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◇NHK人事異動に異議あり 2006/06/02
5月26日にNHKが発表した人事異動で、2001年1月30日に放送されたETV特集『問われる戦時性暴力』が政治家の介入によって直前に改変させられたと内部告発した長井 暁チーフプロデューサーと、現在この件に関して係争中の民事裁判の口頭弁論で「(番組に関しての事前説明には)『NHKから出向いたことにしよう』と口裏合わせをした」と証言をした永田浩三チーフプロデューサーの2名が番組制作現場からはずされることになりました。
私たちNHK受信料支払い停止運動の会では、このことで長井さんが職場を追われることや本人に不利益が生じることがないよう申し入れを行っていました。また、3月30日に参議院総務委員会で自民党の山本順三議員が永田さんの証言について、「NHKの公式見解と食い違う証言をしたことはいかがなものか」「朝日新聞の記者は、十分な取材もないまま記事にしたことで処分を受けている」というNHKに対して処分を迫るような発言をしています。これについても、私たちは山本議員とNHKに対して即時申し入れをしています。
NHKは、この異動について「処罰的なものではまったくない」「これまでの経験を生かして新しい職場についてもらう」と説明していますが、処分を行ったのは明白であると私たちは考えます。なぜなら、単なる異動であれば職種から判断して、同じ部署内での配置換え、番組等の担当異動でしかないはずのものを、現場からはずし、しかも本人の希望ではないわけですから。
この情報を得て、まず当会の共同代表がNHKに対して声名文を出しました。さらに、声を広げようと5月30日夕方よりメールとブログ、電話等で抗議の賛同人を募りました。(抗議文は次ページに掲載)
この結果、翌31日15時過ぎまでに375人の賛同人(一部団体名)が集まり同日16時過ぎ、NHK会長宛に提出してきました。
このことは、一部の政治家が発言したことに対して抵抗をしないばかりか言うとおりにしてしまうNHKの体質がまったく改まっていないことを示していると思います(NHKは、この4月から実施した「新三ヵ年経営計画」で、「自主自律」を謳っていますが、絵空事なのでしょうか?)。また、「公益通報者保護法」にも抵触すると考えられます。
今回の抗議文賛同者だけでなく、ホットライン等で意見を寄せてくる人の多くが、NHKが“大本営発表”になっていく恐れを感じています。真実ではなく時の政府・政治家の考え方でマスコミ・ニュース報道が左右されることになったらどうなるのかと思うと黙っているわけには行きません。
NHKに抗議文を提出に行くことを事前に電話で伝えると、もうひとつの呼びかけ人代表とは会うが、私たち支払停止運動の会とは会わないと言われました。また、受付で受け取ると言うので誰が受け取るのかと尋ねると、それは言えないとのことでした(ちなみに、私たちは誰が来るのか尋ねられました)。
この対応ひとつ取っても、「みなさまのNHK」とは到底言えません。私たちは、公共放送としてのNHKの、本来あるべき姿を求めて活動を続けていく考えです。
(宮沢さかえ)
◇
関連サイト:VAWW-NETジャパン
NHK受信料支払い停止運動の会ホームページ ・ブログ
関連記事:私はこう思う・NHKの新三ヵ年経営計画
特集「NHK問題」
http://www.janjan.jp/media/0606/0605315287/1.php
前出:
NHKの不当な人事異動に抗議!〜良心ともいえる永田・長井両氏に報復人事(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
http://www.asyura2.com/0601/hihyo3/msg/148.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 5 月 27 日