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ドクターコールに「応じる」は34%にすぎず・医師758人の調査から、迷いと不安が浮き彫りに = 日経メディカル
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/712.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 5 月 01 日 19:25:42: mY9T/8MdR98ug
 

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200705/503125.html

 「具合を悪くされたお客様がいらっしゃいます。医療関係者の方がいらっしゃいましたらお知らせください」――。飛行機・新幹線内で救助要請のアナウンスが流れたら、あなたならどうするだろう。即座に手を挙げる方も、タヌキ寝入りをする方もいる。日経メディカル オンラインの医師会員を対象とした調査によると、「ドクターコールに応じるか」の問いに回答があった758人中、「応じる」としたのは34%にとどまり、多くの医師が迷いと不安を抱いていることが分かった(調査概要は次ページを参照)。しかし、回答の分析と取材により、その原因の多くは情報不足から生じており、解消が可能なことも明らかになった。


「医療過誤責任を問われない」が応じる条件

 『日経メディカル』5月号では、「ドクターコールに応じますか?」という特集を企画したが、今回は医師への調査結果を紹介する。また次回、ドクターコールをめぐる「法的責任は?」「どんな症状が多い?」「どんな医薬品・機器がある?」という3つの疑問について解説する。

 まず「ドクターコールに応えるかどうか」(図1)に、「応じる」は34%だけだった。「応じない」は17%。最も多かった(48%)のが、「その時になってみないと分からない」だった。かなりの数の医師が、自分の態度を決めかねている。

 「どうすればドクターコールに応じやすくなるか」(図2)への答えがその迷いの理由を浮き彫りにした。「医療過誤責任が問われない」を選択した医師が89%もあった(複数回答)。また、「病状がアナウンスされる」(53%)、「航空会社など他の医師と相談できる」(50%)、「搭載医薬品・機器が事前に分かる」(39%)も多かった。

 『日経メディカル』5月号で詳報するが、ドクターコールに応じる状況では、民法第698条により重大な過失なければ責任が問われないと考えられるため、これは過剰な懸念であるといえる。診察室で診療とドクターコールでの緊急対応では、そもそも事情が異なるのだ。

 航空会社やJRへの取材で「病状のアナウンス」は困難なことが分かったが、次ページで紹介するアンケート結果により、どんな患者がどんな頻度で発生しているかを知ることはできる。「航空会社など他の医師と相談」は、既に地上の医師と連絡できる仕組みも作られ始めている。「搭載医薬品・機器」のリストもインターネットなどで見ることができるため、“予習”ができる(英国航空の例はこちら)。

 回答者758人中、26%(200人)が、実際にドクターコールに応じた体験があった(図3)。その際、「どんな処置が必要な患者だったか」(図4)については、「安静を保つ」(52%)、「経過観察」(33%)が最も多く、大半は軽症の患者であることがうかがえる。「内服薬、外用薬の使用」は17%、「注射薬の使用」は10%だった。一方、「救命救急措置」が必要だったことが、6%あった。患者が重症であった場合は、飛行機の緊急着陸や新幹線の臨時停車を考慮することになるが、「緊急着陸(停車)したか」(図5)について、200人中5%(10人)が「した」と回答した。


経験者の8割が「自分が役立った」

 「必要な処置はできたか」(図6)については、200人中56%が「できた」、24%が「ある程度できた」とし、8割は状況に適応できているようだ。一方、「全くできなかった」も5%あり、病院の診察室とは大きく異なる環境で、医療器具やサポートがない状況でもあり、力が発揮できないケースもあることが想像できる。

 「自分の処置が役立ったか」(図7)では、27%が「大いに役立った」、56%が「少し役立った」と、合計8割以上だった。「役に立たなかった」が11%あったが、「むしろマイナスだった」はゼロだった。

 上のように、ドクターコールに応じた医師の大半が、状況に対応できており、有効な処置ができている様子がうかがえる。ところが、医師の満足度は高くない。「ドクターコールに応じてよかったか」(図8)に、「強くそう思う」が15%、「そう思う」が60%あったものの、「あまりそう思わない」が17%、「全く思わない」が2%存在し、否定的な回答が2割もあったのだ。

 また、最も憂慮されるのが、経験者のうち「次の機会も応じるか」(図9)の問いに「応じない」としたのが24%もあったことだ。アンケートの自由意見欄に書かれた内容から、「医療過誤責任を問われる懸念」と「救急隊など周辺から冷たく扱われた」がその原因となっているようだ。

 前者は、先に触れたように、緊急対応の救助なので、原則、責任は免除されていることを知ることで解消されるだろう。後者は、医師にとって勇気がいる尊敬されるべき行動をしても、周りも緊急対応に精一杯で、特にドクターコールに応じた医師を丁重に扱ったり、敬意を払ったりする余裕がないときがあることを理解して、割り切って考えるしかなさそうだ。一方で、「患者のその後の様子を知らせてもらえた」「患者からお礼を述べられた」「乗務員から丁重に扱われた」などに、医師が大きな満足を感じている様子も、自由意見欄からうかがえた。

【調査概要】
日経メディカル オンラインの医師会員を対象に、2007年2月15〜17日に実施。758人から回答を得た。
【回答者のプロフィル】
・29歳以下:44人、30歳代:245人、40歳代:277人、50歳代:135人、60歳代:36人、70歳以上:18人、無回答:3人
・臨床:731人、基礎研究:6人、その他:21人

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