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病院勤務医時代、カテーテル(治療のためにつかう合成樹脂の管)を1本不潔にしてしまって、いくらだか聞いたら◯万円と聞いて、なんでそんなに高いのか悩んでいた記憶があったが、昨夜疑問が晴れた。
「クローズアップ現代」でやっていたのだが、アメリカで2.5万円のカテーテルが日本で17万円で病院が入荷しなければならない場合もあるらしい。
80年代アメリカの貿易赤字解消のため、どこにツケを回すか、厚生省などでMOSS会議などという交渉が設けられたが、日本の黒字べらしの為に、「車メーカー」ではなく、「医療」にツケが回された様だ。国民皆保険性だし、公金でまかなわれるし、最もコスト意識が低い分野だからだろう。
それで、アメリカの医療器材を破格で輸入する事になった。
それと、日本では流通コストがよりかかるという話もあったし、アメリカの新発売の機材が日本での認可が遅いせいという話もあった。
それがさすがに90年代後半から疑問の声が挙がり、是正への動きが始まった。
医療費自己負担も上がり、長年の医療報酬減額が続いたためだろう。
なら、日本で生産したらいいだろう。だが、自家骨ボルトを開発し、世界中が認めてもなぜか厚生省は認可しようとはしない。じゃあ、アメリカから高い機材輸入を続けなきゃならない。
ここからは小生に意見だが、医療費が高いのはアメリカからの外圧を厚労省が手助けしているからじゃないだろうかと勘ぐりたくなる。グローバリズムによるアメリカ企業一人勝ちのカラクリが見える様だ。
財政の為医療コストを削減したいのなら、こういう所から是正して行くのが筋だろう。
(参考)http://www.nhk.or.jp/gendai/
12月19日(火)放送
なぜ高い?医療機器の値段
医療費の負担が増える中で、医療機器の内外価格差に注目が集まっている。医療機器の多くは欧米からの輸入品で、生産国と日本での価格に大きな開きがあるためだ。内外価格差の背景には、過去の貿易交渉を機に外国側から日本市場への参入に関して、働きかけがあったことも一因とされる。国産の優れた医療機器を開発することで、医療費を削減しようという動きもあるが、シェアの確保は容易ではない。医療機器の内外価格差の実態を明らかにし、安価な医療機器の開発に挑む国産メーカーの取り組みを紹介、医療機器をめぐる動きを追う。
(NO.2344)
スタジオゲスト : 上塚 芳郎さん
(東京女子医科大学教授)
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