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□“任意”で16時間の取調べで“自供”? [観劇レビュー&旅行記と日記]
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“任意”で16時間の取調べで“自供”?
2006-06-05/日常雑感
秋田の男子小学生(7才)殺害事件で、この事件の前に娘が『水死事故死』した母親が逮捕された。
昨日(2006/6/4)朝7時に出頭させてから、16時間にも亘る“任意”の取調べで、『死体遺棄』については、大筋で容疑を認めたので逮捕した、というようである。
マスメディアは、この一方的な『警察発表』を自ら検証することなく、そのまま実名で発表した。
みのもんた氏の『朝ズバッ』では、「16時間にも亘る“任意”の取調べは異常だ」とコメンテイターに言わせた上で、結局『犯人』と断定したような言い方を、みのもんた氏に行わせている。
その中で、その母親が、執拗なマスコミ取材や警察の事情聴取に激昂して、いわばキレタ発言をしているところを、前後の事情は無視して、そこだけ『切り取って』放映し、みのもんた氏が『ひどい女だね!和歌山毒入りカレー事件とおんなじだ』と発言したことは印象的だ。
その前に、男子小学生の死亡を聞かされて、落胆し『ご両親の気持ちを察する』発言をしている映像を流すことで、この女性の“二面性”を描いて見せ、いかにも犯人らしかろうと視聴者に誤認を与える報道をしている。
そのうえ、『朝ズバッ』では、その激昂したシーンを繰り返し報道して視聴者を誘導している。
また、容疑者に関する否定的な情報を探し出しては報道し、スポーツ紙の報道を引用し「母親失格だよね」とまで、みのもんた氏は言っている。
極めた一方的な報道である。
そして、容疑を固めるため「慎重に捜査を進めている」と、これもまた警察発表そのままの報道である。
16時間も続けた事情聴取と70人も投入した家宅捜索など『慎重』とは対極の荒っぽい捜査をしているにも関わらず「慎重に捜査を進めている」との言い分である。
チャンネルを換えながら、各局をスポットで見たが(同時に全てみることはできないので)、犯人扱いせずに報道している局はなかったようだ。
NHKなど他の放送局も実名入りで「死体遺棄は大筋で認めた」と一様に警察発表をそのまま発表している。
万が一冤罪であっても「警察発表を報道しただけだ」と言い逃れするつもりであろう。
この女性は、自分の娘が水死事故扱いされたことに対し、男子児童殺害事件後、娘の事件の時「警察がきちんと動いてくれてたら、剛健君もこういうことにならずに一緒に遊べていたのに」と警察を批判する発言をしているが、これは親として当然のことであろう。
私の感触では(と、言っても情報源はマスメディアしかないのだが)、この警察の粗雑な捜査への批判に怒った警察側が、報復的に犯人扱いしているのではないかということだ。
報道では「逮捕直前に、警察の質問にうなずくようになった」という警察発表を引用をしていたが、16時間の取調べにより精神的に追いつめられた結果か、眠さのあまりの『コックリ』ことかもしれない。
こういう報道の氾濫の中で、「赤旗」が、実名を伏せ、冷静な取り扱いをしているのはさすがであった。
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