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為替市場から見ると日本とアメリカはますます一体化してきている。都心三区はバブル状態でも、地方では壊滅状態が続いている。
http://www.asyura2.com/0601/hasan47/msg/632.html
投稿者 TORA 日時 2006 年 9 月 09 日 09:32:49: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu127.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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為替市場から見ると日本とアメリカはますます一体化してきている
都心三区はバブル状態でも、地方では壊滅状態が続いている

2006年9月9日 土曜日

◆そりゃー、マストだぜ! 9月7日 グッチーさんの金持ちまっしぐら
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/fd1b20320858f11ebfd933a467ba70ac

ドル円の年初来ボラティリティーがついに3%を切ってしまった・・・結構な事件な訳ですよ、実は。昨日のコメント頂いた健さんという方が、どこかの講演で1ドル75円というお話を伺ってきたと・・・まじですか・・・

年初から見てみると ユーロは138円がいまや150円、約10%も円安、ポンドもすごいね。一方ドル円は115円が116円と、まあ、この半年3円幅で言ったりきたり。ドル円は既に世界のローカル市場になってます。これはここで繰り返しているように、今更ドル円をアービトラージする理由がなくなってしまった事が原因です。

一方、問題山積のドルは他の通貨に対して弱いので、アメリカの一部と見られている日本円も一緒に弱いというのが真相。よほど日米間に齟齬が生まれ無い限り、ドル円が単独で75円になるなんてないでしょうね。まあ、安倍さんになると多少は変わるかもしれませんが、基本的にアメリカの赤字を全て日本が埋めているという構図が変わらない限り(日本がこれ以上アメリカの国債を買わないと宣言すると70円くらいになるかもしれないね、確かに)、円の独歩高は有り得ないですね。円安も多分ありません、しばらくは。いづれにせよボラが3%なんて、こんなに安定しているものはそうそう無い訳ですから(1000円の株が970円になってもあまり驚かないでしょ?)黙ってドルのMMCかなんかにしておけばいいんでしょう。しばらくは。

ついでに申し上げておくとポンドが異様に強い訳ですよ。対ドルでも、もちろん対円でもそうなります。
通貨の相対的な強弱を測るのには意外と原始的な方法が有効です。例えば地下鉄の値段とかね。NYKですとどこまで行っても2ドルなのでまあ、初乗りという考え方は難しいんですが、1ドル115円でみると230円ですから、160円(初乗り)から300円の範囲に入る23区部と比較してみるとまあ、そんなもんか・・・ですな。

一方ロンドンはゾーン1−2で割安な7日チケットを買っても220円で換算すると690円!! 何度も乗れるというのはあるけれど、いかにも高いですね。これはほとんど為替のマジックと呼べるもので、ロンドンに家をお求めになっていたら今頃は家の値上がりとポンドの値上がりでウハウハな訳です。

冗談はさておき、このポンドの強さも? な訳ですが、ユーロが統合してしまい、今までマルク、フラン、リラ、ギルダーなどに分散していたものがポンドに集まってしまったと言われていますから、一体何が功を奏するかなんてわかったもんじゃありません。

ということで、ドル円に関しては繰り返しますがボラティリティーの上がる理由がマッタク見当たりません。まあ、こんな平和な時は無い訳ですから、ゆっくりドルでも持ってましょう。ユーロ、ポンドは高すぎてどうしようもない。儲かっている時は何も言わないのが常ですが、欧州向け輸出比率の高い自動車など、そりゃー、業績がいいに決まってますよね、これなら。逆にヨーロッパに旅行なんていま行くのは得策では無い訳ですな。お金のある人は勝手にどうぞ、だけどね(笑)。では!

◆やっぱりバブルなんですかね・・・ 9月8日 グッチーさん金持ちまっしぐら
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/847d71a2475c9ebb9b5d481bc7e68bd6

このブログの書き込みを見たんでしょうか、突然円は安すぎる、との声がフランスに続いてドイツからも飛んできた。まあ、こんなもんでしょうけどね。いかにも150円はつらい、という事だと思います。日本の通貨当局は対ユーロはマッタク興味ないですから、いくら騒いでもだめでしょう。シンガポールのG7でもおそらく何も語られない筈です。くどいようですが、ドル円が安定していればOKというのが日本の通貨当局の考えでしょうからね。

さて、ぐっちーはバブル時代に30代だったという典型的バブル世代ではあるのですが、「最近日本はバブルですか」、という質問が多く寄せられます。しかも全部アメリカのメディアから。時代は変わったモンですね、最近までは「氷河期じゃないんですか」、なんて同じ人に質問されてましたからね、変わりました、はい。

こういう時に、 わざと紛らわしい数字を出して混乱させるのが好きなので、いろいろいたずらするのですが、この中で彼等が必ずうそつけ、という数字に東京の都心(港区、中央区、千代田区)のオフィスの空き室率(Vacancy Rate)があります。この3つに絞っている所がインチキなんですが、実は3%を切っているんですね。広さからするとこれに新宿位を足すとマンハッタンより軽く広くなるもので、マンハッタンと同じだよと説明すると余計混乱する。アメリカでは完全に狂っているといわれるマンハッタンのオフィスの空き室率がだいたい7%〜10%あるもので、3%とか言われるともう、わたしが何を言わなくても、そりゃーバブルだろ、ってな結論を向うは勝手に出す訳です。

だから東京で不動産をもっと買わなきゃ、マンハッタンを見てみろよ、などというとこれは完全に誘導尋問にはめるようなもんで、フェアーなトークとはいえないんですが、まあ、結構楽しい会話です。

冗談はさておき、実際どうなのよ、ということになりますが、大手町、丸の内は坪35000円というバブルの高値を完全に抜き去り、青山、銀座、六本木も同じく追随。ついでに品川あたりまで上がってきましたから、バブルといえばバブル。
但し、東京中という訳には行かず、山手線の外側のオフィスはさすがに難しい、という感覚でしょうか、やはりいいところとそうでもないところの差が激しいというのが今回の景気回復の特徴です。

バブル時代を一言でいうと、景気の悪い人がいなかった時代。今は景気のいい人と悪い人の差がものすごく開いている時代。但し、食うに困る人は殆どいないので、悪くもないね、ということでしょうか。

東京でこれですからおのずから地方は壊滅的な所も出てきます。東京を向いてミニ東京のような事をやってきた所はどうしようもないですね。でも繰り返しますが、食うに困るわけではないので、後は趣味の問題で、実はアメリカもこうやって西海岸や南部に人口が移動していった訳ですな。アリゾナなんて10年前はただの砂漠だったわけですが、いまやフェニックスは全米5位の大都市ですからね。給料半分でもゆっくり住みたいな〜、という人々が日本でも出てくるような気がするのですがどうでしょうか。

(私のコメント)
為替相場から見ると円とドルとは連動する通貨となり、ユーロやポンドに対しては大幅に安くなってきている。90年代は円がドルの避難場所になってきていましたが、最近はユーロがドルの避難場所になってきている。ドルが基軸通貨である限りはアメリカは安心して消費が出来る。どんなに赤字が大きくなってきても日本を脅かせばいくらでも金を出して物を売ってくれるからだ。

キッシンジャーなどはドルに代わって投資できる通貨はないと豪語していたが、世界の国は徐々にドルからユーロに移し始めている。日本だって産油国がドルではなくてユーロで払ってくれと言われればユーロに切り替えざるを得ないだろう。だからこそアメリカはイラクに侵攻したのですが、イラクから撤退すればドルもどうなるか分からない。

日本にとってアメリカは一番の市場だから共存共栄の関係です。アメリカからの食糧や飼料の輸入も大切だ。だから日本にとってはアメリカはEUに代わる存在ではないのですが、世界から見ればEUの方が人口も経済規模も大きな国である。さらにEUはロシアとの連携を強めているから軍事的にもアメリカはじわじわと追い込められている。

考えてみたらアメリカにとって頼りになりそうな大国は日本と英国ぐらいになってしまった。このようになってしまったのもアメリカがあまりにもイスラエルに乗っ取られた形になって、アラブ産油国の反感を買う事ばかりしているからだ。EUとイスラエルとの関係も良くなく、EUはイスラエルの核に脅迫されている。

アメリカが国益を損なってまでイスラエルを支援するのは理解に苦しみますが、イスラエルが無ければイラクやイランともこんなに関係が悪化する事もなかっただろう。イラクに侵攻したのもイスラエルの要請によるものであり、イスラエルのためにアメリカ兵の命が3000名近くも失われる事になった。

アメリカとしては強大な軍事力で存在を誇示するしかなくなったのですが、イラクにおける泥沼化はアメリカの軍事力の限界を示している。そして経済面ではドルからユーロへの流れは止められなくなってきている。90年代はアメリカはIT革命の幻想を振りまいて一時持ち直しましたが、今では自動車産業ですら危なくなってきている。ガソリンの高騰が効いてきているのだ。

日本では小泉首相に見られるようにアメリカに頼っていれば大丈夫と言う人が多い。株式日記でも反米的なことを書くと反発の意見を寄せてくる人がいるが、日本の国益を考えればアメリカとの同盟のメリットも大きいが、アメリカがこけたら日本もこけるという事は避けなければならない。アメリカだってアメリカの国益で行動しているからお互いさまなのだ。

グッチーさんの記事によれば都心三区のビルの賃貸相場が坪35000円だそうですが、うらやましい限りだ。私が経営するビルは坪10000円を切ってしまって青息吐息だ。出来れば都心三区から副都心へ広がり東京全区に広がり、やがては日本全国に広がって欲しいものだ。

日本の政界の永田町も官界の霞ヶ関もマスコミの本社も都心三区にあるから日本が景気が良いと言っているのだろう。しかし東京を少し離れれば空きビルだらけで近所でもビルの一棟売りが出ている。満室なら8%の利回りになるから銀行が金を貸してくれれば買いたいところですが貸してくれない。

銀行は金の借り手がいないといっていますが、実際にはいまだに融資を絞っている。不動産相場は完全に底を打ったと思うのですが、銀行の景気に対する感度が鈍いからリスクをとって貸せないのだ。むしろ銀行は貸し金の回収が厳しくなってきている。

昨日のNHKの「特報首都圏」では銀行の貸しはがしが一層ひどくなっている事を特集していた。きちんと返済しているのに突如銀行が返済を迫ってくる。そして銀行は容赦なく担保の自宅を更地にして売り払ってしまう。こんな事をしていれば日銀がいくら金融緩和しても景気は回復しないだろう。誰もが恐がって現金を抱え込んでしまって投資をしようとしなくなる。

金融ビックバン以来、日本の銀行も変わって容赦なく貸し剥がしをして中小企業を倒産させて行く。バブル以前はそんな事をしたら銀行の評判が落ちてマイナスになったのですが、小泉構造改革でそれが一層ひどくなった。むしろ時間をかけて再建させて資金を回収したほうが良いのですが、金融庁がそれをさせないのだ。

一見、景気と為替相場は関係ないように見えますが、ユーロが高くなって輸出企業はウハウハの輸出景気に沸いている。それらの本社の多くは東京都心三区にあり、だからビルの賃貸相場も良いのだろう。経済もこれだけ国際的になっていると世界情勢に詳しくないと、貸しビル経営にも影響してくる。


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