★阿修羅♪ > 不安と不健康12 > 157.html
 ★阿修羅♪
光浴びて体内リズム調整(読売)
http://www.asyura2.com/0601/health12/msg/157.html
投稿者 片瀬テルミドール夏希 日時 2006 年 8 月 22 日 11:14:53: x0P0raHFBfKZU
 

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20050427sr11.htm

 秋田県協和町の協和病院では、二つの内科病室のベッドの上で“小さな太陽”が輝いている。

 特殊な蛍光灯を20本組み合わせた照明装置で、早朝、日の出のように徐々に明るくなり、日中は最大で6000ルクスの光を放つ。一般的な病室の照明と比べて、患者の目に届く光は10倍以上にもなる。

 この装置は、外出がしづらい入院患者に、自然に近い光量の変化で体のリズムを整えてもらおうと導入された。脳こうそくの後遺症などの治療で、2か月前に入院した秋田県内の78歳の女性は「夜はぐっすり眠れるようになりました」と照明の効果に驚く。

 不眠に悩む高齢者は、3人に1人とされる。床にいる時間は長くても、途中で目覚めたり、目覚めるとなかなか寝付けないケースが多い。このような不眠の原因の一つが、日中の外出などで光を浴びる機会が少ないことによるホルモンの分泌低下にあることが、最近の研究で分かってきた。

 秋田大精神科助教授の三島和夫さんの調査では、老人保健施設で不眠を訴える入所者が、日中に浴びていた光は平均300ルクスと少なく、眠りを促すホルモン「メラトニン」の分泌量は、若年層よりも低かった。

 夜間に集中的に分泌されるメラトニンは、加齢と共に分泌量が減ると考えられてきた。そのため、高齢者の不眠は「年のせいで仕方がない」と受け止められがちだった。

 ところが、三島さんが老健施設の入所者に、午前と午後の各2時間、曇りの日の窓辺程度の明るさ(2500ルクス)の部屋で4週間過ごしてもらったところ、メラトニンは20歳代と変わらないレベルにまで跳ね上がった。その結果、不眠の悩みも激減したという。

 「日中、目に入る光の量を意識的に増やすことで、睡眠薬が要らなくなるお年寄りも多い」と三島さんは語る。

 午前中の光には、ホルモン分泌や体温などの体内リズムを整える働きがある。さらに、昼から夕方にかけて適度な光を浴びるとメラトニン分泌が増え、深い眠りが促されるのだ。

 曇りでも、屋外は数万ルクスの明るさ。「体を動かせるのなら、午後の20〜30分の散歩がお勧め」と三島さん。体温が最も高くなる夕刻に、軽く体を動かして体温の上昇を促進すると、反動で夜間は体温が急激に下がり、深い眠りを得やすい利点もある。

 さらに、メラトニンには細胞の劣化やがん化を防ぐ抗酸化作用がある。日中は外出を楽しむなど、昼夜のメリハリをつけて生活することが、安眠と健康への近道と言えそうだ。

 体内リズムと光 体内リズムを整えるのは、体に浴びる光ではなく、目の網膜に届く光。屋外では、帽子をかぶっていても十分な光が得られる。太陽などの強烈な光源を直接見る必要はなく、危険。日没後は逆に、強い光を浴びると体内リズムが狂うため、部屋の照明は抑えめに。

(2005年4月27日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/photo/IK20050525160122858L0.jpg
照明装置の強い光が患者の体内リズムを整える(秋田県協和町の協和病院で)

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ HOME > 不安と不健康12掲示板


  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。