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□とっても気になる報道 [ニッポン チャチャチャ!!]
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とっても気になる報道
社会問題/2006年06月04日 20時24分34秒
今日のニュースで、「またか…」と感じると同時に、嫌〜な気持ちになりました。それは、秋田県の児童殺人事件で近所に住む女性から事情聴取を行っているというニュースです。
もちろん事件は痛ましいものであるし、その前の女児の事件との関連も注目されるし、何より近所に住む小さなお子さんを持つ方々の心配は大変な事だと察しします。ですから、私もこの事件が一刻も早く解決する事を願っています。
しかし、私が気になるのは、任意の事情聴取の段階でマスコミ各社が大々的に報道している事なのです。万一、この女性が無実だった場合の事はまるで頭にないという状態ですよね。マスコミの毎回のこのやり方に疑問を感じると同時に、不快感とマスコミの横暴さを感じるのです。
おそらく今回の報道は警察発表に基づいて行われている事だと思います。そこでこの女性が無実だった場合、マスコミは「警察発表が間違っていたから…」と言って責任を逃れられると思っているのでしょう。
しかし、マスコミは松本サリン事件の河野義行さんの事を完全に忘れているのでしょうか。結局は完全な無罪であり、実は被害者のひとりであったのに、連日の犯人同然の報道。そしてそれに続く一家への全国からの心ないバッシング。その原因はマスコミの先走りにあったといって間違いないでしょう。
今回のケース、事情聴取を受けている女性がもし無罪だった場合、多分この女性は従来のままに従来の場所で生活する事はできないでしょう。今後は、「“あの”女性」と呼ばれ続ける事になり、地域社会に溶けこむ事は簡単ではないでしょう。その危険性をマスコミ内のどれだけの人間が考えているのでしょうか?
マスコミは“国民の知る権利”という事を盾に反論するでしょう。もちろんマスコミが国民の利益になる事実を知っているのに、それを報道しない事は大きな問題だと思います。ところが今回の報道はそれに当てはまるでしょうか? 地域に住む子どもを持つ親にとって、犯人特定と逮捕はとても有益な情報でしょう。
ところがそれは対象者が“真犯人”だった場合に限ると思うのです。確かに裁判が結審するまでそれは分らないでしょうし、それは現実的ではないでしょう。しかし今回のようなケースは、せめて“容疑者”になるまで報道を待つ事はできないのでしょうか?
ただでさえ今回のような事件の場合、犯人宅への全国からのバッシングがあることはマスコミの人間は誰でも知っているはずです。さらに、警察発表が間違っているという経験も多くのマスコミはしているはずです。それでいながら任意の事情聴取の段階で、今回のような報道をするという姿勢はとっても心配になってしまうのです。
それとも、各社とも独自の取材で犯人特定に至っているのでしょうか? そうでなければ今回のような報道は、中世の“魔女狩り”のように思えてしまうのです。さらにいえば、今回の報道より優先されるべき“国民の知る権利”に応える報道は、他にいくらでもあると思うのです。
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【秋田小1男児殺害】近所の顔見知り無職33歳女性を聴取 (TBSニュース)
http://www.asyura2.com/0601/nihon19/msg/689.html
投稿者 月読 日時 2006 年 6 月 04 日 07:32:41: ydTjEPNqYTX5.