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http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80168&servcode=400§code=400
人・お金・工場が海外へ
人もお金も工場も韓国を離れている。韓国内に入る人より海外へ向う人がさらに多い「人口の純流出」が続いており、内国人が海外で直接投資を行なう金額が、外国人が韓国内に直接投資する金額を上回っている。また海外の株式・不動産を買うため流出される資金が過去最高になるなど労働力・資本・工場が同時に海外へ向う減少が加速化し、成長潜在力の喪失が懸念されている。
◇「出入国収支」は慢性赤字へ=統計庁が伝えた国際人口移動統計によると、内国人・外国人を合わせて昨年、国内に入ってきた長期滞在者(90日以上の滞在)は前年に比べて26.7%増の56万2000人だったが、出国者は33.0%増の64万3000人にのぼり、出国者が8万1000人さらに多かった。
こうした「出入国収支」の赤字は02年1万3000人、03年4万4000人、04年4万人、05年8万1000人で、統計庁が関連統計を作成しはじめた2000年以降、海外へ向う人口の純流出が続いている。とりわけ内国人の出国超過現象を年齢別に見てみると、昨年、20代が2万9000人、10代2万4000人、10代未満1万7000人など20代以下が全体の86.7%だった。これに関連、一部では若年層人口の純流出が労働力の減少につながるのでは、と懸念する声が広がっている。
◇直接投資、流入より流出が多く=財政経済部と産業資源部によると今年上半期、内国人が海外で行なった直接投資の規模は70億8000万ドルで、同期間に外国人が韓国に直接投資した49億1700万ドルをはるかに上回った。留学・海外旅行経費の支出・ロイヤリティーの支払いなどで、サービス収支も今年に入り7月まで106億ドルの赤字となり、前年同期の77億ドルに比べて赤字の幅が大きく増えた。政府が海外不動産への投資を許可したことなどで、海外への直接投資は今後も増える見込みだ。
◇「証券・不動産投資も海外を好む」=中央銀行の韓国銀行によると今年に入り7月まで、証券投資収支は164億ドルの流出超過となり、過去最大になった。為替レートを考慮すれば、15兆ウォン(約2兆円)台にのぼる資金が海外に純流出されたわけだ。
韓国内の投資家が海外の株式・債券への投資を本格化し、韓国株式市場に参入した海外投資家らも保有中の株式を処分、海外へ向ったからだ。今年に入って海外ファンドのブームが広がり、韓国内投資家の海外株式・債券への投資は156億ドルの純流出となった。これは04年と05年に年間純流出の規模がそれぞれ74億ドル、100億ドルだったことから、「爆発的」なレベルと言える。
◇人・お金・工場の韓国離れ…サービス・企業活動の条件が不備が原因=お金・工場の韓国離れが進むのは、サービスと企業活動の条件が不十分なのが最も大きな原因とみられる。スイス・国際経営開発研究所(MD)が伝えた韓国の教育競争力ランキングは第42位で、昨年の40位よりランクダウンしている。また、企業活動を展開しやすい環境の総合指標は、経済協力開発機構(OECD)の加盟国29カ国のうち第17位で中間を下回り、労働規制は第19位、参入規制は第28位で、規制が厳しいことが分かる。
韓国経済研究院の「祥根(ペ・サングン)研究委員は「価格競争力に頼る製造業は海外へ向わざるを得ず、相対的に競争力を備えている輸出企業も海外市場の開拓や安定的な需要を確保するため海外へ向っている」とし「消費・教育・医療などサービス産業では高い質が求められているが、それに十分対応できずに要るため、海外へ向う人が日々増えている」と分析した。
2006.09.24 16:01:57