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(回答先: 我々は福島事件で逮捕された産婦人科医の無実を信じ支援します。 投稿者 どっちだ 日時 2007 年 2 月 18 日 17:16:34)
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健康、病気なし、医者いらず
現役循環器内科医(Dr. I)が健康、病気についてや、病気にならないための生活習慣、医学の最近の話題について等を語っていくブログ。研修医時代の話や、医者でないとわからない医療界の裏話なんかも書いています。
悪夢からちょうど一年
我々医療に従事する者からみたら、まさに「悪夢」
としか思えない出来事から、
今日でちょうど一年がたちました。
そうです。
このブログでも何回も取り上げた事のある、
「福島、大野病院。産科医不当逮捕事件」
から、今日2/18で、ちょうど一周年なんです。
何日か前から今日の記事のタイトルはこれで行こう、
って決めていたんですが。
やはり、同じ様な事を考える人達は、
世の中にいるんですね(笑)
しかも、複数。
私よりずっと有名な人達ばっかですよw
勤務医 開業つれづれ日記、
「我々は福島事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します。」
新小児科医のつぶやき、「2.18企画」
一応、記事を書く前に、私が良く見る他のブログをチェックしたら、
やっぱ、この2人は、考えてましたねー。
先に記事を書かれていましたよ。
しかも、私以上のボリュームの。
完全に、2番煎じ、3番煎じになっちゃいましたね。
この一年で何が一番大きく変わったか、って言うと。
「防衛医療」が進んだ、って事でしょうね。
簡単に言うと、「危険な事には手を出さない」
これが、防衛医療です。
例えば、死にそうな患者が病院に搬入されたとします。
今までであれば、
A,このまま放っておいたら、99%死ぬ。
B,でも、今すぐに治療したら、50%は助かる。
C,もっと大きな病院に転送したら、治療するまでに
時間がかかるから、助かる確率は30%。
この3つの選択肢があったとします。
そしたら、我々医者は、今までなら何も考えずに「B」
を選択していたんですよ。
これは、医者であれば当然の事だと思っていました。
私だけでなく、ほとんどの医者は
今でもそう思っているでしょう。
しかし、一年前に、患者を助けようと思った医師が、
刑事事件で逮捕される、
という衝撃的な事件が起きてしまいました。
その結果、「医者としては患者を助けたい」
という思いは変わらないんですが。
自分が刑事事件で逮捕されるかもしれない。
そこまでのリスクをおかしてまで、
治療をするのは難しい。
と、医師個人もそうだし、病院、大学の医局も
思うようになりました。
そして、「C]を選択するようになった。
これが、「防衛医療」です。
最初から、危険な医療をしないという行為。
具体的には、「お産中止」、「救急医療撤退」
も、これに当てはまります。
その結果が、これです。
■産婦人科 分娩休止一覧
H18.04月 福島県大野病院/福島
西宮市立中央病院/兵庫
宇都宮社会保険病院/栃木
県立佐原病院/千葉
08月 福島労災病院/福島
09月 都立豊島病院/東京
12月 宇部興産中央病院/山口宇部
H18年までに縮小・(分娩中止)もしくは休診/静岡
島田市民病院(7名→1名)
御前崎市民病院(1名)
伊東市民病院(3→1名)
静岡県東部医療センター(6名→1名);
共立蒲原病院(2→0名)
社会保険浜松病院(2→1名)
浜松日赤病院(1→0名)(新築移転)
浜松労災病院(3→0名)
H19. 1月 道立江差病院/北海道
東京逓信病院/東京
銚子市立総合病院/千葉
県立志摩病院/三重
塩谷総合病院 /栃木
2月 みつわ台総合病院/千葉
3月 大淀病院/奈良
九州労災病院 婦人科閉鎖/九州
津和野共存病院 /島根
柏原赤十字/兵庫
阪和住吉総合病院/大阪
住友病院産科/大阪
彦根市立病院/滋賀
恵那市で開業する唯一の産婦人科医院が4月限りで診療を休止/岐阜
三浦市立病院/神奈川
がんセンター常勤医2人引き揚げ 群大病院/群馬
総合磐城共立病院 産婦人科撤退/いわき市
盛岡市立病院 /盛岡市
釧路労災病院/北海道
江別市立病院/北海道
足立病院/釧路 北海道
公立八鹿病院/兵庫
H19年度中に縮小/静岡
袋井市民病院(2→0名))
聖隷三方原病院(7→4名)
聖隷沼津病院(3→2名)
共立湖西病院(3→0名)
4月 オーク住吉産婦人科/大阪
足立医院/釧路 北海道
水戸医療センター /茨城
盛岡市立病院/盛岡市
8月 NHO栃木病院/栃木
10月 塩山市民病院/山梨
分娩制限 横浜市立みなと赤十字病院 平成18年12月〜平成19年7月
東京医科大学八王子医療センター/東京
「里帰り出産」を制限 中津川市民病院/岐阜
秦野赤十字病院/神奈川
福井愛育病院 /福井
NHO栃木病院/栃木 4月から縮小、8月休止
隠岐病院/島根
総合守谷第一病院/茨城 平成18年10月〜
龍ヶ崎済生会病院/茨城
水戸済生会総合病院/茨城
住吉市民病院/大阪
確認中 中津市民病院/大分
5月 旭川赤十字病院/北海道
外来制限 都立墨東病院/東京 平成18年11月〜
■小児科 休止一覧
H18.04月 県立佐原病院/千葉 (病棟休止)
H19.04月 飛騨市民病院/岐阜
釧路労災病院/北海道
盛岡市立病院/盛岡市
八代総合病院/熊本
札幌斗南病院/北海道
飛騨市民病院/岐阜
時期不明 東京医科大学八王子医療センター(新生児科)
周東総合病院/山口(継続可能になったようです)
番外編 3月末 刑務所常勤医/三重
この一年で、産科、小児科の撤退縮小が決まった、
主な病院の一覧表です。
参照:勤務医 開業つれづれ日記、
【産科・小児科 休止一覧】 日本全国 今後の崩壊予定
産科に関しては、この事件以来、
「産科医一人の病院ではなるべくお産を中止する」
という方針が、日本中で当たり前になりつつあります。
これは、防衛医療がメインです。
小児科に関しては、それ以上に時間外に来る患者が多いのに、
それに対応する医師がいない、っていう
「医師不足」の側面の方が大きいかもしれませんけどね。
これを、政府、厚生労働省は、
「医療の集約化」と呼んでいるようです。
「医療崩壊」以外には、呼びようがないんですが。
やはり、こうなってもまだ認めたくないようです。
今すぐに治療すれば50%助かる患者を、
遠くの専門病院まで送って、救命率を30%に下げる。
これは、誰が望んだ医療なんでしょうか?
一体、日本の医療は何を目指しているんでしょうか?
私個人では出来ることは限られていますので。
同じ様な同士を集めている企画がありますので。
こちらもご参照下さい。
「我々は福島事件で逮捕された、
産婦人科医師の無罪を信じ支援します。」
この記事は、新小児科医のつぶやき、「2.18企画」
に賛同した記事です。
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