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カナダ産メープルシロップの輸入が伸びている。04年度から米国に次ぐ世界第2位の輸入国になり、昨年度は2380トンと5年前の約2倍に増加。菓子などでメープル味が人気を集めたのが理由で、今秋もさまざまな商品が登場。日本料理に使ったり、変わり種のメープルシロップを楽しむ愛好家も増え、食卓に溶け込んだ存在になりつつある。【山田泰蔵】
◆ミネラル豊富
メープルシロップは、早春の2週間ほどの間に採れるサトウカエデの樹液を煮詰めてできた天然の甘味料。カナダは世界の生産量の85%を占めるという。柔らかな風味で、砂糖やハチミツに比べ、カロリーが低く、カリウムやカルシウムなどミネラル分が豊富なことも注目されている。
秋商戦を前に8月からメープル風味製品の発売が相次いだ。東ハトの看板商品「キャラメルコーン」や、ロッテの新製品「昭和ハイカラ堂」ウエハースチョコにメープル味が出たほか、森永は「ルックさん厳選メープルのプリン」を発売した。
お菓子だけでなく、キーコーヒーはインスタントコーヒー「スウィートセレクション」にメープル味を追加するなど広がりを見せている。
輸入食品小売り大手の明治屋(東京都)の松永恵太さんは「20年ほど前に輸入が始まり、着実に売れてきた。最近増えたのは業務、加工用で、普通の輸入商品とは逆に家庭から業務用に広がったのではないか」と話す。
◆5グレード
ケベック州メープル製品生産者協会によると、採取時期によって色や風味に違いがあり、法令で透明度を基準に5グレードに分類される。「NO1(エキストラライト、ライト、ミディアム)」「NO2(アンバー)」「NO3(ダーク)」とラベルに表示されるので購入時の参考になる。
一番搾りのエキストラライトは色が薄く、透明度が75%以上。香りが高くて味はあっさり。次第に濃くなり、最後に採れるダークだと透明度27%以下の焦げ茶色でカラメルのような濃厚な風味が強くなる。
日本で売られているのはミディアムがほとんどだが、最近は今までほとんど流通していなかったアンバーやダークを専門に扱うインターネット店も出てきた。ダークはたばこの香り付けなど産業用に使われることが多いが、カナダでは濃厚な風味の愛好者もおり、ヨーグルトの酸味を抑えられると日本でも人気が出始めているという。
◆調味料でも
◇意外!?しょうゆと好相性
日本ではパンケーキ用のイメージが強いが、カナダでは調味料として欠かせない存在でもある。卵やベーコンの料理にかけたり、肉の煮込みに使うことが多い。煮詰めたメープルを雪の上にまいて固め、木の棒でくるっと巻く水あめ状のお菓子「タフィー」は冬の風物詩だという。
「メープルシロップレシピBOOK」の著者、千安知詠子さんは「砂糖代わりに使え、意外なところではしょうゆと相性が良いので和食に合います。肉じゃがや筑前煮などみりん代わりに使えば照りも出ます」と話す。
水分があるので、砂糖代わりに使う場合はレシピにある水の分量を、使うメープルの量の4分の1ほど減らすのがポイント。シロップを煮詰めて粉末にしたメープルシュガーも流通しているので、お試しあれ。
毎日新聞 2006年10月6日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/news/20061006ddm013100065000c.html
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