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□家のほこりに有害物質 臭素系ダイオキシンなど [東京新聞]
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060722/eve_____sya_____004.shtml
家のほこりに有害物質
臭素系ダイオキシンなど
国内の家庭やオフィスのほこりの中に、臭素系のダイオキシンや有機スズ化合物などの有害化学物質を高濃度で含むものがあるとの研究結果を、京都大と愛媛大、国立環境研究所の共同研究グループが二十二日までにまとめた。
詳しい健康影響の評価は今後の課題だが、ほこりからの臭素系ダイオキシンの推定摂取量は、ほこりを吸いやすい幼児で多く、現在主要な摂取ルートと考えられている食品からのダイオキシン類の摂取量を上回り、主要な汚染源の一つになっている可能性があるという。
グループの酒井伸一京大環境保全センター教授は「発生源は分からないが、家電製品やコンピューターのケースなどに(製造時に混ぜ込んで)使われる臭素系の難燃剤の関連が疑われる。摂取量を減らすには、掃除を小まめにしてほこりがたまらないようにすることが大切だ」と指摘。オスロで八月に開かれるダイオキシン国際会議で発表する。
グループは昨年、茨城県や京都府などで、家のほこり十九試料、オフィスのほこり十四試料を集めて分析。
すべての試料から臭素を含むダイオキシン類とトリブチルスズなどの有機スズ化合物を検出した。
培養細胞を使って検出された臭素系のダイオキシンの毒性を調べ、最も強いダイオキシンの毒性に換算すると、家のほこり一グラム当たりの毒性は三八−九〇〇ピコグラム(一ピコは一兆分の一)に相当。オフィスのほこりは同六七−一四〇〇ピコグラム相当で、欧州の牛乳や魚、肉に含まれるダイオキシン類の毒性よりも二−五けたも大きかった。
また、乳児がほこりから摂取する臭素系ダイオキシンの推定量は、日本人が食物から摂取するダイオキシンの量に匹敵し、場合によってはそれを上回るケースがあることも分かった。
臭素系のダイオキシンは、動物実験で精子形成や免疫機能への悪影響、奇形の発生などが報告され、塩素を含むダイオキシンと同様の毒性があるとされている。
◆メモ <臭素系ダイオキシン>
深刻な環境汚染が問題になったダイオキシン中の塩素のすべて、あるいは一部が臭素に置き換わったダイオキシンの総称。塩素を含むダイオキシンに匹敵する毒性を持つ物質もある。臭素系の難燃剤を使った製品の焼却などによって生成されるとみられているが、詳しく分かっていない点も多い。国のダイオキシン類対策特別措置法の付則で、人の健康に対する影響、発生過程の研究を進め、必要な措置を講じるとされている。
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