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http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/19638.html
健康食品製造のアミノアップ化学(札幌)が独自技術でキノコから抽出した機能性食品「AHCC」(活性化糖類関連化合物)と、がん治療に広く使われている抗がん剤「5−FU」の併用で、腫瘍(しゅよう)の増殖を遅らせる効果が高まることが、米エール大医学部との共同研究で明らかになった。十四日から米ロサンゼルスで開かれる米国がん学会で発表する。
AHCCはキノコの菌を長期培養し抽出した物質。感染症やがんを抑える効果があるとされ、アミノアップが一九八九年に製品化した。
今回の実験では、水またはAHCCを二週間飲ませ続けたマウスに、がん細胞を接種。腫瘍を確認した後、抗がん剤を投与したマウスと無投与のマウスの効果を比べた。
AHCCだけを飲ませたマウスでも腫瘍の増殖を遅らせる効果がみられたが、抗がん剤と併用したマウスの70%で腫瘍の縮小または増殖の抑制が確認され、生存率も80%に上った。水と抗がん剤によるグループの20%に比べ、生存率は格段に高かった。
同社は「今回の実験で、AHCCがマウスのがん増殖に対して抑制的に働き、抗がん剤との併用でより効果的ながん治療を実施できる可能性が示された」としている。
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