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□金貸し経済の国 [非公式情報 第220号]
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金貸し経済の国
ByStrangeLove
貸金業の高金利が批判されて久しい。利息制限法で定める上限金利を上回り、出資法より低い「グレーゾーン金利」で貸し付ける商売が横行、多重債務で苦しむ人がいても行政や国会は動こうとしなかった。
ここにきて高金利批判が高まり、金融庁の「貸金業制度等に関する懇談会」もグレーゾーン金利廃止で合意したはずだった。長年、こうした問題から目をそらしてきた日本のマスコミも、コマーシャルや広告が消えると高金利批判をはじめた。
ところが、金融庁は懇談会の結論を無視するような法案、つまり業者保護を前面に出した法案を出し、一部の政治家からも批判されている。消費者金融を利用して儲けてきた銀行や保険会社の意向を無視できなかったと言われても仕方がない。アメリカも高金利維持を要求してきたようだ。
1980年代、某証券会社が消費者金融を上場させようとしていたとき、総会屋が嘲笑していたことを思い出す。アンダーグラウンドの世界に片足を突っ込んでいるような会社を上場させるのは常軌を逸しているということだったが、その時代の取り立ては今より緩かったそうだ。厳しい取り立てをすると警察が飛んできたからだという。
それから年を経て消費者金融もビジネスとして認知され、担当が警察から財務省へ移ると取り立ては暴力的になり、「闇金」に限りなく近づいている。日本の「金貸し経済」の正体が貸金業の問題であぶり出されている。
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