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(回答先: Re: 出産費用ゼロの国もあるのに‥ 投稿者 ゆきんこ 日時 2006 年 11 月 07 日 23:58:56)
ヨーロッパではほとんどの国で出産費用は全て保険でまかなわれ自己負担はありません。医療崩壊で悪名高いイギリスでも、出産費用の自己負担はありません。アメリカでも一定クラスの保険に加入していれば自己負担無しです。日本でも出産育児一時金が35万円支払われます。勤務先によってはこれにプラスアルファがあります。
( 出産育児一時金: http://syussann.nobody.jp/ )
自己負担がない場合でも、かかった費用が保険等から支払われるだけで、どの国でも病院が無料奉仕をしている訳でないことはお判りのはずです。
日本産科婦人科学会が緊急提言で提案しているのは、妊婦さんの自己負担の事ではなく、出産施設に支払われる報酬の事です。公的病院の出産費用を国際価格に近付け、それに見合った一時金を公的に負担するようにしなければ、産科を崩壊の危機から救う事は出来ないのだと、当然の指摘をしているに過ぎません。
ヨーロッパで出産に際して支払われる報酬の実額に関する情報はわずかしか探せませんでしたが、イギリスでの実情を知ることが出来るブログがありました。イギリスでも公的保険が利かない私立の病院では、合計して約200万円との事です。
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http://suzukah.exblog.jp/m2006-08-01/#3141472
国営と私立
イギリスの国営の病院では妊娠4ヶ月目に入らないと尿検査すらしてくれない。
どうやら、治療費等が’タダ’の為、4ヶ月前の駄目になりやすい時期は、器具の無駄遣いと思い、4ヶ月以降の生き延びている赤ちゃんしか診てくれないらしい。
しかも、前回のブログでも話したとおり、病院の場所によるが、待っている患者層ですら気が滅入るような人達。
なので、子宮外妊娠かも分からない状態で4ヶ月過ごすのは怖いし、それ以外に少し問題があったので私達は近所にある私立の病院へ行く事にした。
門構えからして国営とは大違い。まるで日本の病院のよう。
そして、受付の対応も非常に良い、というかそれが日本では当たり前。
予約の時間がきたら、待ち時間は殆どなく呼んでくれた。
そして検査をしてもらい、色々抱えている不安ごとや問題を先生に話しした。
先ず、つわりが酷く何も食べれず、栄養不足で体がふらつく、何か点滴でも…と考えたけど、「何も食べれず…」と話したら、「水だけ飲んでれば大丈夫」と即答された。
次に不正出血、日本では切迫流産といい一週間は自宅安静か、もしくは入院になる。
姉が送ってくれた本にも、出血時は即病院へ行き絶対安静に!とある。
酷い時は、止血剤を打ってくれたりと、何とかして子供を生かしておこうとしてくれる。
それでも駄目なものは仕方が無いというのが、どうやら日本の病院らしい。
量はそんなに多くなくても、毎日のように出血があるのはおかしい。
その事を話したら、「胎盤が安定するまでは不安定ですから。それに寝ても駄目になるものは駄目ですから、普通に生活してください。でも激しい運動は駄目です。」と言われた。
は、激しい運動って…。
私立の病院は高い。一回の検診で38,000円程する。
日本だと、一回の検診が5,000円程度とか…。
私立の病院は日本の産婦人科のように、定期的に検査もしてくれ、病院も日本の病院並みに綺麗で看護婦さんも患者さんをちゃんと診てくれる。
でも、分娩費用は100万円くらいから。一泊の入院代が20万円から。
診察の毎に38,000円。
合計すると大よそ200万円以上する。
打って変わり、国営の病院はタダ、払うのは駐車場料金だけ。
その分検診回数は異様に少なく、経験者の話によると、ナースコールをしても無視されるそうだ。看護婦の数が患者の数を異様に上回っていて上手く回っていないそうだ。
私達は暫く国営と私立の並行で薦めていくつもり。
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アメリカでも同じ事情のようです。
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http://blog.m3.com/TL/20061016/1
分娩費用の日米比較:産科医を輸入できるか?
知人の方から「産科医不足で騒いでも仕方ない、産科医が足りなきゃ、中国から輸入すればいいじゃん」という過激な?ご意見があり、参考になるかは知りませんが、興味があって当方、寝不足気味の頭ですが、ちょっとリサーチby google
きっと自由診療大国のアメリカは高いだろうなぁ…って思ったんですが、まずは
[日本のお産の費用]
自然分娩:だいたい40万円以下
http://www.pixy.cx/~kamosika/1/tvote.cgi?event=vote1より
帝王切開:日本での帝王切開にかかる費用を60万円とした場合、自己負担は3割の18万円で、保険からは7割分の42万円が支払われます。(これが基本でかえって帝王切開の方が安い)
http://www.mcfh.net/insuranceusa.htm
普通のプライベートクリニックでも…こんな記載。
基本は5〜7日間入院で41万円〜48万円くらいです。入院日数、生まれた時間帯、行う処置内容、投薬内容などによって金額が異なります。
帝王切開の場合は、予定帝王切開では47万円くらい、緊急帝王切開では55万円前後です。同様に入院日数、生まれる時間帯、行う処置、投薬内容などによって金額が異なります。
http://www.kameda-c.com/qa/index.html
助産院での場合:平均的には、産んだ当日を入れて、3泊4日で約35万円
http://www.premama.jp/kokoroe/b_number/18/index.html
[アメリカのお産の費用]
で、アメリカまで出産しに行った時は下記のような記載でした。
アメリカで帝王切開したとき、200万円かかっても、300万円かかっても、国民健康保険からおりる金額は、上記の例ですと42万円だけです。出産一時金ももらえるので、合わせると72万円をカバーすることができます。
http://www.mcfh.net/insuranceusa.htm
200−300万ってすごいけど…確認のために他のところを見ると…
1、産婦人科医
帝王切開*妊娠中の検診、入院中の回診、分娩後の検診を含む $3100.00
4、入院費用
・正常分娩で2泊の場合(母児) $6500から$8000.00
・帝王切開で2泊の場合(母児) $10500から$12000.00
小児科費用
*入院、及び注射は医師との相談により発生する費用です ・出産当日の回診、2週間後の検診、帰国直前の検診 $1000.00
合計したってこの時点で
正常分娩:10600ドル
帝王切開:14600ドル。1ドル120円換算だと…
http://ivc-hawaii.net/hospi.html#aaaa
えーと間違いなく産科医と入院費用だけで127-175万円は行く。ちなみに、このほか検査費、麻酔科への支払いは入ってませんので、前述の200-300万というのはおそらく本当でしょう(もちろん保険が良ければ自己負担は少なくなりますが…)。
自由診療でこんだけ稼げるのに、安くて労働条件が劣悪な日本に来るのかしらん?
きっと、日本語よりも英語圏の方が稼げるぜーってことになりませんかね?もっとも、それでも日本が大好きという方はおいでになりますし、中国から近い地の利を考えれば、来るかも知れません。でも、医師のフィーはアメリカだと年に分娩を100を越えると保険料が上がるので、それ以上は受けなくていい…つまり収入の上限が100例としましょうか。(米国の帝王切開の比率は20〜25%という数字です)
http://www006.upp.so-net.ne.jp/ichiro/SANKASINRYOU.HTM
1、産婦人科医
帝王切開*妊娠中の検診、入院中の回診、分娩後の検診を含む $3100.00
を100例とすれば、31万ドル
という計算になります。3720万円です。収入としてがんばるとかなり高くなりますね。おそらくアメリカでは年間100例以上の分娩を受けないでもちゃんと稼げるですね。もちろん、高額の医療訴訟の保険料などの経費はここから出ますが、存続可能だなぁって思いましたよ>アメリカの産科医
http://www.inhcc.org/jp/research/info/20030522-ishizuka.html
一応、上の数字を裏付けるように古い資料ですが…医師のアメリカの平均的な数字が載ってます。
4. 医師の専門職料金(手術料その他は除く)と年収。2001年度 単位:USドル
専門料金獲得高(ドル) / 医師収入($)
心臓外科医(移植) 731,904 / 362,209
心臓外科医 522,165 /320,11
家庭医(産科含む) 309,419 / 150,290
家庭医 287,239 / 146,601
消化器系医 620,610 / 312,074
一般外科医 497,633 / 257,509
内科医 288,494 / 149,020 0.0
産婦人科医 501,634 / 231,000
産科医の平均年収は23.1万ドル、つまり邦貨にすると年収2772万円。高額で有名な保険料はここから支払うのかもしれませんが、なかなかグレートですね。これだけの収入を得る医師は日本はおりません(美容形成外科を除けばね)。
もちろん、家庭医で産科を受ける人もおられますが、15万ドルつまり1800万。アメリカはなかなかペイがいいですね
結局、この金額の差を埋めるだけ日本の労働環境が良かったり…訴訟フリーならいいのでしょうがどうなんだろ?
結局、この辺って、アバウトな数字で語ってしまいますが、教育と育成にお金がかかってしまう医療従事者という職人さんからすればペイが多少悪いよりはいい方がいいわけで、、アメリカの最底辺の医療を支えているのが実はアジア系の医師だったりすると、日本も最底辺の医療(へき地や貧困層の多い地区)はそうなるかもしれません。
まぁ、子供を産むために車を売ったりはしたくない人は、安い「助産師」に走るでしょうが、1割は何らかの事故がありえるというのが小児科の先生のご意見でした。そういう意味では宝くじと同じですね。
いかがでしょうか?みなさんは中国人の産科医が日本の安い給料と過酷な労働環境に耐えながら働くと思いますか?もちろん、親日派の人もいるけど、英語圏の方が稼げるとなれば、そっちに行きませんか?(待遇が悪い病院から日本人医師が櫛の歯が抜けるように離脱しているのに、中国人だけがそんなことはない!ってことはないと思う)。
インターネットで調査しただけなので、ぜひ中国人の医師の方にもアメリカと日本、どっちで働きたいか?(大連にある医科大学には日本語コースがあるとか)意見も聞いてみたいです。
ここまで書いて、あとになって分かったのですが、アメリカ医療の現実については大阪府の医師会が精力的に報告しています。
「アメリカの医療の現実」:医学会総会特別講演
http://kantobbs.com/oma/kaihou200601c.html
アメリカの医療費を調べてみました。例えばアメリカでは、子宮筋腫の手術はほぼ日帰りで行っていますが、病院では設備使用料等で82万円かかります。そのほか組織の検査料5万円、麻酔料8万円、血液検査料3万円がかかります。
出産費用は、産婦人科医7,000ドル、麻酔科医2,000ドル、小児科医2,000ドル、病院3,000ドルで、合わせて約1万4,000ドル(約147万円)です。
盲腸の手術ではニューヨークが一番高く、1日いるだけで243万円です(注13)。
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この数字をみて「アメリカの方が医療水準が高いから高くて当然だ」っていう方もいますでしょうし、「日本のように医者の犠牲の上に成り立っているのだから安くて済んでいる」という見方もできます。問題は安い医療費ゆえ、安全対策費用まで削っている現場にきちんとしたマネージメントなど…まだまだこれからなのでしょうね。それが、腎臓破棄事件であるし、臓器売買などの不備にもつながってきているような気がします。
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ヨーロッパでは通常の医療でも薬代を除いて自己負担ゼロが多数派です。一方、ヨーロッパの医師の労働時間は日本よりはるかに少なく、まとまった休暇がとれますが、報酬は日本より高いのが実情です。
しかし、フランスでもドイツでも過剰労働と低報酬に対する不満が医師のあいだに渦巻いています。待遇改善を求める医師のストライキが最近でも断続して行われており、労働時間の短縮や報酬の増額等、一定の成果を上げています。
残念ながら、ヨーロッパでの医師のストライキに関しては、日本ではほとんど報道されません。
政府の思惑はアメリカ型の医療制度への移行です。アメリカ型では医療コストも数倍に増加しますので、医療費総額も増加します。医療市場を増大させ、民間開放させ、そこで稼ぐことが、アメリカ資本やオリックスなどの狙いです。謳い文句に反して公費も削減されず、かえって増大させられ、彼らの餌食にされるはずです。
ヨーロッパ型の医療制度を日本でも取り入れるべきだと、個人的には考えています。
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