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職場の胸部X線検査、原則40歳以上に 厚労省方針
2006年07月21日23時31分
http://www.asahi.com/life/update/0721/008.html
職場の定期健診で年1回行われている胸部エックス線検査について、厚生労働省は21日、対象を原則40歳からにする方針を示した。一般に健康な若い層ではエックス線被曝(ひばく)のリスクの方が高いとの懸念もあることから、毎年の検査は必要ないと判断した。ただ、検査の有効性と有害性のどちらが大きいかについては専門家の間でもなお意見が分かれているため、新たに研究班を設けて検証したうえで見直すとした。
同日開かれた専門家検討会(座長・工藤翔二日本医科大教授)に示した。職場での定期健診での胸部エックス線検査は、労働安全衛生法で事業者に年1回の実施が義務づけられている。同省はこれを「40歳以上」にし、40歳未満については5年ごとなどの「節目健診」にしたい考え。
胸部エックス線検査を巡っては、結核予防法の改正で、05年4月から一律の検査が廃止になり、これを受けて職場健診でも同様に廃止を検討してきた。
しかし、健診に携わる医師らが「結核だけでなく、様々な疾患の発見に成果を上げており、有効性がないとは言えない」と反発。05年4月に同検討会を設置して検査の有効性などについて議論をしてきたが、意見が対立したままだった。
このため、同省は全面廃止を見送り、一般に呼吸器や循環器疾患などの発症頻度の高い中高年に絞って実施することで妥協点を探ることにした。
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