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ダニエル・ニーレンバーグ(Danielle Nierenberg)
http://www.worldwatch-japan.org/NEWS/worldwatchreport0610.htm
家 畜に投与された抗生物質が鶏肉・豚肉・牛肉などの畜産物に残留しているだけでなく、野菜からも検出されていることが、ミネソタ大学の最近の研究で分かっ た。抗生物質を与えられた動物の排泄物をそのまま畑にまいた場合、薬剤成分がトウモロコシ、キャベツ、ネギといった作物に吸収されるおそれがあるという。抗生物質やホルモン剤をはじめとする化学物質は、(1)成長促進、(2)不潔な環境下での過密飼育に伴う疾病予防、という二つの目的のために飼料に混ぜる ケースが多い。とはいえ、そのすべてが動物の体内に吸収されるわけではなく、相当量が糞尿中に排泄される。したがって、消費者は気づかないうちに、抗生物 質入りの野菜を食べている可能性もあると「憂慮する科学者同盟」は指摘する。抗生物質が環境および食品に蓄積すると抗生物質耐性が高まり、動物であれ人間であれ病気の治療が難しくなる。ペニシリン、テトラサイクリン、エリスロマイ シンなど動物用の抗生物質の多くは人間に使われるものとよく似ており、世界保健機関(WHO)は畜産業界の薬物乱用が深刻な健康被害をもたらすと懸念して いる。EU(欧州連合)は1998年、人間医療における抗生物質の重要性に鑑み、成長促進を目的とした動物への抗生物質使用の段階的停止に乗り出し、 2006年1月からは全面禁止となった
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