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JBM(Judgement Based Medicine)の嵐は止むことを知らないようです。
ssdさんのおっしゃる通りです。産科叩きから救急叩きにシフトしたのかな。いや、戦線拡大だな。余裕あるんですね。
ERも金になりますからね。せっせと潰さなきゃねえ。ねえ、銀行さん。
----ssd's Diary----------------------------------------------------------------
March 29, 2007
こりゃまた強烈
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/03/20070329t23017.htm
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八戸・医療過誤訴訟 市に3200万円賠償命令 仙台高裁
青森県八戸市民病院で左脚の傷の縫合手術を受け、脚を切断した八戸市の農業男性(63)が市に約7000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は28日、約330万円の支払いを命じた青森地裁八戸支部判決を変更し、計約3200万円を支払うよう市に命じた。
井上稔裁判長は「病院が患部を太い糸で縫合するミスをし、患部の血の流れが滞って感染症になり、切断を余儀なくされた」と、縫合ミスと感染症の因果関係を認定。因果関係を認めなかった支部判決を否定した。
判決によると、男性は1999年4月9日、農作業中に耕運機で左ひざの下を切るけがをし、同病院で縫合手術を受けたが、感染症になり、5日後に左脚を切断した。
病院は「当方の主張が認められず、残念。代理人と相談し、対応を検討したい」としている。
2007年03月28日水曜日
耕耘機で挫滅したような傷の縫合は難渋する。
十分なデブリをしたりすると、傷を合わせるのにも苦労したりして。
で、それが感染して、ガス壊疽になって切断の憂き目を見ると。
それ自体は、まあ、あるだろう。
しかし、この裁判のわけのわからなさはなんだ。
「太い糸で縫合したミス」
ってのは・・・。
いや、まだ、高圧酸素療法を試みなかったとか、この抗生剤を使わなかったのが間違いだっていう主張なら争う気もする。
どうしたって、脱力以外のものを感じない。>「太い糸で縫合したミス」
また、問題はまだある。
救急外来での縫合など、記録はほとんど無い。
縫っている過程や仕上がりを写真に撮るような医者は形成の先生ならいるかもしれないが、救急でやっていたら大馬鹿だ。
しゃっしゃとスケッチして「3-0Nylon、5針縫合」とか書くくらいだろう。
そんな記録だけで、実際の縫合の手技に問題があったかなど判断のしようがない。
内視鏡手術であれば、すべての術中の手技は、ビデオに残されており、白黒がつく。
しかし、この争点の結論はそもそもが不可知である。
その不可知の問題に答えを出さないといけない法曹にも苦労はあるのかも知れないが、それにしたって、ひどい。
わからないなら、「わかるかボケ」と言う方が健全だ。
八戸市民病院は、これを最高裁に持って行くのだろうか。
持って行かなかったら前線の士気は落ちまくる。
しかし、これが最高裁に行くというのもそうとうなアレだ。
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