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□「王子敗北」野村證券の大ダメージ [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2392686/detail
「王子敗北」野村證券の大ダメージ
もはや打つ手なし――。王子製紙による北越製紙買収は、失敗に終わりそうだ。
「北越株の50%超の取得は理論上不可能」と口にする王子幹部もいて、事実上の敗北宣言に近い。
きのう(28日)は、北越が韓国の製紙会社と提携する方針を固め、王子は一段と不利な立場に追い込まれた。もっとも、この提携がなくとも「王子敗北」は誰の目にも濃厚だった。
「まったくの手詰まり状態ですが、プライドの高い王子が、簡単に引き下がるかどうか。打つ手がまったくないとは思えませんが……」と話す製紙関係者がいる。
どうあがいても、北越株50%を手に入れるのは厳しい。ただし、時間軸をちょっと戻すと状況は変わる。北越が買収防衛策として三菱商事を引受先に増資した。もし、この増資が不発に終わっていたら状況は違っていた。
「今さらですが、王子が新株発行は無効だと訴える可能性は残る」(前出の製紙関係者)との見方が浮上している。
しかし、果たして現実的かどうか。「差し止めの仮処分を申請するなら、もっと前にやるべき。今ごろやっても、イメージダウンに拍車をかけるだけ」(市場関係者)かもしれない。
イメージダウンは王子に限らない。王子の財務アドバイザーについた野村証券も痛手だ。
「王子の敗北で、野村の信頼が揺らぎます。野村は痛恨の極みでしょう」(証券関係者)
敵対的TOBが「悪」でなくなる時代は目前。そのとき「日本初の敵対的TOB」のアドバイザーとして、揺るぎない地位を確保する腹づもりだった野村。しかし、もくろみは砕け散る。
「イメージ悪化は避けられないでしょう。ただ、外資系のアドバイザーが闊歩する中、野村のヤル気は評価していい」という声も証券関係者からは聞かれる。
9月4日がTOBの期限。目標を過半数から3分の1に引き下げる手もあるが、これでは子会社化は不可能。王子の当初の思惑とはズレる。今週末の9月1日までに王子は何らかの結論を出すのでは、といわれる。これ以上、イメージ悪化が深くならないといいが。
【2006年8月29日掲載】
2006年09月01日10時00分