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http://www.yukan-fuji.com/archives/2007/02/post_8492.html
ビタミンCといえば、免疫力を高め、病気予防にいいといわれているが、さらに一歩進んで、がん治療そのものにビタミンCを用いる研究が進んでいる。カラダに優しい“夢の抗がん剤”となるのか。
「この1、2年で米国の公的機関の研究者たちが、高濃度ビタミンCによる抗がん効果の論文を相次いで発表しています。それによると大腸がん、肺がん、 膵臓(すいぞう)がん、腎臓がんなどに有効とされ、米国の病院ではすでに臨床研究も進められています」
こう話すのは、杏林大学保健学部臨床内科の柳澤厚生教授。ビタミンCが病気の予防だけでなく、がん細胞そのものにも力を発揮するという研究は実は最近始まったものではない。
「ノーベル化学賞を受賞したライナス・ボーリング博士が70年代にがん患者にビタミンCを投与し、延命効果があると発表しました。ところがこれについては米医学界内でも賛否があり結局、ビタミンCの抗がん効果については30年以上も封印されていたんです」
この30年でがん研究は飛躍的に進み、過去の研究についても様々な形で検証が進められるようになった。実は柳澤教授自身も昨年に患者からの問い合わせをきっかけにこの研究に関心を持つようになったという。では、いかにビタミンCががん細胞を攻撃するのか。
「ビタミンCは、自分が酸化されることで強力な抗酸化作用を発揮します。その際、正常な細胞は過酸化水素を中和する酵素を持っているが、がん細胞はその酵素が少ないために中和できない。そのため、大量の過酸化水素を発生しがん細胞を攻撃する」
具体的には点滴を使って直接血管内にビタミンCを取り込む。1回に60グラム程度。通常、みかん1個のビタミンC含有量は約30rだから、日常生活の中でそう簡単に摂取できる量ではない。また、仮にサプリメントでビタミンCを体内に取りこんだとしても、腸管から吸収され細胞に到達する前に代謝され、力は発揮されにくいんだそうだ。
「ビタミンCは水溶性なので、余分なものは体外に排出され、副作用がないのもメリットです」
現在、がんの治療と並行して高濃度ビタミンC療法を希望する人に、柳澤教授が「スピックサロン・メディカルクリニック」(神奈川県鎌倉市)で治療指導を行っている。日本では、まだこれからの代替療法。ビタミンC療法は、どこまで日本に浸透するか。
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