★阿修羅♪ > 国家破産47 > 669.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「為替」 米CPIの落ち着きを受けて117.25円-118.12円/148.35円、原油反発/ニューヨーク外国為替市場概況
「米CPIの落ち着きを受けて117.25円-118.12円/148.35円、原油反発」ニューヨーク
概況 2006年9月15日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:16JST 「米CPIの落ち着きを受けて117.25円-118.12円/148.35円、原油反発」
【ロンドン市場概況】
15日のロンドン外為市場は、ドル・円は、アジア筋からとみられるドル売りが出
たのをきっかけに、ポジション調整のドル売りが一時強まり、117円68銭から117円
37銭まで下落、その後、欧州通貨を中心とするドル買いに連れて117円67銭まで反発
した。ユーロ・円は149円55銭から149円06銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.2714
ドルから1.2676ドルまで下落、ポンド・ドルも1.8851ドルから1.8805ドルまで下
落、ドル・スイスは1.2550フランから1.2585フランまで上昇した。
【経済指標】
ユーロ圏7月貿易収支:+15億ユーロ(6月+15億ユーロ)
ユーロ圏8月EU基準CPI(改訂値):前月比+0.1%、前年同月比+2.3%(7月+2.4%)
【要人発言】
ハーレー・アイルランド中銀総裁
「金融緩和は需要を押し上げるが、結局有害なインフレにつながる」
「金融政策を緩和的にすることによって産出水準を永続的に上げることはできな
い」
OPEC月次報告
「2007年のOPEC原油需要予想を従来より日量20万バレル削減、2810万バレルに
(2006年2890万バレル)」
福井日銀総裁
「特定の通貨を取り上げることは最近の国際会議では少ない」
「日本経済は持続可能な成長軌道に乗ってきている」
「金融政策はあらゆる可能性やリスクを確認しフォワードルッキングに対応」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円63銭、ユーロ・ドル:1.2677ドル、ユーロ・円:149円09銭、ポン
ド・ドル:1.8812ドル、ドル・スイス:1.2589フラン
【ニューヨーク市場概況】
15日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想通りの結果となったCPIがイン
フレの落ち着きを示し債券利回りが低下した事や、ロンドンFixでのユーロ・円絡み
の売りに117円25銭まで下落した。その後押し目に控えていた本邦筋、米ファンド筋
の買いに下げ止まり、G7前のショートカバーに118円12銭まで上昇し117円55-60銭で
引けた。ユーロ・ドルは米CPI発表後1.2694ドルへ上昇後、ブルトン・フランス経済
財務産業相の「ユーロは十分に評価された水準」との発言をきっかけにユーロ・円
絡みの売りも加え1.2632ドルへ下落し1.2660ドル前後で引けた。ユーロ・円はロン
ドンFixに向けた大量の売りの噂や、周中国人民銀行総裁の「人民元相場の変動幅は
遅かれ早かれ拡大」との発言を受けてストップロスを巻き込み148円35銭まで下落す
るが、G7前のショートカバーや、下値に控えていた資本の買いに149円32銭へ反発し
た。ポンド・ドルは1.8850ドルから1.8755ドルへ下落した。ドル・スイスは1.2557
フランから1.2624フランへ上昇した。
【原油市場】
NYMEX原油先物価格は、OPECの原油需要見通し下方修正を受けて、62.05ドルまで
下落した後、ショートカバーで63.60ドルまで反発し、63.33ドルで引けた。
OPEC見通し:世界原油需要
2006年10-12月:8560万バレル/日(30万バレル下方修正)
2006年全体:8438万バレル/日 ← 8453万バレル/日
OPEC原油需要見通し 2006年:2890万バレル/日 -2007年:2810万バレル/日
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。8月消費者物価指数が0.2%増となり、インフレが適度に抑制
されていることが明らかとなったことを好感して、終日堅調な展開となった。セク
ター別では、ソフトウェア・サービスや消費者サービスが上昇する一方で、自動
車・自動車部品や電気通信サービスが軟調。フォード(F)は、約1万人の追加人員削
減を発表したことで11.7%下落。ダイムラー・クライスラー(DCX)も業績下方修正
を発表して6.7%安となった。一方で第3四半期の業績上方修正を発表したアドビ・
システムズ(ADBE)が10%上昇。証券会社のチャールズ・シュワッブ(SCHW)は、8月
の手数料収入が4%増加したことを発表して上昇した。ダウ構成銘柄では、デュポン
(DD)やハネウェル(HON)、ユナイテッド・テクノロジー(UTX)など景気敏感株が上
昇。結局ダウは33.38ドル高の11560.77、ナスダックは6.86ポイント高の2235.59で
取引を終了した。来週は20日のFOMCが注目イベントとなる。本日の消費者物価指数
を受けて、金利は据え置かれるとの見方が支配的だ。
【通貨オプション】
ドル・円は、今週末にG7を控えた短期筋の思惑取引にレンジ内での荒い取引とな
っている。
G7や、IMF年次総会、FOMCなどといったイベントリスクを意識し、オプション市場は
堅調に推移している。1ヶ月物は7.850%で昨日比変わらず、3ヶ月物は8.050%から
7.975%へ小幅低下しているが、6ヶ月物は8.100%から8.125%へ上昇した。
リスクリバーサルでは、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.800%は昨日比
変わらずだが、3ヶ月物は+0.875%から+0.950%へ拡大、6ヶ月物は+1.025%から
+0.975%へ縮小した。
【経済指標】
米・8月消費者物価指数(CPI):前月比+0.2%(予想+0.2%、7月+0.4%)
米・8月コア消費者物価指数(CPI):前月比+0.2%(予想+0.3%、7月+0.2%)
米・9月NY連銀製造業景気指数:13.8(予想+17.0、8月+11.0←+10.3)
米・8月鉱工業生産:前月比-0.1%(予想+0.2%、7月+0.4%)
米・8月設備稼働率:82.4%(予想82.4%、7月82.7%←82.4%)
米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報:84.4(予想83.8、8月82.0)
【要人発言】
イラン中銀総裁
「外準通貨をドルからユーロ、アジア通貨、又は現地通貨へ変換」
パラモECB理事
「物価を強く警戒」
「ECBは引き続き原油価格は上昇する見通し」
「ユーロ圏経済がピークを迎えたとは明らかでない」
「中期的成長は潜在的水準に近い」
「ユーロ圏金利は明らかに緩和的」
「ECBは為替を成長リスクとは思わない」
「ECB金利水準は歴史的低水準」
「世界経済成長は良好」
「世界のある一部では景気減速の可能性がある」
「原油価格はインフレ、景気リスク」
ブルトン・フランス経済財務産業相
「ユーロは十分に価値が評価された水準」
「フランス国内、ユーロ圏インフレはかなり抑制」
「米国の赤字に懸念」
周中国人民銀行総裁
「人民元相場の変動幅は遅かれ早かれ拡大」
「対ドルでの人民元変動幅は未だにかなり狭い」
「人民元の柔軟性は徐々に拡大」
谷垣財務相
「世界不均衡に関する話し合いには中国が含まれるべき」
ホーニグ米カンザスシティー連銀総裁(投票権無し)
「米景気は長期潜在成長水準へ減速」
「本日のインフレ指数を好感」
「金利に関しては、様子見」
「住宅市場の減速は明らか」
「米国経済は引き続き堅調」
「来年度の成長は2.5%-3.0%」
「“大ショック”がない限り景気後退の可能性はない」
「エネルギー価格の下落は消費を助ける」
「過去の利上げの影響は十分にでていない」
「生産は長期的に拡大継続」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.65 118.12 117.25 117.57
ユーロ・ドル 1.2711 1.2714 1.2631 1.2666
ユーロ・円 149.55 149.55 148.35 148.92
ドル・スイス 1.2559 1.2623 1.2550 1.2555
ポンド・ドル 1.8850 1.8851 1.8755 1.8812
株式市場:
NYダウ 11528.75 11613.51 11528.75 11560.77
ナスダック 2245.74 2247.16 2227.72 2235.59
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.916 4.911
米国債10年物 4.788 4.790
先物市場:
NY金先物 582.0 588.5 576.6 583.0
NY原油先物 63.00 63.60 62.05 63.33
シカゴ日経平均先物 15915 15915 15840 15820
(フィスコ) - 9月16日6時18分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060916-00000001-fis-brf