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「為替」 コアPPI予想外の低下でドル下落もアジア地政学的リスクで反発116.99円⇒117.82円/ニューヨーク外国為替市場概況
「コアPPI予想外の低下でドル下落もアジア地政学的リスクで反発116.99円⇒117.82
円」ニューヨーク概況 2006年9月20日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子
/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:53JST 「「コアPPI予想外の低下でドル下落もアジア地政学的リスクで反発116.99円⇒117.82円」
【ロンドン市場概況】
19日のロンドン外為市場は、ドイツの9月ZEW景気期待指数が予想以上に大幅な下
落を記録したことを受けて、ユーロ売りが優勢になった。ユーロ・ドルは1.2674ド
ルから1.2651ドルまで下落、ユーロ・円は149円24銭から149円割れ後ストップロス
のユーロ売りが続いて148円69銭まで下落、ユーロ・ポンドは0.6747ポンドから
0.6731ポンドまで下落した。ドル・円は、ユーロ・ドルが下げ渋り気味になったこ
とから、ユーロ・円に連れ安となり117円82銭から117円50銭まで下落した。ポン
ド・ドルは1.8774ドルから1.8814ドルに上昇、ドル・スイスも1.2539フランから
1.2574フランに上昇した。
【経済指標】
独・9月ZEW景気期待指数:-22.2(予想-7.8、8月-5.6)
独・8月生産者物価:前年比+5.9%(予想+5.8%、7月+6.0%)
【要人発言】
独ZEWエコノミスト
「独景気期待指数の悪化、米景気減速と輸出への影響によるもの」
「ECBの利上げも独景気期待指数に悪影響を及ぼした」
ウェリンク・オランダ中銀総裁
「ECBの前回の利上げ、最終措置ではない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円60銭、ユーロ・ドル:1.2663ドル、ユーロ・円:148円87銭、ポン
ド・ドル:1.8805ドル、ドル・スイス:1.2573フラン
【ニューヨーク市場概況】
19日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はコアPPIの予想外の低下や低調な住
宅着工件数を受けた債券利回り低下によって116円99銭まで売られたが、タイでのク
ーデター発生ニュースを受けた円売り、ドル買い戻しに117円80銭まで反発し、117
円60銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米指標発表後に1.2652ドルから1.2718ドルまで上昇したが、タイの
クーデターを受けたリスク回避のドル買い戻しに1.2680ドル前後に戻して引けた。
ユーロ・円は米財務長官の訪中に伴う思惑や欧州匿名当局者のユーロ円上昇抑制発
言を受けて一旦148円60銭まで下落後、アジア地政学的リスクを受けた円売りに149
円23銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.8792ドルから1.8888ドルまで上昇した。ド
ル・スイスは1.2574フランから1.2483フランへ下落した。
【原油市場】
原油相場は3%超の下落。ブッシュ大統領が、外交を通じたイラン核開発問題の解
決に向けて動くことを表明し、イラン制裁に踏み切る姿勢を軟化させたことから売
りが先行している。NYMEX原油先物価格は半年ぶり安値61.55ドルまで下落し、61.66
ドル(前日比3.4%安)前後で取引を終えた。
原油価格は年初来高値78.40ドル(7/14)から61.55ドル(9/19)まで21%下落。こ
こ最近の急激な下落を受けて投資ファンドなどがポジション調整を強いられてお
り、この影響から戻りの鈍い相場が続いているようだ。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。朝方は小動きで始まったものの、ヤフー(YHOO)が第3四半期
業績に慎重な見方を示したことをきっかけに下落に転じた。ヘッジファンドの巨額
損失に関する報道やタイでのクーデターも嫌気されたが、原油価格が大幅安となっ
ていることから、引けにかけては下げ幅を縮小する展開となった。セクター別で
は、食品生活必需品小売や不動産が上昇する一方でエネルギーや半導体・同製造装
置が軟調。ヤフー(YHOO)は今期の売り上げが当初予想の下限になるとの見通しを示
し急落。シンボル・テクノロジーズ(SBL)の買収を発表したモトローラ(MOT)は小
幅安。レストランチェーンのチーズケーキ・ファクトリー(CAKE)はJPモルガンが投
資判断を引き下げたことで売られた。一方で、9月の売り上げ予想を上方修正したデ
ィスカウントストア大手のターゲット(TGT)が上昇。また自動車用品小売のオート
ゾーン(AZO)も好決算を発表して4.9%高となった。ダウ構成銘柄では、8月の住宅
着工が6%減となったことで、ホームデポ(HD)が小幅安。結局ダウは14.09ドル安の
11540.91、ナスダックは13.38ポイント安の2222.37で取引を終了した。ヤフー
(YHOO)は自動車と金融からの広告収入が落ち込んでいることを明らかにしており、
広告依存度の高い他インターネット関連銘柄にも売りが広がっている。
【通貨オプション】
ドル・円は、コアPPIの予想外の低下を受けて一旦売りが先行するが、タイのクー
デターのニュースを受けて反発し、結局往って来い相場となった。G7後もレンジ相
場が継続しているためオプション市場では引き続き売りが先行、1ヶ月物変動率は
7.700%から7.550%、3ヶ月物は7.925%から7.825%、6ヶ月物は8.025%から
7.975%へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、本日のポールソン米財務長官の訪中を見守る調整で、25デ
ルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.750%から+0.700%へ縮小、3ヶ月物は
+0.850%、6ヶ月物は+0.925%で昨日比それぞれ変わらずの取引となった。
【経済指標】
米・8月住宅着工件数:166.5万件、前月比-6.0%(予想176万件、7月177.2万件←
179.5万件)
米・8月建設許可件数:172.2万件、前月比-2.3%(予想175万件、7月176.3万件)
米・8月生産者物価指数(PPI):前月比+0.1%(予想+0.2%、7月+0.1%)
米・8月コアPPI:前月比-0.4%(予想+0.2%、7月-0.3%)、前年比+0.9%(予想
+1.5%、7月+1.3%)
加・8月消費者物価指数(CPI):前月比+0.2%(予想+0.1%、7月+0.1%)、前年比
+2.1%(予想2.1%、7月2.4%)
加・8月コアCPI:前年比+1.5%(予想+1.5%、7月+1.5%)
【要人発言】
タクシン・タイ首相
「首都全域に非常事態宣言を宣言」
タイ証券取引所広報担当者
「20日の取引は通常通り」
タイのクーデター首謀者
「政府の汚職問題が動機のひとつ」
「権力を国民に返還」
「憲法の無効化を宣言」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.68 117.82 116.99 117.72
ユーロ・ドル 1.2681 1.2718 1.2651 1.2680
ユーロ・円 149.21 149.37 148.60 149.27
ドル・スイス 1.2543 1.2574 1.2483 1.2514
ポンド・ドル 1.8798 1.8888 1.8774 1.8828
株式市場:
NYダウ 11554.60 11562.05 11480.56 11540.91
ナスダック 2238.03 2239.86 2202.93 2222.37
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.923 4.856
米国債10年物 4.804 4.733
先物市場:
NY金先物 587.8 591.3 583.0 583.2
NY原油先物 64.10 64.45 61.55 61.66
シカゴ日経平均先物 15815 15870 15645 15755
(フィスコ) - 9月20日6時58分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060920-00000002-fis-brf