻撃とはみなさない。万景峰号の入港(禁止)とか経済制裁になる。武力(報復)はない」。
・ポスト小泉
麻生さんが総理大臣になったらどうする?と田原が水を向けた。
麻生氏は以下のように答えた―
「党との関係がギスギスした。地方と中央の格差が開いた。地方はインフラの整備が遅れている。必要な公共工事はやるべき」。なんでも削減は?と田原が問うと「間違っている」
・対アジア外交
15日、反米同盟の色彩を強める「上海協力機構」首脳会議にイランのアフマデネジャード大統領が出席した。アジアの周辺国は反米で結束しているが、日本はどうするのか?と田原が問うた。
日本は中央アジア諸国とのエネルギー外交を軌道に乗せつつある、と外相。イラン大統領も出席したことだし、田原の質問はエネルギー政策のことだろうと外相は思ったのだろう
田原の真意は中国を中心としたアジア外交にあった。「『日米関係がよければ…』と小泉さんは言ってるけど、麻生さんは?」「麻生さんが(総理に)なったら日中首脳会談をやるか?」と畳み掛けた。
麻生氏は「(日中関係は)修復する必要がある」と答え、小泉さんとの違いを見せた。
最後に田原が、外相はイランに行く予定だったのになぜ行かなかったのか、と質した。
EU・米・露・中の示した「包括提案」にイランがすぐ乗ってこなかったのが一番の理由、と外相は答えた。
●サッカー、クロアチアの強さに迫る
映像リポート
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番組評価
サッカーW杯特番のため、今回は短縮バージョンだった
ゲスト:★★★
MC回し:★★★★
映像と演出:★★★
(竹谷昇)