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「健康食品」と称されるクロレラの人体への影響及び業者・消費者間のトラブルについて
「健康食品」と称されるクロレラが出回っていますが、果たして人体に影響は無いのでしょうか。以前私は以下の投稿をしました。
危険な正露丸の服用(民医連新聞 2002年12月01日)
http://www.asyura2.com/0510/health11/msg/250.html
投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 1 月 29 日 22:08:12: Lif1sDmyA6Ww.
テレビでも宣伝しているあの薬が人体にとって劇物であることを知り驚かされました。そこで、今回投稿することになる内容は健康食品と称されている「クロレラ」です。これは皆さんもご存知だろうと思います。
ここではネット上にある情報から引用する形で、その問題点を浮き彫りにしたいと思います。そこから見えてきたのは二つの問題点がありました。一つ目は人体への影響であり、二つ目はクロレラを販売する業者と消費者との間でトラブルが発生しているという点であります。
以下、引用していきます。一部抜粋の形で引用しますので詳細は該当ページを参照してください。
クロレラ(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%A9
しかし、食品としては問題点も多い。具体的には以下のようなものが挙げられる。
・光過敏症にかかること
・含有されるビタミンKが多いために抗血液凝固剤ワルファリンを服用している場合に、その効果が減じる恐れがあること
・細胞壁が強固なために消化吸収率が悪いこと
・特有の匂いがあること
千葉民医連 薬剤師・薬学生のページ【薬の性格を理解しよう】
http://www.min-iren-c-y.jp/kininaru/qa01.html
ちなみに、クロレラにもビタミンKが大量に含まれています。クロレラを含有した健康食品も、ワルファリン服用中はぜひ避けるようにしてください。
全日本民医連 薬学生のページ
http://www.min-iren.gr.jp/search/04gakusei/yakugaku/zy1/k01_kusuri/1999/12-16.html
医師の処方した薬を飲まないで、高価な健康食品を使っている患者さんがときどきいます。私たちも患者さんに、健康食品の利用についてアンケートをとったことがあります。結果は、健康や病気の治療にいいからと27%の患者さんがロイヤルゼリー、クロレラなどを利用していました。利用のきっかけは、患者さん同士の口コミによることが多いようです。
玄米や玄米茶程度ならいいでしょうが、薬まがいの健康食品は要注意です。
サプリメントを考える 3
http://www.gaiki.net/lib/2003/2003spl03.html#SEC5
1970年代末から新聞折り込みチラシ商法が始まり、万病に効くとして宣伝することで問題を引き起こしてきました。「生命力」「神秘性」をイメージする宣伝と、医師の治験報告でなく患者の「体験談」をもとに販売を勧めています。
クロレラには、普通の栄養素は多く含まれていますが、治療上に有効な成分が含まれている根拠はありません。
副作用がないと宣伝していますが、国民生活センターに寄せられる健康被害報告のトップを占めているのはクロレラです。葉緑素が製造過程で分解されたものが、発疹といった光過敏症を引き起こすことで知られています。他に、下痢・吐き気などの消化器症状を訴える苦情もあります。
ビタミンKをたくさん含むことから、ワーファリンを治療で使っている患者さんにとっては、効能を損なうために併用してはいけないものです。
クロレラの副作用と薬剤との相互作用(00.12.28)
http://www.page.sannet.ne.jp/onai/Safety/chlrlla.html
今までに報告されたクロレラの副作用についてまとめてみました。
クロレラによるリンパ球刺激試験の反応
雑誌:医学のあゆみ、183巻295頁1997年
解説:この論文ではクロレラによる薬剤性肝炎、肝不全を来した9歳の男児例を報告しています。このとき風邪薬などを服用していたため、原因薬剤を調べるためリンパ球刺激試験をしたところ、クロレラのみで強陽性が出ました。しかし、クロレラは非特異的にリンパ球幼若化反応を起こすので注意が必要であると言っています。
静岡県における医薬品の関連した光過敏症についてのアンケート調査
雑誌:臨床皮膚科、50巻493頁1996年
解説:この論文は、静岡県で行った医薬品による光過敏症の実態調査の結果を報告したものです。医薬品に混じって、クロレラによると思われた光過敏症の例が7例報告されています。
クロレラによる扁平苔せんの1例
雑誌:臨床皮膚科、52巻1084頁1998年
解説:67歳の女性がクロレラを食べたところ、前腕、下肢に発疹ができ、扁平苔せんと診断されました。クロレラを中止したところ、この発疹は改善しました。
薬疹1994アトピー性皮膚炎患者にみられたクロレラによる光線性白斑黒皮症
雑誌:皮膚病診療、16巻617頁1994年
クロレラ錠による中毒疹で紅皮症となった成人アトピー皮膚炎の1例
雑誌:日本皮膚科学会雑誌、103巻419頁1993年
クロレラによる播種状紅斑丘疹型薬疹の1例
雑誌:広島医学、51巻818頁1998年
健康食品産クロレラの服用により薬剤性肝障害を呈した一例
雑誌:肝臓、31巻(suppl.3)87頁1990年
市販健康食品の金属元素含有量 セレン錠剤中セレンの存在形態
雑誌:Biomedical Research on Trace Elements、9巻63頁1998年
解説:この研究ではクロレラおよびスルピリナを主成分とする健康食品の一部に鉛が検出されたと報告しています。また、他の健康食品にカドミウムやアルミニウムが検出されています。量的には微量であり、この量では直接健康を害することはないとしていますが、長期にわたって摂取した場合、有害作用を引き起こす可能性もあると警告しています。
クロレラが原因と考えられた急性肝不全の1例
雑誌:Minophagen Medical Review、42巻333頁1997年
クロレラによる中毒疹の2例
雑誌:臨床皮膚科、51巻1109頁1997年
解説:ここでは、クロレラにより皮疹が出た二人の例を報告しています。再投与試験、パッチテストなどにより、クロレラが原因であることが明らかとなりました。
以下はクロレラの副作用というわけではありませんが、クロレラと医薬品の相互作用についての情報提供も重要であると思い、付け加えました。
ワルファリン療法と健康食品クロレラ
雑誌:臨床神経学、35巻806頁1995年
解説:ワルファリンは血栓が形成されることを予防する薬で、脳血栓を起しやすい人や心臓の手術をした人が服用します。この薬の効果はビタミンKを摂取することによって減弱するため、ビタミンKを多く含む納豆やプロッコリーを食べないように指導されます。この論文はクロレラもこのワルファリンの効果を減弱させる可能性があることを指摘しています。実は、クロレラにはある程度、ビタミンKが含まれているようです。したがって、ワルファリンを服用している方はクロレラを摂取しない方が良いと思います。
怪しい健康情報の見抜き方:ワーファリン剤服用の方は要注意!
http://www.supplerank.com/onai_contents/14.html
クロレラについて、私が指摘したいのはその社会的問題である。国民生活センターに寄せられる健康食品に対する苦情は1996年の時点で3万件に及びます。クロレラについての苦情はその4分の1をも占めているという事実です。その内訳は、販売方法について 5011件、安全・品質について 2115件、価格・料金について 1813件、表示・広告について 1082件でした。トラブルを起こす販売方法の例をあげてみましょう。
折り込みチラシなどの体験談に誘われて申し込むと、自宅にセールスマンが訪問します。彼は言葉巧みにクロレラの薬効を宣伝し、一度に多量の契約をすすめるのです。効能・効果をうたうことは薬事法違反になりますが、チラシの中の体験談はこの法律に抵触しないのです。しかも一度に多量購入するため、高額となりやすいのです。さらに無視できない問題は、下痢、発疹、吐き気などの苦情が712件もあることです。特に発疹が多いようです。
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