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□フードファディズム [フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』]
フードファディズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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フードファディズム(英語、food faddism)とは、特定の食品を食べるだけですっかり健康になる、などという宣伝をそのまま信じ、バランスを欠いた偏執的な食生活をすること。あるいは、特定の食品を口に入れて病気になったなどの情報に接し、その具体的な量に関するデータも確認しないまま、それを感情的に漠然と記憶し、その食品を全く口にせず、バランスを欠いた偏執的な食生活をすること。
※フードファディズムの背景※
今よりさらに「健康」になりたいという人々の思い、健康ブームが根底にある、とも言われる。ただし、その思いが、適切なレベルを越え半ば強迫観念化している場合があり、その強迫観念は、健康関連商品・サービスによって利益を得ている企業の流す恣意的な情報によって生じている場合がある。
ひとつひとつの企業は、全ての食品を満遍なく製造しているわけではなく、特定の種類の食品を製造販売しているものなので、自社製品の販売量を増やすために宣伝をする時に、おのずとバランスを欠いた情報を流す傾向がある。各社は利益を追求しているため、自社の製品さえ摂れば健康になれる、といった印象を(直接的にではなく間接的にであるにせよ)生む文言をちりばめたコマーシャルや資料を作成する傾向があり、それがマスコミや他の媒体を経由して人々のもとに届けられている。このような宣伝に接した側にも、宣伝というものには常にバイアスがかかっているものだ、ということを踏まえて冷静に距離を置くことができる人々も多いのだが、宣伝の文言をそのまま一字一句信じてしまう人々もおり、そのような人々の中にフードファディズムが生まれる傾向がある。
現代医学および栄養学の知見は「これだけを摂れば健康になれる」といった単一の「魔法の食品」の存在には否定的である。現代医学や栄養学の見地からは、良質の食品(当然のこととして必須栄養素が含まれる)を多品目に渡りバランス良く摂取することが薦められている。
フードファディズムの執着の対象となりやすいものは、ダイエット食品、健康食品、ミネラルウォータなど様々である。天然由来品や植物由来品の使用が強調されているものが多い。また正確な成分比率が公表されておらず、他社が同等品を製造するのが困難な場合が多い。このような場合、その製品を製造している企業は、自社製品を他社製品から差別化ができるため、自社の製品だけを印象付ける極端にバイアスのかかった宣伝文句を作成することが可能である。そもそも最初から、その利点や利益を狙って商品開発をし、恣意的な宣伝の文章を作成している企業が相対的に多いので、結果としてこのような食品については恣意的な情報が増え、フードファディズムの対象となっている率は高い、と言える。
ビタミンやアミノ酸など、どの企業が製造しても成分がほぼ同じにならざるを得ないサプリメントなどは、企業にとっても自社製品だけが有効、といった類の人々を極端に煽る宣伝文句の作成は困難なので、結果として上記のダイエット食品類に比べるとフードファディズムの対象となることは相対的には少ない。
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