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<ぜんそく>国際基準では2倍以上の児童生徒に 厚労省調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061230-00000012-mai-soci
12月30日3時3分配信 毎日新聞
ぜんそくにかかる子どもの数が過去最高を更新する中、厚生労働省の研究班が国際的な基準を使って東京都世田谷区の小中学校で調査したところ、同区が実施した健康診断に比べ2倍以上の児童・生徒にぜんそくの症状がみられることが分かった。自治体の健康診断は質問項目が少なく、潜在的な患者が把握できないのが原因とみられる。専門家や患者団体は「小児期にぜんそくの治療を受けないと大人になって気管に炎症が残り呼吸機能が低下する恐れがある」と指摘しており、文部科学省は診断方法を見直す方向で検討を始めた。
同省が今月発表した06年度の学校保健統計調査(速報)によると、ぜんそくの症状は全国の小学校で3.8%(前年度比0.5ポイント増)、中学校3.0%(同0.3ポイント増)となり、いずれも過去最高記録を更新した。調査は各自治体の春の健康診断の結果を集計しているが、調査方法は各都道府県に委ねられている。
世田谷区は昨年4〜6月、区内の全公立小中学校95校の児童生徒3万9633人に実施。ぜんそくでは「過去1年以内に気管支ぜんそくと診断された」「医療機関で経過観察中」の2項目のみについて調べ、小学生4.5%、中学生5.3%が該当。全国調査にほぼ沿う結果となった。
厚労省研究班は同6〜7月、同じ95校の児童生徒に、呼吸時に気道がぜいぜいするかなど国際基準「ISAAC」に則し約20項目にわたって症状を細かく尋ねる質問票を配布。回答率は74%で、ぜんそく症状は小学生14.5%(区調査の3.2倍)、中学生11%(同2.1倍)に達した。
研究班の主任研究者の赤沢晃・国立成育医療センター小児期診療科医長は「国際基準を導入している自治体はほとんどないとみられ、ぜんそくの子どもは文科省発表よりも多いはずだ。もっと症状を詳しく聞くべきだ」と指摘する。
同省学校健康教育課は「研究班の調査は実態に近いと考えている。健康診断の方法を変えることも検討したい」と話している。【奥山智己】
◇ことば【ISAAC】International Study of Asthma and Allergies in Childhood(小児のぜんそくとアレルギーに関する調査)の略で、ぜんそくの有症率を調べるための疫学調査法の一つ。国際的な比較調査を行うために作成され、呼吸時に気道がゼイゼイするかどうかなど約20項目の問診で症状の有無を判断する。現在、世界50カ国以上で採用されている。
最終更新:12月30日3時3分
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